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仲間との出会いでステキな夢を形にすることができたんです

前回の米村さんのクライミング姿~カッコよかったですよね~
クライミングの様子を眺めていると軽々と簡単そうに見えますが、実際には一つ手を上に置こうとするだけでもかなりキツイんです!
本当に尊敬です。
今回も引き継ぎ米村さんのお話をしたいと思います。
 
 
米村さんとの出会いは
2019年7月米子市のオレンジカフェでした。
初めてお会いした時
「今日、昼間に出会いましたよね」と米村さん
「えっ?」
「大学病院で」
「そうだったんですね⁉」
その日、他の方の受診同行で病院へ行っていた私と同じ待合室にいたようでした。米村さんはしっかり記憶してくださっていて感激したのを今でも覚えています。
 
 
あれから約3年
米村さんとは、ほぼ毎日やり取りし、週1~2日は出会っての活動。多い時は毎日会って一緒に動いてきました(第4回記載のセミナー等)
東京の研修会参加や仙台市のおれんじドア視察もしましたね。
 

仙台市のおれんじドア視察

いつも本音を話してくださる米村さん。たまには落ち込むことがあるけれど、いつも明るく現実を悲観することなく、受け入れながら更に若い頃からの夢をかなえた米村さん。
 
今日はその「若い頃の夢を叶えた」お話をしたいと思います。
 
30代の頃、ボーイスカウトの活動をされていた米村さん。その頃に「カナディアンカヌー」の図面と出会い、取り組もうとしていました。しかしチャレンジしてみたものの難しく、作成は諦めていたそうです。
 
この夢は遠い昔の事でしたが、認知症になりオレンジカフェでの仲間との出会いでそれを形にすることができたんです。
現役時代に飛行機の技術者としてお仕事されていたYさん。
そして、船に携わって世界中航海をしてお仕事としてこられた松本さん。
そんな仲間たちとの出会いは米村さんの夢を実現していく上で貴重なものとなっています。
 
認知症になってもまだまだできることがあり、チャレンジしていくこと。
みんなで諦めることなく長年の夢をかなえたこと。
大きな自信にも繋がっています。
 
その「カナディアンカヌー」の作成ですが、2021年1月から取り組み、現在はほぼ完成しています。
 

簡単にその工程をお伝えしますね。
 まず、ホームセンターに行き、部材を購入。ただの平面の板です。
それにカヌーの図面を落とし込みます。ここは寒い時期だったので、厚着をしてのコツコツ地道な作業でした。
毎週1回1日3~4時間くらいかけました。
 
春になる頃は、図面から落とした部材を切り出しました。ここの過程が一番大変だったと米村さんは振り返って話されました。
 


切り出した部品を平面から立体へ
カヌーの形がだいぶ出来上がってきたのは、梅雨時期でした。
そこからは細かい作業です。
パーツをそれぞれ組み立てていきます。
飛行機の技術者であった当事者のYさんからの指導を受けながらの作業でした。
 
形が出来上がった頃は、応援してくださった皆様に集まっていただいてお披露目しました。
 

お披露目のようす


形ができあがりました

午前中の作業を終え、昼食をとったら、午後から何をするんだっけ?と忘れたことも何度かあります。なので、様々な工夫をしてきました。
記録は細かく残す。お互いに確認をする。そうやって
約1年間「カヌー作り」を継続してこられました。
いつも「1歩進んで2歩下がってもいいじゃない」と笑っていました。
 
「諦めず、悩んでも最後までやり遂げる」
これがコンセプトです。
 

仲間で決めたコンセプトです

形になったカヌーは、細かいところを補強して、ペンキで色を付けました。
そして、自分たちで名前も決めました。
「オレンジドア」号です。
 

今後はこのカヌーを実際に海に浮かべて漕ぎ出すのが目標です。
仲間との出会いで、夢が叶った米村さんは次なる楽しみに目を輝かせておられました。
まだまだ、楽しいことに取り組みながら日々を過ごしていきたいと語ってくださいます。
 
 
今回は若年認知症支援コーディネーターの「mina」が担当しました。
 
次回は認知症になっても生き生きと活動していらっしゃる女性にバトンタッチしようと思います。
今後のお話もお楽しみに!
 
また覗いてもらえたら嬉しいです。
 

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