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私の妻の話_4

こんなにタンパク質取ってるのに!

平日、私の家の朝食は出勤時間に差があるため妻とわたしで30分ほどの時間差がある。妻は毎朝、ご飯、みそ汁、納豆と軽い副菜を食べている。
今朝の食事も、みそ汁の具は「豆腐」と「ほうれん草」だった。
先に食べる妻が途中で一言発した。
「私、こんなにタンパク質取っているのにどうして筋肉がムキムキにならないんだろう?」
私には、頭に思ったことを考えもせずに吐露したように思えた。

それを聞いた私は、
『一回、頭の中でぐるっと回してから話してよ!』
と思いながら、
「ンっー。そうだね。運動すれば(筋肉が)つくかもよ?」
と答えた。

確かに彼女は、毎朝「納豆」そして時々「豆腐」を食べてタンパク質を取っている。妻はそれさえとっていれば筋肉の元として十分と思えるのだろう。

普段から彼女は、仕事以外は全く運動するところを見たことが無い。
毎日、歩く歩数の目標はあるようで、週末になると1週間の目標歩数に足りないと、テレビで野球観戦しながら、ビールを飲み、足踏み運動をすることはある。

それでもムキムキになるほど運動しているとは見えない。
普段は座ってパソコンゲームをこなす程度。

『ひょっとしたら、パソコンゲームのやり過ぎで、指先が「筋肉ムキムキ」になるかもよ⁉』
と言いかけて、私の頭の中で、ぐるっと回して言葉を発せずに納めた。
(あぶなかった。ケンカの元を発するところだった。)

妻の指先だけが「筋肉ムキムキ」になった姿を想像して笑いが止まらなくなる。
妻は「キョトン」として私を見ていた。

逆にそれだけで彼女の「指先」が筋肉ムキムキになったら怖すぎる。
と言うか、普段のその行動パターンでタンパク質さえとれば「ムキムキ」になるという彼女の豊かな発想に驚いた。

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