見出し画像

湖南市選挙解説・秋の陣(その4)

 いよいよ選挙ポスター掲示板が立ち始めて、選挙気分が高揚しているかといえば、相変わらず野合問題により政治家を名乗る勢力やそこに媚びる勢力、さらには気を遣う勢力などが一様に口の端をキッと結んで一言も漏らそうとしないので、重苦しく息苦しい空気が充満するあんこ食う世の中の湖南市です。

湖南市長選挙について

 10月27日執行(20日告示)なのに、市長選にはいまだに自称「藤川みゆきの乱」を引き起こした藤川みゆき元市議だけが「やあやあわれこそは」と名乗りを挙げていますが、その名乗りを受け止める相手はまだ姿が見えません。

 暑さが多少和らいでこくりこくりとフネを漕いでいるのか、本当に舟を漕ぎながら遠くから「待たせたでござるな」と姿を表すのかは不明ですが、対抗する野合勢力内では「甲西支部の変」が迅速かつ厳格に鎮圧された原因となった「三雲謀議」の野合が露呈してしまったため、中立性を求められる立場に大きな疑惑の眼を持ち込みかねない状況となってしまいました。関係者の責任は大きいでしょう。

 「熟慮中」とした現職市長の定例記者会見が10月1日と4日後に迫るなか、露見した「三雲謀議」をどこまで立て直すことができるのか、それとも誰と誰がいつまで徒党を組んで一味となっているのか、市民有権者のみなさんはじっと観察しておかなければなりません。兵庫県にしても長崎県にしてもトップの選び方を間違えて県民有権者は大困りしています。

湖南市議会議員選挙について

 ところで、おそらく昨日からでしょうが市内の一部で選挙ポスター掲示板が立てられ始めました。まだ、市内全域まで立っているわけではなさそうですが、それを見てひとつ違和感がありました。みなさんも写真を見て感じるところがないでしょうか。

 そうです。市議会議員補欠選挙のポスター掲示板の枠が「8」しかないのです。ん?9月20日の立候補予定者説明会に出席したのは確か9陣営。いずれも出馬確実な陣営ばかりです。

 嫌な予感がします…。

 東京都知事選では立花孝志氏を首謀者とするポスター掲示板ジャックがあり、48人分の掲示板に56人が出馬して8人にはクリアファイルが手渡されることになりました。

 ペラペラのクリアファイルにポスターを挟んで画鋲で掲示板の横や下に貼り付ける。風で舞って見えにくいこともありますし、雨がクリアファイル内に入る可能性もあります。

 都知事選の元候補者のみなさんは選挙権の平等を保障した憲法に違反するとして、都選管に選挙無効を異議申し出しましたが、さすがに「どうせ泡沫は当選しなかったでしょうw」(超意訳)と申し出は棄却されました。当然、元候補者のうちアキノリ将軍未満氏が代表を務める政治団体「ネオ幕府アキノリ党」は1円の、小林弘氏は2000万円の損害賠償訴訟をそれぞれ東京地裁に提訴しています。

 ことほど左様に選挙の公平性を求められる選挙ポスター掲示板ですが、我が国の公職選挙法があらゆることをしてはダメとしていて、連呼行為や選挙葉書などわずかながらにできることを決めているのに、それができないとなると大ごとになりかねません。

 湖南市議会議員補欠選挙では大島正秀市議の死去により枠は4となりました。そこに9人が挑戦するポスター掲示板に8しかスペースがないとなると、椅子取りゲームになってしまいます。56人が出馬してその大半が泡沫候補という都知事選挙とは様子が違います。

 まだ来月20日まで時間があるので増設するのでしょうか。はたまた、都選管の前例を引用してきてクリアファイルが貸し出されるのでしょうか。9人だけですし、関西のノリもあって、案外とクリアファイルの方がオイシイかもしれませんが、選挙の公平を担保するという選管の責任は免れないところとなるでしょう。

結語

 早期の対応が求められますが、市長選の掲示板の方に余裕があるからといって、そっちに貼ってはどうか、という誘惑に負けてはいけませんよ。間違って市長になってしまっては大変ですからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?