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ひすとり先生のチャレンジノート

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中高教員が、授業・学級経営・職場でのやり取りでの試行錯誤をまとめます。 教員の働き方、生産性をあげて自分の心を満たす時間をふやしていきたい。 教員を目指す方、同職の方、子供や教育…
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#子供

自己紹介| 『7つの習慣』と教師とわたし

はじめましてこんにちは。私は、学校の教員として働いている女性です。社会科教員として地歴分野を中心に教えています。 noteを細々と始めて2年が経ちました。もともと文章を書くことが好きで、誰かと考えを共有することが好きだったので始めたのですが、今では自分自身の思考整理ツールとして救われている大切な場所となっています。 どのくらいの人が今までのnoteを親身に読んでくださってるのかは分かりません。でもせっかく続けているのだし、改めて自己紹介を書いてみようという気になりました。

大人になった卒業生のみなさんへ

卒業式シーズンですね。 公立の学校は昨日か今日が卒業式だったのではないでしょうか。 毎年、この時期になると卒業して行った生徒を思い出します。 特に担任として卒業式を迎えた時は、人生の中で上位に入る経験でした。 今日は、その子たちに送った最後の学級通信を、今の私だったらどう伝えるか考えてみます。あれから数年、色々な経験を通して私も考え方が変わってきたなぁと思います。 長い文章です。 その分自分の教員人生で紡いできた気持ちをのせられたと思います。 オープン学級通信として

なぜ先生が学校を休んでいたか、話すね。part2

今日は前編に続き「わたしが先生を休職するまでの話を、もし生徒にするとしたら」をテーマに、オープン学級通信として書いてみました。 前編は、下から飛んで読んでみてください。 この記事は、「休職」「復職」「自己肯定感」に興味がある方におすすめです。 ♪〜キーンコーン カーンコーン〜♪こんにちは。
 今日は、前回お話しした「先生が学校をお休みした理由」の続きです。 前回のお話をまとめると、「先生は自分のことを否定するようになってしまって、それが身体の症状にも出てしまった」という

なぜ先生が学校を休んでいたか、話すね。

今回は、「わたしが先生を休職するまでの話を、もし生徒にするとしたら」をテーマに、オープン学級通信として書いてみました。 この記事は、「休職」「復職」「自己肯定感」に興味がある方におすすめです。 ♪〜キーンコーン カーンコーン〜♪(始業チャイム)こんにちは。
 みなさんとは、約半年ぶりの再会ですね。 まずは、急に授業に穴を開けてしまったこと、そしてこのクラスの担任を降りたことを謝りたいと思います。 いろんな心配や不安な思いをさせて、本当に申し訳ありませんでした。 ご存

「テスト用紙を見直したい」教師が再デザイン

今日は、note記事の引用から学習のデザインを考えるという話。 ジマタロさんのこの記事に、朝から目から鱗、鱗です。 教師にとって、テスト用紙とか、自作の授業プリントとか、板書とかって、自分がうけてきたものを再生産しがちです。 というより、わたしがそうだった、と白状したいと思います。 一度ゼロベースで、目的にそって考える。 その重要性にあらためて気付かされた瞬間でした。 記事から学んだ「テスト用紙のデザイン」という視点この記事では、テスト用紙のデザインの中で見直すべきポイ

授業 〜到達目標は最初に作る

久々に、授業研究です。来年度の授業づくりをしています。前回のnoteに書いたように個別化×到達度に近づける授業を目指して考案中です。今日は、到達目標の観点を書いていきます。 〔前回のnoteはこちら〕 到達目標を示すのはなぜ?これまで私は、課題やテストなど成果物が出てはじめて評価を与える、後付け評価を行なってきました。しかし、よく考えてみると、この評価は「評価のための評価」にすぎないのでは、と考えを改めはじめています。つまり、先生が成績表をつけなければいけないから、つける

授業 〜個別化×生徒主導×達成度基準

『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』の衝撃授業と学習指導の悩みを解決すべく、本を乱読しています。その中で、衝撃だったのが、マイケル・B・ホーンとヘザー・ステイカー著(小松健司 訳)『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』です。 この本では、従来の「一斉講義型授業」を「工場型モデルの教育」と言い、変化スピードが早く個人のニーズが多様化する現代に必要な教育のあり方とのギャップを説いています。要するに、社会に合わせて学校のあり方が大きく変わる転換点にいるというのです。 一斉講義型に

生徒指導〜「できない」を自分で表現できない

教員の日常茶飯事の中に、未提出や忘れ物の指導があります。そこで最近目立つようになったのは、生徒自身で忘れてしまった、できなかったと言えないということです。 約束を破ったら気まずいことを知っているそういう子と対話をすると、「忘れちゃいました〜てへ!」みたいなことはあまりなくて、「すみませんでしたしゅん」ということがほとんどです。中には泣き出す子もいます。最近思うのは、子どもながらに約束を破ったら気まずいことを知っているし、いけないことだという感覚があるんだなということ。 「

生徒指導〜ネガティブな言葉はなぜダメ?

私が生徒指導でモットーの一つとしているのは、ネガティブな言葉を使わない、使わせないということです。 絶対に無理、私にはできない、めんどくさい、私は〇〇だかダメ、疲れたよね〜 などなど 思春期のこどもだったら当たり前に使い、あいさつや呼吸のように使っています。これらの口癖に気づき、言わないように意識することが非常に重要とかんがえているのです。 なぜ、ネガティブな言葉を言わない方がいいのかこれには根拠があります。みなさんはNLPという言葉を聞いたことはありますか? NLP

授業研究と「みるトコロ カード」

こんにちは。前回の授業研究についてのブレストをもとにしながら、今日も授業研究について作戦を練っていきます。今回は、他の先生に「見てください」とお願いする時に書いてもらう「みるトコロ カード」(仮称)のアイデアを整理します。 (前回の記事はこちら) 研究授業が「ふわっと」したまま、意味をなさない理由そもそも、なぜわざわざ見てもらうポイントを明示する記録シートを作ろうと思ったのかというと、今までの研究授業があまり意味をなさない理由の一つが「見て欲しいトコロを見てもらえない」と

生徒と向き合う〜大人が怖い子

こんにちは。今日は、生徒指導・向き合い方についてです。最近、子供たちと面談をしていて、大人が怖い、ということを伝えてくれた生徒がいました。なぜ怒るのですか、と。 何を伝えたら、その子にとって心が自立するのか。その感情と向き合えるのか。非常に悩みました。今でも悩んでいます。 怖いという感情は、嫌なことから避けたいという目的アドラーの中で学んだ目的論から考えると、その感情は何かこうあって欲しいという目的があり、それを達成するためのものだという。 その目的を自分と向き合い整理