黍ノ由

1984年生まれ。言葉の力を信じながらも、そこに収まりきらず"在るもの&qu…

黍ノ由

1984年生まれ。言葉の力を信じながらも、そこに収まりきらず"在るもの"を感じて日々をすごしたいと思っています。 ハワイに住んでいますがあまり陽気ではありません。

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ヒーローが変身する理由をもう少し考える

スーパーヒーローはどうして毎回変身するのか。これについては15年程前に気になって当時mixiに書いたことがありました。 時を経た今、息子とスパイダーマンなどのヒーローものを観ていて、また気になりだしたので、スーパーヒーローが変身する理由について気持ちを新たに考えをまとめてみようと思います。 非変身型ヒーローとの比較 世の中にはたくさんのスーパーヒーローがいますが、全てのヒーローが変身するわけではありません。まずは変身するタイプとしないタイプの間にはどんな違いがあるのかを

    • 言葉がなくなる日を見据えて綴る言葉 世界2.0読書前感想文

      佐藤航陽氏の著書世界2.0を購入しました。 テクノロジーには全く詳しくないのですが、たまたま見たテレ東のYouTubeでの彼の話がとても興味深かったので読んでみたくなりました。 読んだ後、どの程度理解できるのか、どんなことを考えさせられるのかが楽しみですが、あえて、読む前の勝手な先入観で今考えていること、メタバースへのイメージなどを残しておきたいと思いました。 まず、この記事のタイトル「言葉がなくなる日を見据えて」という部分。 これはけっこう前から思っていたのだけど、これか

      • しんせかい

        今更だけど、北の国からって素晴らしい。 いろんな人たちがこのドラマの良さを語っているのを見聞きしたことはあったけどが、四十近くなるこの年まできちんと見たことはなかった。 私は今国外に住んでいて、こちらのテレビで放映されてるのを夫が気に入り、私も見るようになった。 今では毎週火曜日が楽しみで仕方ない。 北の国からにはまったことをきっかけに山下澄人さんの『しんせかい』を読んでみた。 独特な書き方だなと感じながら読み始めた。 私は読むのが遅いので、『しんせかい』を三日に分け

        • ゆる言語学ラジオ感想 赤ちゃん回

          サポーターの熱量の圧倒されて数週間離れていたゆる言語学ラジオ。溜めていた分を一気見したら、やっぱり面白かった。 赤ちゃん回をまとめて視聴したのだが、個人的に一番興味が持てたのは、クリエイティブについて。 一度獲得してしまった規範をあえて外すクリエイターと、規範自体をまだ獲得していない小さな子供の発想が結果的に似た外観をもつという話。 例として、糠床をかき回すことを「耕す」と表現する子供の発言が取り上げられていた。 「耕す」行為自体は混ぜくり返すことだから、動作的には糠

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        ヒーローが変身する理由をもう少し考える

          鳥も太ったら飛べなくなるの?

          体重計が壊れたのをきっかけにもう2年以上体重を測っていない。 それでも見た目や、服を着た時の感覚などで大体の体重は把握できているつもりだ。 そしてそれはここ2年で確実に増えてきているはず。 原因は色々思い当たるが、差し当たって困っていることがいくつかある。 まず、疲れやすい。子供に付き合って遊ぶとちょっと走っただけですぐ休憩が必要になる。そして睡眠の質が悪くなった。寝入り、睡眠中、寝起き、どれも心地がよく感じない。 少しは体を動かそうと外に出ると、置物のように動かない愛猫

          鳥も太ったら飛べなくなるの?

          生理前の頭の中を解説してみました

          生理前になるとイライラしたり体調が不安定になったりという女性は少なくないと思います。私も程度の大小はありますがほぼ毎月体調の変化を感じ取り生理が近いことに気づきます。 このようなPMS(Premenstrual Syndrome)について、今回あくまで私の個人的な体験を主観を元に解説してみます。 一般論でないのはもちろん、事実かわからない感覚的な部分もあるので「気がする」「感じる」などの表現を多用しています。 ただ頭の中をまとめるために文章化してみようという試みですが、もし

          生理前の頭の中を解説してみました

          親子が親と子に別れるとき

          先日息子が7歳の誕生日を迎えました。 6歳から7歳にかけての1年は、濃厚で変化に満ちたものだったように思います。 パンデミックによる休校と遊び場所の激減に伴い息子のストレス症状が爆発し、家族でカウンセリングを受けることになった初夏。 また秋口から始まったオンライン&自宅学習を通して見えてきた息子の特性と、私の考え方の変化については過去記事でも触れました。 並行して息子の、私や夫に対する接し方にも変化が現れるようになってきました。 以前は幼稚園でたっぷり遊んだ後でもよく公園

          親子が親と子に別れるとき

          「サブスク」「エゴサ」どうしても言えない省略語

          時代が流れていく限り、文化の隆盛と共に言葉も変化しながら私たちの生活に馴染んでいきます。毎年流行語大賞などがマスコミで取り上げられるのも、いかに言葉がその時代を端的に表しているかを知るいい典型でしょう。 文化やサービスが流行るとき、そこに親しみ易いネーミングが伴うことはよくあることだと思います。例えば2019年から流行ったタピオカにまつわる言葉では「タピる」「タピ活」「ベビたっぴ」などが日常で広く使われるようになったようです。 サービスが広がって愛称が生まれ、愛称が広がるこ

          「サブスク」「エゴサ」どうしても言えない省略語

          子どもに「宿題しなくて大丈夫だよ。」と自信を持って言えるようになるまで

          去年の夏に小学1年生となった息子は一部の宿題を全くしません。 私はその宿題について普段触れることはありませんが、話題に上がった際には 「もしあなたがしたいなら平日休日関係なくいつでもしていいし、助けがいるなら喜んで手伝うよ。でももしやりたくないのならたとえ先生にやりなさいと言われてもやらなくて大丈夫だよ。」 と伝えています。 ただこうなるまでの半年余り、試行錯誤を経て大きな考え方の変化があったので順にまとめてみました。 (一部訳さない方が伝わる気がしたところは言った言葉をそ

          子どもに「宿題しなくて大丈夫だよ。」と自信を持って言えるようになるまで