👴黄門市長 谷畑英吾

前湖南市長。元全国市長会副会長、相談役。京都大学大学院修士課程修了。 滋賀県庁で地方分…

👴黄門市長 谷畑英吾

前湖南市長。元全国市長会副会長、相談役。京都大学大学院修士課程修了。 滋賀県庁で地方分権・行財政改革に従事し、36歳で旧甲西町長。町村合併を経て湖南市長4期16年。 黄門市長合同会社代表社員、一般社団法人地方自治マネジメントプラットフォーム代表理事。座右の銘は「自覚者が責任者」。

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👴はじめてのnote

市長職を退いて半年。迷いつつも、Clubhouseで勧められたnoteを始めることとしました。最初の投稿です。 政治の世界に飛び込んだのは小泉政権の最中(さなか)。日本の政治も行政も大きく変わろうとしていました。 昭和の影がかすかに薄まりつつあり、バブル崩壊の傷跡も少しずつ癒えていたように思える平成の半ばでした。 橋本政権で燃えあがった地方分権改革と中央省庁改革は、細川政権での政治改革と対をなす統治機構改革です。 明治改革、戦後改革に次ぐ「第三の改革」と呼ばれた大きな

    • 令和6年10月の朝礼

       全国の地方公務員のみなさん、おはようございます。今日から10月、令和6年度も後半に入りました。ダブル台風は先島諸島で18号に警戒が必要ですが、17号は太平洋上を北上して本州に影響は少なそうです。    先月21日、台風14号から変わった温帯低気圧と秋雨前線の影響で大雨特別警報が出された奥能登地方では、元日の能登半島地震の復旧もまだまだ進まない中で、大きな豪雨災害が引き起こされました。亡くなられた方のご冥福と行方不明の方が一日も早く見つかることをお祈りするとともに、被災された

      • 大義なき野合の終焉

         自民党総裁選で石破茂新総裁が誕生したことは、自民党的には大きな振り子が安倍政治的なところから菅、岸田を経て大きく揺り戻した感じです。派閥に最後までこだわった麻生太郎副総裁に大義はありませんでした。  23日に代表選挙のあった立憲民主党では、当初勢いのあった小泉進次郎対策としてベテランの重鎮である野田佳彦元首相を代表に選出しましたが、鵺(ぬえ)のような自民党はその上を行って野田対策として石破総裁を選出したかたちとなりました。  小泉元環境相であれば答弁が迷走しますし、高市早苗

        • 湖南市選挙解説・秋の陣(その4)

           いよいよ選挙ポスター掲示板が立ち始めて、選挙気分が高揚しているかといえば、相変わらず野合問題により政治家を名乗る勢力やそこに媚びる勢力、さらには気を遣う勢力などが一様に口の端をキッと結んで一言も漏らそうとしないので、重苦しく息苦しい空気が充満するあんこ食う世の中の湖南市です。 湖南市長選挙について  10月27日執行(20日告示)なのに、市長選にはいまだに自称「藤川みゆきの乱」を引き起こした藤川みゆき元市議だけが「やあやあわれこそは」と名乗りを挙げていますが、その名乗り

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        👴はじめてのnote

          湖南市選挙解説・秋の陣(その3)

           10月20日告示、27日投開票とされる湖南市長選挙は、今のところ藤川みゆき元市議の出馬意向が6月19日の京都新聞により報じられ、藤川元市議は7月22日に議員辞職しています。藤川元市議は「みんなで湖南市を変えよう」「優しい政治がしたい」をキャッチフレーズに、昨年4月の県議選での蜜月も夢幻であったかのように「藤川みゆきの乱」と自ら称し、現職に対して敵対的挑戦をしました。  それは、9月20日の立候補予定者説明会に出席したのが自陣営以外に「①現職(76歳)の陣営、②望月卓市議(7

          湖南市選挙解説・秋の陣(その3)

          【滋賀2区レポート】正体を現す似非革新の野合プラン

           4日前に似非革新似非保守がいると指摘しましたが、早速その正体を現しました。野党連携の名のもとに、票乞食が動き出したのです。  政治とは何か。票を集め数を集めることではありません。それぞれが有権者の思いを背に受けて実現したいという社会に向けて厳しい妥協を重ねながら一歩一歩近づいていくそのプロセスこそが政治なのです。  それが、立憲民主党や国民民主党が落ち目のときに後ろ足で砂を掛けて出ていって、日本維新の会に秋波を送った政治家たちがいました。  日本維新の会では大阪府内の

          【滋賀2区レポート】正体を現す似非革新の野合プラン

          湖南市選挙解説・秋の陣(その2)

           湖南市議会は定数が18です。ところが、菅沼利紀市議と柴田栄一市議が辞職して県議会議員へ転出し、藤川みゆき市議が辞職して市長選挙出馬を表明しているので、15人となっていました。さらに、9月20日に最終日を迎えた湖南市議会9月定例会は大島正秀市議の病気療養に伴い、14人で議会が運営されていました。  定数の欠員が3となり、10月27日執行予定の湖南市長選挙に合わせて市議会議員の補欠選挙も行われることとなり、9月20日に立候補予定者説明会が開かれ、9陣営が説明会に出席したという

          湖南市選挙解説・秋の陣(その2)

          滋賀2区の似非革新、似非保守に我慢ならなくなった米原市長

           10月1日臨時国会召集、首班指名選挙を経て組閣後、所信表明演説と代表質問が終われば衆院解散、総選挙という政治日程がささやかれています。両院予算委員会審議は必要だという主張もあり、最終的な日程がどうなるかはまだ流動的ですが、衆議院議員の任期が迫っている以上、近いうちに解散総選挙は避けられません。  それなのに、滋賀県においては選挙区が1減になるとともに全選挙区を自民党が独占するなかで、自民党側の選挙準備は進んでいる一方、野党側は足並みが乱れていました。その原因は、教育をタダ

          滋賀2区の似非革新、似非保守に我慢ならなくなった米原市長

          湖南市選挙解説・秋の陣(その1)

           どうも。去年の4月から1年半が経とうとしています。お久しぶりの湖南市選挙解説です。  前回は統一地方選挙をたまたまウォッチしていたら、滋賀県議会議員湖南市選挙区の選挙に出くわしてしまい、大きな地殻変動が起きたということをリアルタイムでお伝えしてきました。  今回は、湖南市長選挙とそれと同時に執行される湖南市議会議員補欠選挙をみなさんとともに観察していきたいと思います。両選挙は10月20日告示、10月27日投開票の日程が湖南市選挙管理委員会から発表されています。また、市議会議

          湖南市選挙解説・秋の陣(その1)

          自民党総裁選異変

           12日に告示された自民党総裁選は27日までの15日間という「史上最長」の長丁場だそうだが、中だるみをしてきた序盤の5日を経過して、ここで朝日新聞が大きな爆弾を放り込んできた。後追いできるメディアがいないため、まだまだこの爆発の影響は計り知れないが、それでも大きいものであることには間違いない。    告示に向けて8月19日に小林鷹之前経済安保相、24日に石破茂元幹事長、26日に河野太郎デジタル相、9月3日に林芳正官房長官、4日に茂木敏充幹事長、6日に小泉進次郎元環境相、9日に

          不明を謝さない

           日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感じていた伊丹万作の『戦争責任者の問題』によると、いたいけな子供たちの目線から見れば、現在でもすでに日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしている責任者に見えているであろう。  造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。    だまされるということ自体がすでに一つの悪であるにも

          防災の日に考える

           列島に甚大な被害をもたらしている台風10号サンサンは、気象庁の全般台風情報によれば、東海道沖にあってほとんど停滞しています。中心気圧は1000ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとされています。  風速が17.2メートルを下回ると熱帯低気圧になりますので、まもなく切り替わることが予想されますが、風が秒速80センチ遅くなるだけですから、引き続きの警戒が必要です。と書いていたら、12時40分、12時に熱帯低気圧に変わったとの情報が届きました。

          自民党政局占い

           菅野志桜里元代議士の「女性じゃなくてもいい、若者じゃなくてもいい、準備ができてる人でお願いします。」としたポスト(旧tweet)に反応した田中角榮の元金庫番・朝賀昭さんとの昨日のFacebookでのやり取りをまずは再掲します。 (朝賀) 元国会議員の方が投稿されていました。 日本の為に全く同感です。 (谷畑) 朝賀昭先生。 岸田総理が閣僚にも「総裁選に出たい人は気兼ねなく公務に支障ない範囲でやってもらいたい」とまで仰っています。まさに太っ腹な総理であり、かつてこれほど豪

          火葬炉の遺体撮影と情報隠蔽-湖南市崩壊の日

           昨日(8月10日)と今日(8月11日)の京都新聞を読んだみなさんは驚きを隠せないのではないでしょうか。何が驚きかと言って、これほど驚いたということは近年ありませんでした。滋賀県湖南市は自治体としての体をなしていないのです。わが国の地方自治は、住民があり、議会があり、長のもとに補助機関たる職員組織があって初めて成り立ちます。湖南市においても市民がおり、湖南市議会があり、湖南市長のもとに湖南市役所があるのです。それが自治体の体をなしていないというのはどういうことでしょうか。  

          火葬炉の遺体撮影と情報隠蔽-湖南市崩壊の日

          令和6年7月の朝礼

           全国の地方公務員のみなさん、おはようございます。今日から7月となりましたが、遅かった入梅もここのところ各地で雨足を強めています。今日も大雨警報が続く地域も多く、早くから怠りなく警戒いただいているみなさんに感謝を申し上げます。  また、今日で能登半島地震から半年が経過しました。いまだに復旧が進まない被災地で被災者に寄り添っていただいているみなさんにもお礼を申し上げます。  こうした災害時に住民の生命や生活を守る立場が自治体の仕事ですが、大きな自然の力には抗しきれないときが多々

          エア有権者争奪戦

           隣町である竜王町の道の駅に買い物に行きました。ここは果樹や野菜だけでなく様々な産物が売られています。丸々と太ったサクランボや巨大なトマト、平飼い鶏有精卵など新鮮な産物を購入しました。そういえば、11日から竜王町長選挙が行われており3陣営が火花を散らしています。  町内に入ると青と白桃の幟旗が林立していることに気がつきます。どれくらい林立しているかといえば、交差点という交差点はもとより道端や畔など至るところに幟旗が旗めいているのです。今日は抜けるような快晴だったため、余計に