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ひすとり先生のチャレンジノート

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中高教員が、授業・学級経営・職場でのやり取りでの試行錯誤をまとめます。 教員の働き方、生産性をあげて自分の心を満たす時間をふやしていきたい。 教員を目指す方、同職の方、子供や教育…
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#学校教育

自己紹介| 『7つの習慣』と教師とわたし

はじめましてこんにちは。私は、学校の教員として働いている女性です。社会科教員として地歴分野を中心に教えています。 noteを細々と始めて2年が経ちました。もともと文章を書くことが好きで、誰かと考えを共有することが好きだったので始めたのですが、今では自分自身の思考整理ツールとして救われている大切な場所となっています。 どのくらいの人が今までのnoteを親身に読んでくださってるのかは分かりません。でもせっかく続けているのだし、改めて自己紹介を書いてみようという気になりました。

先生がいまだに抱える授業の悩み1選

新年度の授業がスタートしました。 今日は、私が抱える授業の悩み1選をお話していきます。 この記事を書いている人: 現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。 時間内に話が終わらない結論から言うと、その悩みとは「時間内に想定通りの話が終わらない」と言うことです。 こうやって書いている今でさえ、この事実に恥ずかしい気持ちでいっぱいなくらい、全く話

「先生の説明がわかりやすい」の落とし穴

今日は生徒の「説明が分かりやすい」の言葉に満足してませんかと言うお話。 この記事を書いている人: 現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。 考えのきっかけは生徒の言葉 先日、久々に生徒の前で授業をしました。 めちゃくちゃ緊張しましたし、復職後1発目だったので、自分の精神状態がどうなるかと言う心配点もありました。 しかしふたを開けてみれば、まるで休

子どもの「察してオーラ」に気づいた時、どうしてますか?

今日は、先生の生徒指導シリーズ「子どもの自立をサポートするための声かけ」についての悩みをお話ししていきます。 この記事を書いている人: 現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。 「察してオーラ」に気づきがち、先回りしがち問題私がずっと生徒指導として迷っていることがあります。 それは、子どもが発する「察してオーラ」の反応の仕方に困ってしまうということ

「授業中はiPadを使わせないことにした」という話を聞いて。

今日はICTと教育についての持論をお話ししていきたいと思います。特に授業中に生徒にタブレット端末を使わせるか否かと言う議論についてです。 この記事を書いている人: 現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。 授業中、生徒には使わせないことにしたんですと言う言葉を聞いて愕然とした。新しい授業について、本格的に詰めていく時期になりました。いよいよ新年度の

スタートラインは「わたしが教育すれば変わる」と思わないこと。

他人のマインドセットを変えるなんてことは、教育にはできない。 可能なのは、マインドセットを変えたいと願う人たちの"場"をつくることくらいじゃないだろうか。 ある研修でメモしていた、立教大学・中原教授の言葉を読み返して、どきりとしてしまった。 今日はこの言葉の意味と教員の在り方について考えていきたいと思います。 成長マインドに変えることが使命だと信じていた私はここ数年、子供や職場にいる先生たちのマインドセットを変えたいと言うことを目標に努力を続けてきました。 マインドセ

先生こそ、学びあいたい。

今日は、「学びあいをする場に身を置いてみたい」という話。 思考の整理用noteですが、同志がいたら嬉しいなぁ。 アウトプットを続けると、インプットがしたくなるnoteの毎日投稿を続けて、あと1週間で2ヶ月になります。 ある程度まとまったアウトプットを続けていると、より上質なインプットが欲しくなってくることに気がつきます。アウトプットには、学びの動機付けにも繋がるのかと身をもって体感です。 読書を通じたインプットはちょっとずつ行っています。 主に、仕事の生産性をあげる系の

授業という「コンテンツ」 #熟成下書き

先日竹村さんの記事をよんで、これからの授業についてモヤモヤと考えが浮かんできました。 となりのトトロを倍速再生しない理由。 これからの授業でもっと考えなきゃいけないこと。 なんだか共通しているような気がしているんです。 でも何がどう共通しているのか、まだうまくまとまりません。 今日は、頭の整理のためのアイデアメモを熟成下書きとして書き留めておきます。 今後、考えをまとめて記事にするかも。 現代社会の子供たちは▶︎コンテンツが飽和していて、その中から「面白そう」という

教員が、学校教育について悩んでいること

最近、復職したら「仕事に対する課題感」が頭の中で再燃してきました。 モヤモヤが続く時は、まず「書き出す」という行動が大事!と休職中に学びましたので、早速実践です。 ということで今回は、わたしが仕事としている学校や教育について考えていることを書き出してみました。 読書感想文を生かし「ゼロ秒思考」でまとめたので抽象的なものもありますが、もし似たような気持ちの方がいたら嬉しいです。 (「ゼロ秒思考」のまとめはこちら) 一斉講義授業の限界を感じる○授業について来られない子ども、

なぜ先生が学校を休んでいたか、話すね。part2

今日は前編に続き「わたしが先生を休職するまでの話を、もし生徒にするとしたら」をテーマに、オープン学級通信として書いてみました。 前編は、下から飛んで読んでみてください。 この記事は、「休職」「復職」「自己肯定感」に興味がある方におすすめです。 ♪〜キーンコーン カーンコーン〜♪こんにちは。
 今日は、前回お話しした「先生が学校をお休みした理由」の続きです。 前回のお話をまとめると、「先生は自分のことを否定するようになってしまって、それが身体の症状にも出てしまった」という

#12 学校で定期テスト、いる?|読書ノート

今回紹介する本は、こちら! 『「目的思考」で学びが変わる〜千代田区立麹町中学校校長・工藤勇一の挑戦〜』(著:多田慎介) この本で中心的に語られる工藤勇一さんは、公立中学校にもかかわらず、慣例に全くとらわれない新たな教育のかたちをスピード感を持って構築されていました。 最も刺激的かつ大胆な改革の一つとして「定期テストの廃止」が有名です。 最近、さまざまな番組やメディアにも取り上げられてるので見聞きしたことがあるかも知れません。 この本でわたし的に刺さったテーマ5つと、そ

授業 〜到達目標は最初に作る

久々に、授業研究です。来年度の授業づくりをしています。前回のnoteに書いたように個別化×到達度に近づける授業を目指して考案中です。今日は、到達目標の観点を書いていきます。 〔前回のnoteはこちら〕 到達目標を示すのはなぜ?これまで私は、課題やテストなど成果物が出てはじめて評価を与える、後付け評価を行なってきました。しかし、よく考えてみると、この評価は「評価のための評価」にすぎないのでは、と考えを改めはじめています。つまり、先生が成績表をつけなければいけないから、つける

授業 〜個別化×生徒主導×達成度基準

『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』の衝撃授業と学習指導の悩みを解決すべく、本を乱読しています。その中で、衝撃だったのが、マイケル・B・ホーンとヘザー・ステイカー著(小松健司 訳)『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』です。 この本では、従来の「一斉講義型授業」を「工場型モデルの教育」と言い、変化スピードが早く個人のニーズが多様化する現代に必要な教育のあり方とのギャップを説いています。要するに、社会に合わせて学校のあり方が大きく変わる転換点にいるというのです。 一斉講義型に

生徒指導〜「できない」を自分で表現できない

教員の日常茶飯事の中に、未提出や忘れ物の指導があります。そこで最近目立つようになったのは、生徒自身で忘れてしまった、できなかったと言えないということです。 約束を破ったら気まずいことを知っているそういう子と対話をすると、「忘れちゃいました〜てへ!」みたいなことはあまりなくて、「すみませんでしたしゅん」ということがほとんどです。中には泣き出す子もいます。最近思うのは、子どもながらに約束を破ったら気まずいことを知っているし、いけないことだという感覚があるんだなということ。 「