転職活動の記録1

今絶賛転職活動中です。
まだ決まってませんがいくつか
内定が出たところ、断られたところ
そしてこんなあり得ない面接や企業が
あったよーと言うのを書きたいと思います。

まず前提として私の状況を整理します。
子供の頃から絵を描いており将来は
漫画家かイラストレーターになりたいと
当時は思っていた。
高校卒業後はデザイナー学校にて
2年間習業。
専門学校卒業後は個人で絵を描き
コンペなどの活動をしながらフリーター
生活。
30代になりたての頃は個展活動を
しながらやはりフリーター生活。
20代から30前半まではなんとして
でも絵で生きたい。その為に
フリーターをやっているのだという
建前を持ちながらうだつの上がらない
生活を続けていた。

ちなみに絵はそれなりに人気があり
作品も売れてオーダーも入っていたが
生粋の投げ出し癖故に軌道に乗る
ことはない。
そんな時にたまたま企業でデザイナー
として担当に選任されそこから
インハウスデザイナーとして
働くようになる。
この間から現在まで7年くらい。
また選任された当時はデザインの
デの字もわからず、遥か昔に
講義で受けた授業の内容など勿論
抜けおちていて、また古いOSのPCしか
持っておらずIllustratorもPhotoshopも
使えるスキルはなかった。

とまあ色々ありつつ、そこは本来
絵が好きでアート寄りの思考だった
のもありインハウスデザイナーとしては
こなせるようになっていっていた。
その後も各企業に属しデザイナーとして
経験を積んでいるのが現状。
目下の目標や悩みは年齢に対し
今後どう働いていくか、また年収を
上げるにはどうすれば良いのか
と言うことだ。

そして年末に退職し、転職活動を
またすることになった。
上記の経緯があるので、転職活動で
選ぶ業種は主にデザイナー職、
クリエイティブ職である。

前回正社員、前々回も正社員
勿論正社員がいいのだがとても
疲れたのも事実で。
やり甲斐はあるが人があまりにも
クソなシステムか、やり甲斐のある
仕事は満足にないか
もしくは見合いすぎていない過大な
要求であったり
そう言うものにほとほと疲れて
いたのでフリーランスの道も視野に
いれていた
簡単なことではないとはいえ、
企業に属すと割に合わないことも
多い
気のあわないで済まない、あまりに
常識的でない人物にドヤされながら
働くことも多い
それなら例えば何か接客のような
パートを週に何度かしつつ、業務委託を
受けるとか
もしくはデザイナーのパートで週四で
あるとかそう言うものを模索した。
勿論まだ正社員の道も諦められない。
やはり圧倒的に安定感が違う。
色々な道を模索しながら転職活動を
している。
現在ほぼ内定が決まったところがあり
最終合意の前なのでこのような記録が
書けると言うのと、何度目かの転職で
あるのでわかりきっているというか
余裕もあるのかもしれない。
焦っても仕方ない、
妥協も良くない、
またこんな企業は嫌だの見極めなど
ある程度最初の頃に比べて耐性が
ついたのだと思う。

とにかくやはりこんな企業はおかしいの
場面にはいくつか出会したので
書き記しておきたいと思う。
前提としてデザイナー職であることを
書きはしたけれど、おかしい企業や
ブラック臭のするところというのは
大概同じ条件や面接なので参考に
してもらえると有り難いと思う。

まず1社目。
これはパート雇用だった。
自社のアプリ開発の
宣伝、バナーや記事を担当する
クリエイティブ職としての募集。
よくあるレシピ公開アプリの進化版で
手元にある素材を登録するだけで
メニューを提供しますよという趣旨の
アプリを開発している企業さんだった。
募集条件は時給1500円
平日勤務で週3以上働ける人を募集
していた。
習得レベルとしてはIllustratorや
Photoshopを難なく使え実務歴も
一年以上の人。
完全出社の案件だった。

世田谷区の閑静な住宅街に
一軒家として佇むオフィスに
面接として呼ばれて赴くとド派手な
髪の色をしたプラスマイナスの
岩橋さんに似ている男性が
玄関前で喫煙をしていた。

なるほど。
デザイナーは奇抜な人もいるので
その類の会社かなと思いつつ
面接に赴くとなんとその人が代表
であった。
面接で話された内容はこう。

ただ言われた通り綺麗に制作できる
人はいらない。それなら業務委託と
変わらない。
我々が望むのは提案、提供を率先して
行ってくれるクリエイティブデザイナー
であること。少数精鋭でやっている為
コミュニケーション能力は必須。
業務外でのバーベキューや食事会などの
親交にも積極的に参加できるかなどを
尋ねられた。
勿論できる。できるがそれは正社員で
あった場合だ。
パートに求める内容としてはいささか
要求が大きい気がする。
私はそう思いながら聞いていた。
時給が1500円の物に対して求める
要件が質の高いクオリティと提案力
スピード感、おまけに友好性など
高すぎたのだ。

極め付けは記載されていなかった
試用期間中は時給が下がること
(1200円)
社会保険には入れないこと等
多々疑問に思うことがありつつ
最後にトドメを刺された。
ポートフォリオを提出している
にも関わらず提出課題の作成を提案して
来たのだ。
こういう企業は結構多い。
事前に経歴やこちらが作った過去の
制作物のポートフォリオを見ているにも
関わらず新たにトライアルとして
自社の広告物を一度作らせるのだ。
罷り通っていることではあるけれど
かなり失礼な提案だ。

だが私はこれらの提案、質問に
全て快諾して答えていた。
全ては内定をもらう為。
それも内定を貰って辞退してやるという
底意地の悪い考えが巡っていたから
である。
言われていることは全てできる。
クリアできるのも内定が貰えることも
わかっていた。
だが面接途中からここで働くことは
ないとずっと思っていた。
ではなぜ快諾していたかと言うと
一重にプライドの高さ故である。
絶対落ちるなど許せない。
できればこちらから辞退してやりたい
その一心で受けていた。

私が辞退すると決めた要因
・立地がものすごく悪かった
世田谷の住宅街、具体的な駅名は
出さないが物凄く交通の弁が
悪かった。住宅街なのもあり
駅からも大きく離れ周囲には
飲食店はおろかコンビニひとつ
なかった。
(徒歩20分)
一軒家であるからオフィス内にも
自販機などもない。
何かしら買ってから行くのが必須の
状況であった。
そもそもなぜ一軒家?という感じ
だが、レシピアプリを開発している
故に調理をせねばならず
広いキッチンが必要だったかららしい。

・時給が使用期間で下がることが
堪えられなかった
・社会保険に入らせないことが
嫌だった
・企画提案しろと言う要求を飲む
のがあり得なかった(そんなもんは正社員
または高時給の人に限定しろ)
・そのうち調理もやらされそうだった
(料理できますか?とかレシピが明らかに
間違っている場合気がつくかなど
尋ねられていた)

やはり1番の要因は要求の大きさだったと
思う。正社員時代になんでもやらされて
いたのでそう言ったものに飽き飽きして
いたのと、それこそ正社員にやらせろと
いう気持ちが強かったのだ。
それなりの要求をするのであれば
賃金を高くするのは当然である。
大して高くない賃金でスキルを要求する
ことは搾取であると私は思う。
搾取会社にいいように使われることだけは
許せない為ここで働くことはないと
面接中に決めていた。

そしていざトライアルの連絡が面接後に
来たのだが。
開封してみると私の名前が間違われている。
さらに提出課題のコピー文にも誤字がある。
なんだこれは…と思いつつ期限がまだ
数日あったのでその日は手をつけずに
後日やろうと閉じたところ追い討ちを
かけるように夜になり、見てもらえましたか?
と代表から連絡が来ていた。
トライアルを急かす行為もどうかと思う。
確かに私も拝見しましたと返信をして
いなかったのだが、こちらとしては
やる気はあまりない、就業する気もゼロ
ただプライドの為に落ちることは許せない
と考えて引き受けただけなので
意欲的に返信などできない。
むしろその代表の追いメールにさらに
ゲンナリとしてしまった。
そして勿論また私の名前は間違われている。

結局翌日トライアル品を製作したのだが
恐らく受かることは確実であったので
会社が休みに入る前の金曜夜に提出した。
でないと即日内定の連絡が来てしまうと
思ったからだ。
しかし、トライアル提出後から2時間ほどで
代表より内定です!のメールが届いていた。

開くとやはり名前は間違っている。
雇用条件が記されたpdfと共に
書かれていた文面は
一緒に会社を盛り上げていきましょう!
だった。
ビックリマークにゲンナリとしながら
その後内定辞退の返信を送った。

ちなみに私は内定辞退をした時の
企業の対応の在り方でその会社の
方針がわかると思っている。
企業からしたら内定辞退は腹が立つ
だろう。それは求職者も同じで不採用と
なると相当落ち込む。
しかしこれは双方にとって対等である
為の当たり前のことであって
企業もより良い人を取りたいと思うと
共にこちら側も働く場を選ぶ権利が
あるので怒られる言われはない。

しかしその辺のところが未熟な企業で
あると内定辞退をされたことに腹を立て
無視をする。
ここでグッと堪えてまともな倫理観の
人事担当をしている者であれば
承知しました。残念ですが〜と返事が
来るはずなのである。
これをせず無視をする企業を私は
最低限レベルの対応もできない未熟な
企業だと思っているので
むしろ働かなくて良かったな。私の
判断は正しかったのだと安心する。

ちなみにこの企業からは勿論、返信は
なかった。
つまり働かなくて正解だったのである。

オマケ
面接の際に代表から名刺を貰っていた。
それが出てきたので見返していたのだが
オフィスの所在地が世田谷ではなかった。
実は一年前にオフィスを移転し今の
一軒家に引っ越したと面接の時に聞かされて
いたのだが、住所は以前の渋谷の
ままだった。
渋谷のビル内にオフィスを構えていたが
キッチンがないので一軒家に移転したと
話していたので以前の住所で
間違いないと思う。

プライドを保つ為に渋谷住所のまま
名刺を使っているのか
はたまた刷り直す経済的余裕がないのか。
または杜撰なのか。
しかしどれををとってしても適当な
会社であると伺えてしまう。
雇用条件の賃金記載欄も何故か
税抜と税込で時給が記載されていた。
パート、正社員、派遣社員共に
そのような記載方式を見たことがない。
恐らく以前業務委託を外部と結んで
いた際の名残ではないのかなと
思った。
ベンチャー企業だったが未熟なのだなと
思った。とりあえず私は働かない。








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