見出し画像

【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

479.【副読】★解説★第二章 暴虐の狂詩曲(ラプソディー)
悪魔・神様紹介編 (挿絵あり)

はじめての方はコチラ→ ◆あらすじ◆目次◆

本作は【堕肉の果て】第二章『暴虐の狂詩曲(ラプソディー)』の副読になります。人物、スキル、アイテムなどの解説版となりますので更に理解を深め、お楽しみ頂ければ嬉しいです。
本編のネタバレ要素もありますので、まだ本編を未読の方はそちらから読んで頂く方が楽しんで頂けると思います。

第一章から登場しているお馴染の悪魔と、第二章で新たに登場した悪魔や神様達をご紹介させて頂きます。
一章で登場したけれど、二章にあまり登場していない悪魔たちは名前だけ紹介させて頂きます。
(詳細は 【副読】★解説★ 堕肉の果てⅠ~悪魔たちの円舞曲ロンド~ をご覧下さい)


悪魔・神様紹介編


■三魔神とそれに準ずる者たち

【 アスタロト/アスタ 】

ルキフェルの弟 、三魔神の一番下の弟
別名、暴虐と爆炎に君臨せし者、ディアブロ、ポセイドゥヌス
地獄の第一層ムスペルヘイムの主。
居城は『恥の城』ボシェット城。
現在は、古代イスラエルのサウル王の骨を依り代に現世うつしよに顕現し、幸福寺の居候になっている。
一人称は『我』。
コユキの祖母トシコに恋したり、饅頭を食べたり、善悪や幸福寺オールスターズを鍛えたり、先生になって数億年に渡る星の歴史を語って聞かせたり…… 現世を満喫中。
クールな見た目に反して熱いハートの持ち主。
皆から『脳筋』とか言われちゃったりもする。   

【 バアル 】
ルキフェルの弟、三魔神の次男
別名、プルート、ハデス
地獄の第二層、ヘルヘイムの主で居城はバアル神殿。
ルキフェル兄上の狂信者。
魔力操作が得意で、とっても器用。
太古の昔から現在に至るまで、数多の人間、悪魔たちからの強い信仰を受けている。
バール神殿に居た時は、美少年ロビー君の体を依り代にしていた。
ロビー君をコユキに破壊された後は、ニコール・オベリー(フランスのラオンにいた可愛い子)の眼球を依り代にして現世に顕現した。
一人称は『妾』『僕』。 

【 ルキフェル 】(またはギリシヤで言うところのゼウス)
世界中に伝わる創造神の別名を全て持っているらしい。
三魔神の長男、コユキと善悪達の前身として受肉した全能神。
現在はコユキと善悪の姿で存在している。
コキュートスに居た頃のルキフェルは、『なはは』とか『ぬふふ』と笑い、一人称は『拙者』『某』『小生』などなど多数。
下種ゲスで下品な話題で周りを楽しませたり、皆に得意な料理を振舞ったりしていたらしい。
ルキフェルが居た頃のコキュートスは、オルクス曰く、ハートウォームナジゴク♪ だった。   

【 サタナキア/サタン 】
正体不明の謎の魔神。
ルキフェルの双子の弟らしい。
ルキフェルが地上に激突した後、その衝撃で分かれた(割れた)隕石(弟)。
一卵性双生児。
偽ルキフェルはそのサタンである、とコユキと善悪が爆弾発言をした。
バアルを斬った時に流れ込んできた記憶で思い出した。
地獄の三層の最下層、ニブルヘイムを守っているらしい。
コユキ曰く、『サタンちゃん頑張ってくれてるんだねぇ』だそう。

【 ルキフゲ・ロフォカレ 】
ルキフェルの影。
ルキフェルが世界を彷徨う旅をしていた頃、サタナキアとルキフゲが付き従っていたらしい。
コユキと善悪の話を聞くと、ルキフゲは縁の下の力持ち、頼れる存在っぽい。
サタンが何やら中途半端なのはルキフゲが離れているから…… かも?   

【 ハーキュリーズ/ヘーラクレース 】
イーチ曰く、コユキ&善悪(ルキフェル)の『ご子息』らしい。
昔、カルキノスとヒュドラが住んでいたレルネーの沼に現れた。
対ハーキュリーズに苦戦しているヒュドラを助けようとしたカルキノスは、逆に踏まれて死んでしまった。
ハーキュリーズは今どこに?
もしかしたらアートマンを受け継いだ存在が未だ生まれていないのかもしれないね。


■バアルの配下の悪魔たち

【 ペナンガラン 】
コユキ曰く、内臓丸出し超露出狂のホルモン見せ付け女……
蜂の羽を持ち、体は人間だが首以下の皮膚は無く、脈打つ臓器が丸出し状態というグロテスクな見た目の悪魔。
元々はマレー半島辺りで頑張って生きていた人間の助産婦さんだった。
アスモデウスに悪魔になる方法を教えてもらったが失敗、現在の姿になってしまった。   

【 マナナンガル 】
腰斬刑ようざんけいになった者たちが悪魔となったのがマナナンガル。 人間の上半身(腰から上)にコウモリの羽が生えており、その顔は、命を奪われた瞬間、断末魔に浮かべた表情のまま
腰斬刑ようざんけいの場合、斬首とは違い即死はしないため、苦悶の表情を浮かべている。
実は本体は下半身で、下半身を滅すれば上半身も消える。   

【 ベル・ゼブブ 】

オネェ喋りの、ムキムキした良い体の悪魔。
と思ったら、実はスプラタ・マンユの末っ子、アヴァドンの双子の妹【 アルテミス 】だった。
本体の大きな銀色の蝿、シルバーティンバーフライを依り代にしていた。 本来は、類を見ない程見目麗しい女性の姿をしており、スプラタ・マンユから離れたのは、運命の人(口白クチシロ)に出会い、嫁いだからだった。
他の兄弟たちは、アルテミスが身近に戻ってきた事に一安心した様子。

【 ベル・ズール・イーチ 】

ダキアの王、本名はイーチ・オラシュチエ・ダキア・ブレビスタ。
見た目は骸骨、骨の王。
イケてる骨、つまりイケコツ。
唯一神であるサルモクシスにしか恭順しないハズなのに、異教の神バアルの言うことを聞いてしまったのは、『この場所を守りきったらサルモクシスに会わせてあげる♪』と言われたから……
ちなみにサルモクシスとはルキフェルのこと。
訛りが酷いため分かりづらいが、サルモクシスの代弁者ザモルクスとはモラクスのこと、サルモクシスに変わって世界を巡り監視を続けるヴォルグスとは、オルクス君のこと。
『マラナ・タ!』が『モヌマ・ダ!』になってしまう訛りっぷり。   

【 ハミルカル・バルカ 】
見た目は、コユキや善悪と同じくらいの年齢っぽい、ビシッとした執事服に身を包んだ涼やかな男型の悪魔。
ハンニバルとハスドルバルのお父さん。
息子たちの名前を『ハンニバル・バルカ』(バアル神の祝福を)と『ハスドルバル・バルカ』(バアル神のみが救い)なんて付けてしまう狂信者。   

【 ハンニバル・バルカ 】
有名なカルタゴの将軍で、ハミルカル・バルカの息子。
幼い頃、発達が未熟だったハンニバルは、父ハミルカルに生贄としてバアル神に捧げられたのだが、その際、雷撃に打たれ生き残り、覚醒した。
父ハミルカルは『バアル神の祝福を受けた子供だ!!』と大喜びだったらしい。   

【 ハスドルバル・バルカ 】
ハンニバルの弟であり優秀な副官。


■アスタロト配下の悪魔たち

【 スキピオ・アシアティクス・アフリカヌス 】
ハンニバルの天敵、ローマの大英雄、スキピオ君。
ネヴィラスとサルガタナスが探し集めてきた本人の魔核と肋骨に、善悪が魔力を流して顕現させた。
見た目は巨漢で、ムキムキバージョンの善悪にそっくり!! だった。
スキピオもまたユーピテル(ルキフェル)の狂信者。   

【 ネヴィラス 】
深紅のネヴィラス。
男型の悪魔。
昔、シヴァとひと悶着あったみたいで、シヴァ曰く『焦げ臭いヤツ』。
ネヴィラスの部下は、アイペロス、ナベロス、グラシャラボロス。

【 サルガタナス 】
薄青のサルガタナス。
女型の悪魔でラマシュトゥやラビスちゃんと同じウトゥック種。
なにやらパズスといい感じ。
サルガタナスの部下は、ゾレイ(ドルイド:植物の精霊)、ワルファレ(ウィンディーネ:水の精霊)、ファライー(シルフィード:風の精霊)  

 

■スプラタ・マンユ

【 オルクス 】
相変わらずカタコトで話す長男オルクス。
今回もよく眠り、よく食べるマイペースっぷりを発揮するが、いざという時には頼りになるし、兄弟の信頼も厚いお兄ちゃん。   

【 モラクス 】
長男オルクスとともに安木節をマスターするべく、訓練に勤しむ真面目な次男。
その合間に自身のスキルも鍛えていたようで、ベル・ゼブブ戦では進化したスキルを披露した。   

【 パズス 】
アスタ配下のサルガタナスといい雰囲気のパズス。
チロとの絆は未だ結べていない様子。
対ヒュドラ戦では『鉄壁のパズス』の名の通り、魔力が枯渇するまで『鉄盾』を展開し活躍した。

【 ラマシュトゥ 】
回復役としてあらゆる場面で活躍。
バアル戦では善悪の回復に一所懸命だった。

【 アジ・ダハーカ 】
別名、邪竜ヴリトラ、阿修羅明王
今回は何事にも以外と冷静に対応していたアジ。
スカンダにくっついていた使い魔の蝿に施された魔力紋を調べていた際、オルクス除く兄弟達がコユキ&善悪の自作自演だ! と疑う中、一人無言を貫き、スプラタ・マンユとしての立場を守りぬいた。      

【 シヴァ 】
別名、ルドラ、アグニ、インドラ、不動明王、吉祥天。
スカンダとガネーシャのお父さんで奥さんはカーリー。
厨二病。
前々から言っていた『腕の封印』はそのまんま、二本の腕を引きちぎることで、シヴァ本来の力が解放されるようになっていた。
びっくり!!   

【 アヴァドン 】
別名、アポロン、大日如来、太陽神ヤルヒボール
リョウコとスキルを教え合い、生物だけでなく植物や菌類まで『支配バシリアス』できるようになった。
アルテミスの双子の兄、妹が帰ってきて一安心。


■アフラ・マズダ(十四大徳)

善悪が身につけている白銀の念珠に宿っている。
普段はアストラルバディで生活しており、幸福寺ではお寺のお手伝いをしたり、皆でゴハンを食べたりしている。
コユキ&善悪が不在の時は、寺を訪れた檀家さんの応対もしているらしい。

【 イラ 】

『忍耐』を司る
ルクスリアは元嫁、どうやら復縁しつつある様子。
オンドレ&バックルのお父さん。   

【 ルクスリア 】

『母性』を司る
行方不明の兄弟のことを思うと心配でしょうがない様子。
オンドレ&バックルのお母さん。

【 アセディア 】

『努力』を司る
幸福寺内では良く働いている様子。
皆のお味噌汁をよそったりもする。   

【 インヴィディア 】

『慈愛』を司る
現在の見た目は貴婦人だが、生前は男性なので、男同士ということでアスタの恋の相談(?)に乗ったりしているみたい。

【 グローリア 】

『忠節』を司る
さすが! 忠節! コユキ考案のピロシキを毒味するにあたり、自ら率先して特攻した。   

【 アヴァリティア 】

『慈善』を司る
現在の見た目は少女だが、生前は男性なので、こちらもアスタの恋の相談(?)に乗っていた。   

【 グラ 】

『節食』を司る
テルールの寸劇ではマーガレッタ姫の赤ん坊役を好演した。


■アンラ・マンユ(十四大徳)

善悪が身に着けている漆黒の念珠に宿っている。
今は念珠の中で魔力回復中の元七大徳。
カッコ内は七大徳時代に名乗っていた名前。

【 マモン 】(ラファエル)
『満足』を司る

【 ベヒモス 】(ガブリエル)
『節制』を司る

【 アスモデウス 】(ミカエル)
『純潔』を司る
コユキからは「モデちゃん」と呼ばれている。
気紛れから、ペナンガランに悪魔になる方法を伝授した張本人。
現在はペナンガランを悪魔化させてしまった事を酷く反省している様子。   

【 パイモン 】(ウリエル)
『寛容』を司る   

【 ベルフェゴール 】(ラグエル)
『勤勉』を司る

【 ベリアル 】(レミエル)
『謙虚』を司る

【 レヴィアタン 】(ゼラキエル)
『感謝』を司る


■善悪が子供の頃から一緒にいる悪魔たち

【 ガープ 】
バーバラちゃん人形を依り代にしている。
『美』と『醜』が同時に存在していることが大切みたいで、(ツルピカ善悪へのオマージュの意味もあったかもしれない)人形の髪の毛は全て自ら毟り取った。   

【 ゼパル 】
善悪の武者飾り(赤と黒色)を依り代にしている。   

【ベレト】
白ネコのキャラクター、(規定キテイちゃん)を依り代にしている。

【カイム】
キンピカキンのキ○ロちゃんを依り代にしている。
キャラ設定の為、一所懸命『キョロロン』を語尾につけている。
現在は弾ちゃんたちと共に行方不明。


■その他悪魔と神様たち

【 静寂と秘匿を以って分かれ道を覆い隠す御方おんかた 】
別名、『レグバ=ラダ』、ラダの精霊。
アスタ曰く、四人の運命神のことで、『トリックスターってやつでな、物理とか摂理とかまるで無視なんだぞ』らしい。
運命を捻じ曲げ過去と未来に干渉すると言われている。
見た目はジジイ

【 スカンダ 】

イスカンダル、韋駄天、お地蔵さんでシヴァとカーリーの息子。
偽ルキフェルの指示のもと岩手県奥州市で、アーティファクト『傘地蔵の傘と手拭』を守っていた。
地蔵になりたての頃、コユキの妹リエに出会い、韋駄天のスキル(ロードランナー)を幼いリエに譲渡していた。   

【 ガネーシャ 】
シヴァとカーリーの息子でスカンダの弟。
二足歩行するピンクの象。
茶糖家襲撃に参加していたのだが、それはバアルに従っていたわけではなく、親友のハンニバルに頼まれたからだった。
幼い頃の体験がトラウマとなり、シヴァを異常に恐れている。
素直な性格の良い子。
リエに誘われパーティー『六道の守護者』メンバーになった。

【 タマちゃん 】

正式名称は『弾喰らい』のツキノワグマ。(♂)
以前、富士山のクラックに向かう『聖女と愉快な仲間たち』に遭遇し戦闘になり、善悪とオルクスのスキル『即時配達ウーバー〇ーツ』によって小山町の山中に飛ばされていた。
アーティファクト『公時の腹掛け』を賭け、コユキと相撲勝負をした結果敗北。
その後コユキに懐き行動を共にするが、現在は二頭の熊仲間、カイムと共に行方不明になっている。

【 口白クチシロ 】
別名、ラー、大口真神オオクチノマカミ
幸福寺お隣、音成さん家のぺスの体を介して現世に顕現した。
その後は善悪が用意してくれた各種フィギュアを依り代にした、【 シロ 】【 クロ 】【 チロ 】の三匹。
アルテミスの旦那さん。

【 ラビス 】
ラマシュトゥと同じウトゥック種。
コユキのお見合い相手、丹波晃に取りつき、『静寂と秘匿を以って分かれ道を覆い隠す御方』からのメッセージを伝えに来たが、現在は魔力不足のため赤ベコに身をやつしている。

【 ライコー様 】
ミナモトノ頼光ヨリミツ
アーティファクトの刀『鬼切丸』に変化し、正一さん(オハバリ様)と共にいる。

【 綱君 】
渡辺ワタナベノツナ、年上好き。
アーティファクトの刀『蜘蛛切丸』に変化し、正一さん(オハバリ様)と共にいる。

【 卜部っち 】
卜部ウラベ季武スエタケ
アーティファクト『闇夜の内掛け』に変化し、正一さん(オハバリ様)と共にいる。

【 碓井さん 】

 碓井ウスイ貞光サダミツ
アーティファクト『滅魔の腰帯』に変化し、正一さん(オハバリ様)と共にいる。

【 公時 】
坂田サカタノ公時キントキ
アーティファクト『キンタロの腹掛け』に変化し、現在はコユキ&善悪のもとにいる。
コユキの母、ミチエのお在所『滝登タキノボリ家』がキンタロさんに繋がる一族であることが判明。

【 正一さん 】

オハバリ様(天之尾羽張)
別名、『轟音と雷撃を以て道を切り開く者』
コユキ&善悪の死を回避できる方法を、公時除く頼光四天王&ライコー達と探しに行った。

【 キトラ 】
玄武
ウラシマタロウさんのアーティファクト、『腰蓑』を守護していた。

【 ゲルド 】
北欧の巨人族の娘
別名、ウカノミタマ、稲荷。
一寸法師では、うちでの小槌を持ったお姫様。

【 シュリンカー 】
一寸法師
別名、スクナビコナ、中納言。

【 アンドロマリウス 】
『盗』の悪魔、別名、菅原スガワラノ道真ミチザネ
(注意!! アンドレマリノスではなく、アンコロ餅ウリマスでもない!) 千里の天神さんで、アーティファクト『一寸法師のお椀』(猫の餌椀)を守護していた。

【 フンババ 】
猿蟹合戦のおさる
今は魔力不足で薄っすらとした小猿の姿をしている。
別名、ハヌマン、斉天大聖、美猴王、孫悟空。
強肩の持ち主。
但し現在は魔力不足により、一回投げると次回登板には中六日を要する。 柿の種小袋の賞味期限表示欄でメッセージを伝えてくる、陰キャ。

【 カルキノス 】
猿蟹合戦の蟹、ヒュドラの飼い主。
ハーキュリーズ(ヘーラクレース)を倒そうとしているらしい。
やさしい性格のようで、フンババのことも心配している。
リョウコと仲良くなった。

【 ヒュドラ 】

小さい頃はカルキノスに可愛がってもらっていた。
アーティファクト『きびだんご』を食べさせ、なんとか魔核化に成功。
たぶん、これから善悪がぴったりの依り代を用意してくれることだろう。

【 温羅ウラ(兄)・王丹オニ(弟) 】
中国地方で有名な鬼の兄弟。
『400.鬼の王 ①』の前書き、『ここまでのあらすじ』に登場している。

***********************
拙作をお読みいただきありがとうございました!

この記事が参加している募集

励みになります (*๓´╰╯`๓)♡