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天使とオロナミンC

生命力あふれる花束を作る友人の紹介で出会った女性がいる。驚くような緻密さと遊び心が混在した甘い焼き菓子を作る女性。

すごく小さくて華奢だけど体のラインが出るような服は着ないだろうな。と言う感じ。仕立ての良い生成りの服と毛糸が似合う少女のような人だった。

初めて会った時も、とてもピュアで優しい音が焼き菓子のようにホロホロと口から溢れていた。けれど甘い声色に対比するように仕事に対する真摯さが際立っていた。出会ってから1年ほど経った先日。花束を作る友人のお手伝いで、その焼き菓子を作る天使と同じ現場で働く機会があった。

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働き者の白い天使の群れ


あいかわらずホロホロホワホワでかわいい。私みたいな「肩に力が入りすぎちゃうんです!」と言うこともなく、そこに居るだけでみんなが満足してしまうような天使。でもめちゃめちゃ心意気は職人。

昼食の時間になってみんな自然に「何食べる?」「何飲む?」「私買い出しに行くよ?」な会話になった。私は天使はアイスティとか飲むんだろうな。とかわざわざ考えるまでもなく「空は青い」くらいの感じで、普通に「何飲もうかな」って考えてたら。

「私オロナミンC」。と天使が言った。え?喉乾くでしょ?ご飯食べる時に?え、そんなお茶あったっけ?と頭が一瞬混乱。まわりの人々は「そうだよねおっけー」みたいな感じだった。

え?オロナミンC好きなの?って聞いたら「毎日1本は飲むよ!」「めちゃ大好き!」。なんなんそれ。それを聞いて私の中で謎のヴォルテージが急激に上がって「………すき!」が沸き起こった。恋に落ちたかもしれないくらい。

年齢もあまり変わらない私たちだけど「今度から天使と会うときはオロナミンC持っていこ!」と親戚の叔母ちゃんのような決意をしてしまった。

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そして、それ以来。元気ハツラツオロナミンCを見るたびに天使の笑顔が頭をよぎり、オロナミンCのロゴとフォルムが異様に可愛く見えてしまうと言う魔法にかかってしまった。インスタでは毎日天使のストーリーズをチェックして「今日も飲んでるのかなあ」とか思ってしまう。すっかりファン。

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夢の森のような現場だったなあ。

今日、写真整理をしていてオロナミンCの写真を見て不意にまた天使の事を思い出してしまったからnoteに記録。今度会ったら飲んでるところ撮らせてもらお。

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