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人の能力は未知数

卵の時に見て、これはいける、これは駄目だというのはわからない。人は化けるのだ。

今回は、中邨秀雄(吉本興業元会長)さんの言葉である。中邨さんは、当時劇場中心の経営からテレビ出演へ戦略を展開し、社長就任後は東京進出を成功させ、エンターテインメント界に一石を投じた人だ。そして、現在の吉本興業は総勢6000人を超えるタレントが所属しており、お笑いと言えば、吉本興業の地位を築いている。

人の力を見極めることは、非常に難しい。特に子どもは、大人よりも難しいと思う。私は、塾講師として、大きく成長する子どもたちを多数見てきた。中学生の時は、学業において成績が振るわなかった子どもが、高校生になって、勉学に励み、中学生の時の成績からでは考えられない大学へ進学していくことがある。(逆の場合もあるが……)。仕事のおいても同じ状況があるのではないだろうか?仕事ができなかった人が、気が付いた時に、誰からも信頼される人になっていることはないだろうか?

では、なぜそのような現象が起こるのか?私は、周りの環境にあると考える。人は環境が変われば、出会う人が変わる。出会う人が変われば、考え方が変わる。考え方が変われば、行動が変わる。行動が変われば、結果が変わる。結果が変われば、運命が変わる。このような流れだろう。

人を指導する立場にある人は、忍耐と信念が必要であると思う。相手の考えが変わる出来事、出会いがあるまで待つのである。私も、「生徒が本気で自分の悩みを私に相談する」そのチャンスが来るまで待つことにしている。その時が、私の言葉が相手の心の奥に刺さり、相手を変えるきっかけをつくることが出来ると思っている。だから、どんなに待たされても相手を信じて待ち続ける。その思いはいつか届く

上司の方は、どんなに部下に裏切られても、信じてほしい。最終的に部下が頼れるのは、同じ部署の上司しかいないのである。だから、我慢強く、必ず変わってくれると気をかけてあげることは必要だと思う。そして、部下が変わった時、とても強固な信頼関係が生まれ、部下は素晴らしい成果をだしてくれると思う。子どもたちがそうであるように……

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