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ドラマワークショップを終えて

家族法務ラボの私たち(渡邉&皆川)が参加したワークショップが無事終了しました。

私たちは、「あるある」の高齢期のケアをめぐる家族問題について、法務やお金のリテラシーの視点から意見をシェアしました。

そして、メインのドラマワークショップ。
演劇的手法ってどんな感じ…???実は、当日までピンと来ていなかった私たち。
演劇を観ることはあっても、自分が演者となって表現することについては、考えたこともなく。

やってみると、何とも不思議な感覚でした。
テキストを読んで学ぶより、一度経験することがモノを言う体験でした。

各グループが、機能不全な家族のやりとりを、機能的な対話にするにはどうしたら良いか?と話し合い、アレコレ知恵を出した後に、実演。
詳細な脚本なしに、「そのときの私」からスラスラ台詞が出てくることが驚きでした。

八巻さんがおっしゃった、パウロ・フレイレ(ブラジルの教育者)の実践、思想性については、今後もう少し学びを深めたいところてす。
「平場」で相互に学び合い、知恵を出し合い、問題解決をはかるための手法の一つとして、演劇がある、ということなのかな。

※パウロ・フレイレについては、以下の記事が参考になります。


会を終えて、皆川と共に、今後、家族法務ラボが主催する場づくりにおいて、安心安全とは何か?ということを話し合いました。

「声を聞かれなかった」(=被抑圧)経験がその人の中核を作っている場合、まずはその場を安全である、安心できると感じられなければ、居たたまれなくなってしまう。
「声を出す、出さない、出せない」様々なありようを認め、個々人を対等な他者として公平性を大切にすること。
対話の前段階に存在する、自分語り(モノローグ)の豊かさを認めること(閉じたモノローグが、内的な豊かさ/安全基地を作り、その人のストーリーを支えていることもある)。

また、私たちは、専門職故に、迅速丁寧即解決(職業規範遵守)が求められます。
その対極にある対話的手法(答えをすぐに出さない、待つ姿勢、時間をかける)とどう折り合いをつけ、取り入れていくのか。

今後、じっくり、ゆっくり、私たちならではの支援のあり方を考えていきたいです。

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