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ポストコロナ時代の留学生はどこか違う

去年の今頃は、まだ、留学生はニュージーランドへの入国が認められていなかった。新型コロナウィルス感染拡大の影響で入国制限が実施されていたからだ。

ポストコロナ時代になって、最初に弊社の長期の留学生がニュージーランドにやってきたのは、昨年2022年の5月の末のことだ。そして今年は、ほぼコロナ前と同じくらいの新しい留学生たちが留学を始めている。

弊社では4年間、5年間、6年間など長期の中学高校留学生が比較的多いので、今年はまだコロナ前からずっと留学を続けている留学生たちもいる。

その留学生たちと、今年から留学を始めた留学生たちを比較してみると、漠然とだけれど、何か大きな違いがあるように感じる。まだ今年の留学が始まってから2ヶ月も経ってないのでその違いを言語化するのは難しいし、ほんとうに明らかな違いがあるのかどうかさえ確信も持てないけれど、コロナ前とコロナ後の留学生には根本的な違いがあるように、なんとなく感じるのだ。

あえてどこが違うかを考えてみると、それは大きく二つあるように思う。

一つは、コロナ前の留学生たちは、比較的自分の遠い将来も含めて、長いスパンでいろんなことを考えていたのに対して、ポストコロナの留学生たちは、どちらかと言えば目の前の生活にフォーカスしているように思う。

もう一つは、コロナ前の留学生たちは、留学生活では困難なことやうまくいかないこともあるけれどそれを覚悟した上で留学生活を楽しもうとしていて、それに加えて留学生活が終わった後大人になってからでも、同じようにうまくいかないことや困難なことがあるけれど、それを乗り越えたときに、自分の成長や自分のやりたいことが実現できる、と考えているのに対して、ポストコロナ時代の留学生たちは、困難なことを乗り越えて何かをつかもうというよりも、できれば今も将来も毎日楽しく暮らしたい、と考えている人が多いように思う。

これはどちらが良いとか悪いとかという問題ではなくて、もっと言えば、どちらも悪くはなくて、単にこんな違いをなんとなく今の時点で感じるだけだ。

これからどんどんポストコロナ時代の留学生の割合が増えてくる。

さて、彼ら彼女らは本当にコロナ前の留学生たちと根本的に違うのか。

あるいは私たちが無意識に持っているバイアスが、同じ留学生たちに対して何か違いを感じさせているだけなのか。

あるいはもっと他の理由があって、留学生たちの違いを感じてしまうのか。

これからじっくりと留学生たちと付き合う中で、何か見えてくるのではないかと楽しみにしている。


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