最近の記事

撮影日記(6)

空港での撮影をしばらくお休みしようかな。飛行機に乗りに行ったついでに撮るくらいはするかな、とは思っているけれど、飛行機という被写体はとても「強い」被写体で、飛行場という場所は不自由な撮影場所である。もちろんそれが楽しいところでもあるし、航空機がカッコイイというよりは旅情をcaptureしたいと思って撮っていたので、ややこれから述べることとの矛盾はある。 でも、もう少し構図を切る訓練を積んだほうが写真が楽しいかなと感じている。もっと空間的に不均質で、もっと被写体の上下関係が弱

    • 撮影日記(5)

      関西に行く用事があった。私は伊丹空港も関西空港も行ったことがなく、せっかくなら両方行ってみたいということで、羽田→関空(→用事・宿泊→)伊丹→羽田というルートを組んでみた。ここまですると移動が目的なのかもともとの用事が目的なのかわからないような気もする(用事が目的です……一応ね)。 関西空港の周辺で撮影した写真を並べてみます。 関空展望ホール Sky Viewは、関空のターミナル付近で飛行機が見られるほぼ唯一のスポットで、無料のシャトルバスで移動する必要があるのと、17時

      • 撮影日記(4)

        羽田の撮影スポットは?……これはたくさんあるし、天気や風向きによっても違ってくる。 でも羽田のターミナル内で撮影をするなら、私は第2ターミナルが圧倒的に好きだ。 もっとも、室内から涼しく飛行機を撮影できるから加点されている側面は否めない。最近暑すぎてカメラを持って外にいるだけでぐったりである。☀️☀️

        • 撮影日記(3)

          適当撮影日記その3。(1)(2)よりかなり昔の出来事。 知人と羽田空港に撮影に行った。大学院生活で、アカデミックな用事以外で新しい人に出会うことが少なくなっていたので、友達になれそうかな?という感じの距離感で、出会って間もない人と出かけるのは久しぶりでもあった。 (といっても場所としては研究室で会ったのだけれど。) それはさておき。 同行人さんの目的は、35mm単焦点レンズを使ったフィルム写真を撮って自分で現像までするという授業の課題のため。それで最近私がInstag

        撮影日記(6)

          撮影日記(2)

          (1)の続きで、東大ナイトウォーク篇。 3日目ソフトフォーカスレンズというレンズがある。 焦点深度が極端に浅くて、限られた領域にしかフォーカスが合わず、それ以外の部分はぼんやりしてしまうレンズ。これがどうしても使いこなせずしばらく自室で眠っていた。 ナイトウォークであれば活用できるのではないかと思い、この日は70-300mmの望遠と135mmの単焦点ソフトフォーカスレンズの2本を持って出かけた。 最初に色々撮って感覚を掴もうとしたけど、普通の風景をとってもボケのほうが目

          撮影日記(2)

          撮影日記(1)

          すごく適当&時間前後します。今回は東大ナイトウォークの日記。 1日目夕方、突然のゲリラ豪雨で、なんか外に出てみたくなりました。 雨が酷かったので(早くも矛盾)、そそくさと室内に戻りまして、雨が上がった夜に再度お散歩に出かけました。この日はそのまま家に帰った気がする。 大学の塀越しに流し撮りするのが少し楽しかった。 飛行機より近いのでカメラを動かすスピードが速くて難しかったです。ただ、飛行機みたいに登録番号が書いてあるとか、窓がたくさん並んでいるとかがないので、多少ピント

          撮影日記(1)

          学校

          結局、「学校」の価値観で視野を狭めている気がして、もやもやしている。このままだと、小学校入学から退職まで「学校」で過ごすことになるけど、それで君は大丈夫?

          役に立つべきか論

          研究は役に立つべきかという話、これはいろいろなところで何度も考えているがその度に結論の違うものになっている。私の今の考え: 公的な資金の投入された学術活動は有益であるべきである 国立大学に限らず大学にはそれなりの額の公的資金が流れてくる。それを適当に分配して研究者に研究をさせるのがいわゆる運営費とか呼ばれる類のお金である。それに加えて研究者が応募する競争的資金というのもあるがこれも日本の場合はけっこうな割合が公的資金である。こうしたお金を使ってなされる活動は有益であるべき

          役に立つべきか論

          授業料改定に対する意見ログ

          総長対話「総長と授業料および東京大学の経営について考える」に関するアンケート というのが回ってきたので、回答しました。あまり推敲していない文章で恐縮ですが、メモとして残しておきます。 以下、私が大学に送った意見です。 ・授業料の改定は、日本が批准している社会権規約13条2(c)に規定された「高等教育は,すべての適当な方法により,特に,無償教育の漸進的な導入により,能力に応じ,すべての者に対して均等に機会が与えられるものとすること。」という原則に反するものです。また、国立大

          授業料改定に対する意見ログ

          教育と何かのはざまに

          私は理系の研究室にいて、1週間に1回セミナーがありかわりばんこに発表することになっている。私が研究室に入ったころからなんとなく言われていることではあるが、たまに質疑応答やコメントやや厳しいかなというときもある。これは教授などなどと私で意見交換をしたわけではないので、たぶん他者はまた違う考え方があるのだと思うが、「これやったほうが良いよね」「これはどうしたら解決するのだろう」というコメントには「これをやれよ💢」「なぜ未解決のままなんだ💢」という言外の意味は、私の場合99.9%の

          教育と何かのはざまに

          海外に行ったよ

          淡い色のnoteを目指してトーン制御しているのですが、明るくて軽くて中身のない記事もたまには書いた方がいいですよね。 8月、オーストラリア・メルボルンで開催された結晶学の国際会議に参加しました。それが楽しかったよという話です。時系列に書くと後の人の参考になったりするのでしょうが、そういう人はもっと参考になる記事を見つけてください! 英語 自分でいうのもアレなのですが、英語は得意な方だと思っていました。田舎の公立中学校のふつうの教育を受けていただけですが、幸い先生に恵まれ

          海外に行ったよ

          アカデミア炎上あるある

          Twitterをやっていると、アカデミアの人々が頻繁に同じような話題で炎上しているのを見かける。炎上したくないのであまり人が見ていないところに書いておくが、これもTwitterで誰かが拾い上げると炎上してしまうかも。実際突然noteが炎上するのもよく見てきた。そうなったら悲しいね。こわいなあ。 ( この記事は何ヶ月か書いては下書きに入れ、書いては下書きに入れを繰り返していた。なぜこんな現実的で夢のないことをここに書こうと思ったのか、最初の動機は覚えていないが、最近、なんとな

          アカデミア炎上あるある

          Nightie Night

          Nightie Night

          星空への好奇心

          皆既月蝕があった。化学本館の玄関の前で、1時間くらい月を見ていた。人が来て、帰って、また静かになって、その間に月の上を影が動いていくのを見ながら、時間が流れるのを感じた。 星の名前をひたすら覚えていて、月2回欠かさず天文台の一般公開に通っていて、買えもしない望遠鏡のカタログ集めをしていて、フリーの宇宙旅行ソフトでずっと遊んでいた、小学校1〜2年生の頃が、私の原点なのかもしれない。あのとき天文台で、何もわからない小学生にたくさん星のことを教えてくれた大学院生や先生たちの姿から

          星空への好奇心

          研究室にまつわる難しい問題

          最近、ふともの悲しい気持ちになる。研究室が〈研究する場所〉の雰囲気ではないような気がするからだ。 わたしの研究室にはコアタイム(何時から何時には必ず研究室にいること、のようなルール)はない。進捗報告のセミナーも年に2回割り当てられるだけだ。特に毎週のグループミーティングのようなものもない。学生はかなり自由にさせてもらっている。 わたしも朝は苦手なので、大学には少し遅くいくことが多い。そのぶん夜の活動時間がほんの少しだけ長めになっている。体調が悪ければ休めるし、授業が忙しけ

          研究室にまつわる難しい問題

          卒業によせて

          今月、大学を卒業する。 大学の前半は学園祭をしていた。来場者に対する配布物・掲示物の設計と制作を専門として、グラフィックデザインの技術発展を担当した。状況が変わったのは言わずもがな2020年のこと。突然やってきた疫病の影響で、〈大量の印刷物と大量の来場者の接触の設計〉を取り上げられ、なにもできない虚無をまぎらわせるためにオンライン学園祭を提案・計画した。まわりの委員がこれほどついてこない学園祭も珍しく、しかしその気持ちは痛いほどわかるという中、コロナと共存する学園祭という存

          卒業によせて