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強火な人たち(2023年4月26日の日記)

「○○出身なんですか?○○の人って、なんかめちゃくちゃ地元好きですよね、なんでですか?」

とこのあいだ聞かれた。

うーん、てきとうに答えてしまった。

とはいえ、薄ぼんやりとは感じていた、我が故郷の民は地元が好きである、というか地元に強めの執着がある、というのがよその人から見てもそうなんだな、というのはなかなかの驚きであった。

まぁ、確かに小中の友達、この人口流出の波に乗らず全然地元出ていかないからな……

まぁ肌感だけじゃなくて実際、住民の幸福度ランキング見ると県内1位につけているので数字でも一応出ている。面白いのは住み続けたい街ランキングでは1位じゃない、なんなら低めなところですね。みんな別に住むのに向いてるとはそんなに思ってないけどハッピーに生きている。不思議な民たちですね。

で、別にその質問と直接的に関係は無いんですが先日、地元の偉人の研究本を読む機会があったんですよ。そうしたら、こんな感じのことが書いてあって。


「この町に生まれた人間は、人生で一度は "なぜこの街は焼けなければならなかったのだろうか"という問いを持って生きていく」

地元、戊辰に太平洋と、戦争で2度ほどめちゃめちゃに破壊されてるんですね。

小さい頃からそういう「俺とこの町」を考える機会があるから、どういう形にしろ我々は故郷に強めのアイデンティティを持って生きていくんだと。

どうなんでしょうね。当たっているような、そうとも言い切れないような、でも説明はつくような、どうなんでしょう。どう思います?というかみんな、「俺とこの町」って考えたことありますか?あなたの故郷の歴史って、あなたのアイデンティティに影響してますか?私個人で言えば、きっと影響していると思うんですよ。この町の民だから。

しかしそうなると、最初の「なんでここの人達はみんな地元への火力が強めなの?」という飲み会のささいな質問に「戦争のせいですかね…」と答える少々圧強めな人になってしまい……

うーーーーん………と唸る、そんな春。



今日はここまで。ありがとうございました。


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