敗戦後占領下におかれた日本。アメリカじゃなくてイギリスだったなら…
こんにちは。橘吉次（きちじ）です。
エリザベス2世が崩御されました。
在位期間は70年以上。
激動の時代を生きた美しい女性でした。
「ヒメヒコ制」の記憶を残す日本とイギリス
イギリスと日本って似ているところが多い！と思うのは吉次だけではないでしょう。
イギリスって言っちゃあいけないね。
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国（United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland）
これが正式名称。長いね…。
島々が一緒くたになった島国で
立憲君主制。
スコットランドには、縄文時代と重なる長い先史時代がある。
アイルランドには、神道と同じ自然宗教を持つケルトの文化が残っている。
太古の母系社会の名残があるから女性君主が珍しくもなく、
「権力と権威」を分けて、人間社会を統治する智慧を持っている。
エリザベス女王は偉大な権威と影響力をもっていたが、社会的権力があったわけではない。
天皇制も同じだよね。
この「権力」と「権威」を分けて統治をする智慧は、
古代日本の「ヒメヒコ制」と同じ共立統治の方法だよね。
女性が、祭祀や医療・教育、農耕などの、まあソフト面を統治して
男性が、軍事や裁判・警備なんかのハード面を担当していたという「ヒメヒコ制」の説。
ヤマトヒコとヤマトヒメ
サホヒコとサホヒメ
トヨキイリヒコとトヨスキイリヒメ
色々ある。
学術的に承認されている説じゃなくて、解釈は色々あるようだけれどナントナク理解できる。
ソフト面が権威
ハード面が権力
で、文明の発達に伴ってハードな権力が肥大してきて男性優位社会になっていった…という非常にオーザッパな把握ができるのよね。
粗すぎるかしら…。
粗すぎるよね…。
アメリカはミソジニー思想なんだよ
ご存じのように、アメリカ合衆国はイギリスを飛び出した人々が建国した国家です。
「こんな国嫌だ―！」って海を渡った人々が
「くっそー！理想の国を創ってやるー！」と決意して、先住民族を虐殺して出来上がった国家です。
故郷を否定して（これ究極の自己否定だよね）、
理想国家という観念に燃えて、
目の前にある素晴らしい先住民文化を破壊した。
アメリカ大陸西部開拓に従事したのは、ほとんど男性。
女性比率は2割に満たなかったとか。
フロンティア精神満載の若くエネルギッシュな男たちのほとんどは、
結婚することができず、子孫を残すことができなかった。
これが、アメリカのトラウマになっていて凄まじいミソジニーが存在している。
ミソジニーとは、女性を嫌悪して蔑視する思想
女に対する恨みつらみの塊のことですね。
これがアメリカにある。
「ヒメヒコ制」とは、全く相いれない思想です。
アメリカと日本って真逆なのよ
第2次世界大戦後、敗戦国日本はそんなアメリカに占領された。
正確には、連合国に占領されたんだけど、
ドイツ問題でワタワタしていたヨーロッパの国々は
極東日本に手が回らなかった。
「アメリカさん、よろしくねー」
ってな感じで、戦後日本を統治したのはアメリカだ。
古い記憶を持つ祖国の土地を否定し、
太古から続く先住民文化を破壊し、
理想民主主義国家設立という観念に燃えた人々の子孫たちが日本を統治したのだ。
しかも、トラウマ的ミソジニー思想を持っている。
そりゃ、戦後日本がおかしくなってもしゃーないなぁ…と思えてくる。
だって真逆じゃん。
色々あったけど、日本人が石器作ってた頃からずーっつと続いてきた精神と真逆なのよ。
日本国土を神々と崇め
縄文と弥生は融合し、渡来文化を受け入れ、
観念よりも感性や感覚を大事にしてきた民族だよ、僕らは。
しかも、キョーレツな母権の思想が根底にある。
（マザコンという言葉は最近使われなくなったが、でも日本人男性の精神ベースはマザコンよ）
ほぼ180度ことなる思想がいっきに広まって、
日本は右肩上がりの高度成長時代に突入する。
僕らはそんな時代に大人になった…のだ。
もし占領国がアメリカじゃなかったら…
今、日本はちょっとヤバイ。
ヤバイと思う。
元気ないし、
何か自己肯定感低い人多いし、
心の病気にかかる人もいっぱいいるし…。
もしも敗戦後の占領国がアメリカじゃなくて、イギリスだったら…
日本と似たような文化と精神をもつイギリスだったら…
エリザベス女王崩御のニュースを見て、そんな夢想をしてしまった。
歴史に「もしも」はない。
そんなことは分かっている。
でもさぁ。
自分が育った時代を疑ってみるって結構大事だと思うのよね。
だって、自分の価値観のほとんどは外部からの影響で造られているんだからさ。
「私って何者？」
「俺の人生って何だったの？」
なんてことを悩むならば、時代が与えた影響ってヤツを考えてみるのは有効な手段だと思います。
歴史を学ぶ意味はここにある！と吉次は思います。
では。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
では、さようなら
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