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撮影日記(3)

適当撮影日記その3。(1)(2)よりかなり昔の出来事。

知人と羽田空港に撮影に行った。大学院生活で、アカデミックな用事以外で新しい人に出会うことが少なくなっていたので、友達になれそうかな?という感じの距離感で、出会って間もない人と出かけるのは久しぶりでもあった。

(といっても場所としては研究室で会ったのだけれど。)

それはさておき。

同行人さんの目的は、35mm単焦点レンズを使ったフィルム写真を撮って自分で現像までするという授業の課題のため。それで最近私がInstagramに飛行機の写真をあげていて、その人も飛行機が好きだったので一緒に撮影に行きませんかということになった。

朝、第3ターミナルで撮影開始。

6月でしたが、すでにすごく暑かったです。
日差しが日焼け止めを貫通してくる感じがすごかった。

その後第2ターミナルに移動して、屋内でも少し撮ってみたりした。私はというと、飛行機以外の被写体が撮れる貴重な機会と思って飛行機そっちのけでポトレ撮影をしていた。

フィルム交換中。
通りすがりのおじさんが「日陰でやった方がいいよ」と言って去っていった。それはそうね。

色々載せたい写真はあるけれど、同行人さんに「載せていいですか?」と聞くのも気恥ずかしいのでそれはまたの機会にする。

お昼ご飯を食べて、同行人さんは用事のために離脱し、そこから飛行機撮影。

この日は行ってみたい場所があった。南風の日、15:00ごろから始まるいわゆる都心上空ルート。この運用中にRWY22という滑走路から離陸が行われる。この滑走路は大多数の時間は使われない、または着陸専用になるため、離陸は珍しいうえに、滑走路の延長線上に割と有名な撮影スポットがある。スポットまでは無料のバスが出ているので、夕方はそこに行ってみようということである。

その時間まで第2ターミナルの展望デッキで時間をつぶしていた。6月だけれど、もう空の色は夏めいていた。

スカイマーク。B737はJALもANAもたくさん飛ばしている機体。
ウィングレット(翼端の上に上がっている部分)は小さいように見えて2 mくらいある。これで数%燃費が良くなるというのでなかなかの働き者である。
J-AIRのエンブラエル。かわいらしい。
B787。翼のしなり具合がすごい。
なんでもないようにスカイツリーをバックに撮っているけれど、重たい機材でなければこの距離まで滑走しなくても離陸できるので、実はこのアングルで撮れる機材は限られている。B787でも国内線で燃料が少なくてお客さんもあまり乗っていないとすぐ上がってしまう。


朝から撮影して疲れたので、羽田イノベーションシティのタリーズでお茶を飲みながら、そこまでの写真を軽く現像。運用が都心ルートに切り替わったのを確認して撮影場所へ。

こちらに向かって上がってくるのがすごい。

引きで撮るのも悪くない。

キャセイの特別塗装機。B777は大きい。

ちなみにこのスポットは足湯があるのだけれど、驚くべきことに夏でも足湯である。もっと驚きなのはその足湯に入っている人がそれなりにいることである。だいじょうぶ?

RWY22からの離陸は、都心ルートを通ってきた着陸機の合間を縫って行われる。逆にいうと都心ルートで着陸する機体がほぼ真横からみられるので、それも面白い。なかなか、この高さで真横から飛行機を見ることってないですよね。

都心ルートといっても実は2本の経路があり、それらが平行滑走路であるRWY16Lと16Rへとつながっている。羽田の平行滑走路は、並走する機体のタイミングを合わせたりずらしたりということはする必要がないので、基本的にはバラバラやってきますが、たまに同時にやってくると良い絵になります。

こう見えて両者は1 km以上離れています。


青々しい

夕焼けの時間は第1ターミナルで逆光の撮影をすることに決めていたので、日が落ちてきたタイミングで移動。

(逆光が本当に好きです🌟)

逆光の何が好きかというと影が強調される点と、光の反射が美しい点です。
飛行機撮影では機体の影が入りすぎるのはダメと言われることが多く、順光で撮るのがセオリーのようなのですが、私は逆光もいいでしょ!ということで逆光にはわりと愛着を持っています。

あとはreflectionが綺麗に撮れると嬉しいですね。まずは飛行機に太陽の光がそのまま反射する時間がやってきます。


これも好きなのですが、もっと好きなのは陽が落ちてからでして、空はピンクから青に移り変わっていく中で、地上はもうかなり暗くなっているという時間です。この時間は飛行機の上面に空の色が反射して、空色の飛行機が撮れます。その場にないものが、何かの反射で撮れるというのが好きなのでしょうね。

冬になったら、第2ターミナルでANAの機体を使ってこれの朝焼けバージョンも撮ってみたいです。

暗くなったので撮影終了。
実は終了はしていなかったのですが、夜の写真は下手すぎたのでここでは割愛させていただきます。







1億円くださった方の名前を論文の謝辞に記載させていただきます