#7 自分を変える、必要なんてない|休職エッセイ
「繊細さん」の本
先日、気になる本を読んでみた。
武田友紀さん著『「繊細さん」の本』というものである。
これを読んで、目の前が開かれたフレーズに出会えた。
自分を変えるのではなく、自分に合うことを探す生き方へ
これを読んでこう思ったのです。
「私は、私自身を変化させることに夢中になりすぎたのかもしれない」と。
「変化」は私の行動のゴールだった
話は少し遡るが、私が休職してすぐの時に自己分析のための様々なワークに取り組んでみた。特に良かったと感じたのは八木仁平さん著『世界一やさしい 「やりたいこと」の見つけ方』の内容となっている質問に答えるワーク。本の概要は下のURLからご覧ください。
このワークから私は自分が大切にしている価値観を探し当てた。それは、「変化」「進歩」である。質問の回答の多くに共通しているのがこれらであった。
自分は、自分が変わることで、見える視点や世界が変わる。そしてそのことをもっと多くの人にも知ってもらいたいし、一緒にそこに向かって行動していきたいし、変化する手伝いがしたい。そんなことを思っていたのだ。このワークをしてから、そういえば自分がnoteで書いた大切な記事の一つにも根底に流れるのは同じ価値観だな、なんてことにも気づいた。その記事はこちらです↓
でも。でもね。
お休みしている今、少し違ったことを感じるようになっている。
確かに自分が変わることで世界の見え方は大きく変わる。それは今でも信じていること。でも一方で、変化って「しないといけないこと」なのかな。絶対に大事にしないといけないこと、なのかな。
だって、お休みしている今、私は昔の自分と特に変わっていないけれど、幸せだ。
穏やかだし、自分の好きなことができているし、子供のことを悩むことは無くなったし。まあ、ある意味、休む前から変わったと言っても良いのかもしれないけど。
それは、変わろうとして「変わった」というよりは、そういう時間を「選んだ」と言った方がしっくりくるのではないかな。自分は無理やり努力して変えるわけではなく、好きな自分がそのままでいられるようにする別の方法を「選んだ」。
私は、変わらなきゃ、変わらねば、ネバネバって自分を縛っていた。本当は、変わった後どんな自分でありたいか、どんな幸せに近づくかを考えてワクワクした方が、ずっと自分は大切にしたいことだったはずなんだけどね。
気づいたら変化がゴールになっていた。
変化はスタートだし、入り口にすぎないのにね。
自分を変えるのではなく、自分を活かして幸せに生きる道を探すこと。
その道を選択すること。
その道はきっと、花が咲いている森の小道のように穏やかなはずだ。
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