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なにかを選ぶことで自分を知るのよ

わたしがnoteで読んだ記事は数知れず、スキした数もコメントした数もそこそこあると思う。
けれど、
「50以上の記事の中から、良いと思ったものを2つ選んで、投票する」
こんな経験は初めてで、すごく難しかった。

難しかったし、おもしろかった。
なにかを「選ぶ」ということは、自分の気持ちや考えをちゃんと理解するってことだった。


ことばと広告さんが開催してくださった、モノカキングダム2023。

応募者全員が審査員。自分以外の記事に2票投じる。
このシステム、意外とないんじゃないかしら。
投票してみたくて参加したと言ってもいいかもしれない。

選考基準は『いい記事かどうか』。

なるほど、素直に「この記事いいな」と思ったものに投票するんだな〜楽しみ〜
と初めはのんきに考えていたけれど、そんなに簡単なわけがなく。

普段いくらでもつけられる「スキ」とは違う。多くの記事の中から、決定的に「これだ!」と思える基準がほしい。でもその基準って、わたしの中にしかないんだよなと気づく。

いくつかの記事に絞ったあと、この記事を選んだ理由を言語化してみようと思い立った。投票ページで、コメントを残せると知ったから。
メモアプリにがしがし書く。せっかくならちょっと審査員っぽく。M-1で点数が出たあとに話を振られる、あの感じで。それがとっても楽しかった。


雨粒さんの記事は第一印象で「これは投票したい」と思うくらい好きでした。読んだ順番が序盤だったので、この感覚が基準になったかもしれません。これもM-1みたいですね。蒸された食べ物と引出物エピソードのダブルで「あったか」がハマっていることと、情景がありありと目に浮かぶ素敵な表現の数々。何度読んでも良かったです。


きなこさんの記事は、チョッキとの出会いからまさか『チョッキな書き手』に着地するとは思わず、でも自然で。その展開と、時折ふふふと笑ってしまう表現もとても好きです。顔も知らないきなこさんが『バーガンディ色のmyチョッキをおもむろに取り出す』姿がなぜか目に浮かび、ほっこりしてしまいました。


わたしが投票した、こちらのお二人の記事。
他にも悩んだ記事はあったのだけど、コメントを書いてみて、やっぱり好きだなあと思って。

「いい記事だなー」は多かった。その中でもわたしが「好きだ」と感じた記事をピックアップ。難しかったけど、そうして選んだことで「自分はどんな記事が好きなのか」まで見えてきた。

・読むだけで、あるものやそこにいる人、情景がはっきりと目に浮かぶ
・よくある日常を、丁寧におもしろく書かれている
・自分にはできないユーモアのある表現が心地よい
・その人が書いたものがもっと読みたくなり、その人に会ってみたくなる

こんなに言語化できるなんて、正直びっくり。
でも納得。
わたしが読みつづけたいもの。わたしが書いてみたい、目指したいもの。これです。なんか嬉しい。

良いものを選ぶには、自分を知ること。
自分の軸をもっていれば、おのずと好きなものにめぐり逢える。
ってことかも?

気づかせてくれたお二人の記事、やっぱり最高です。感謝しています。


モノカキングダムで、思わぬプレゼントをいただいた気分。参加して本当によかった。わたしの記事を読んでくださった方、投票してくださった方、ありがとうございました。
何よりことばと広告さん、すばらしい大会をひらいてくださり、ありがとうございます。規模が大きくなって運営が難しくなったら、大会存続のためにボランティアさせてください。笑
来年も楽しみです。

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