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【連載小説】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  あらすじ・目次

◆あらすじ◆◆はじめに◆ はじめまして! お越し頂きまして誠にありがとうございます。 心から感謝致します。  本作は百万字を優に超える長編になる予定です。 是非お読みいただき、長いお付き合いを頂ければとても幸せです。 どうかよろしくお願いいたします。  順序は変わりましたが、既に完結済みの拙作【私、悪役令嬢でしたの?侯爵令嬢、冒険者になる】は本作のスピンオフでございます。 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~ 目次 序章(1話) 1.エピソードゼ

    • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

      あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1578.リーダー論  キョトンとするマナナンガルに代わって言葉を発したのは半裸のおっさん、ゴシショである、ってかお前はそろそろ服着れっ! 「ヴラドの事は兎も角、何故他の者の意見など聞く必要が? 貴方達スリーマンセルがリーダーなんでしょう? 違うのですか?」 『確かに今は我々が群れ全体の指揮を預かっている事に間違いは無い、だが――――』 「でしょ? なら貴方達だけで決めればい良いのでは?」 『ふうぅ~』

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        あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1577.論論論  マナナンガルは提案の可否が気になる様だ。 「それで如何でしょうか? 私達を山の向こう、ハタンガの更に西の果て、バアル様の元へとお連れ頂けますでしょうか?」  レイブの答えは既に決まっている様で、検討の種は可否ではなく方法論に移っている。 「ああ、それは構わないだろうけど色々問題があるかも知れないよな? なにしろあっちは仲間だけで数千年も森の結界に守られていた箱入り獣人だろ? んでこっち

        • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1576.吸血鬼からのお願い  ヴラドに向けられたぞんざいな扱いに端を発した自分達の置かれてきた境遇に感謝を感じたレイブは、穴だらけの背中を自慢気に向けるブラチと、何が楽しいのか彼と肩を組んでげへげへ笑っている下帯一つの変態中国人に背を向けて、立てた親指を自分の肩越しに指してヴラドの不健康そうな顔に話し掛ける。 「酷い言われ様に聞こえるが、良いのか?」  ヴラドは静かな笑みを浮かべたままで答える。 「勿論

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          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1575.昼夜逆転 「こいつは良いんですよ! そもそも誰かに聞いて貰える様な奴じゃあ無いんですから!」  ゴシショの言い方とニヤけた表情には思いやりの欠片も見当たらない。  マナナンガルの嘲り具合はもっと判り易く侮蔑の意思が含まれていた、曰く、 「そうですよ、戦いでもそれ以外の時でも彼は役に立たないんです! そもそもヴラドは日中寝てばかりいるんですからっ!」  ほぉ、つまり昼夜逆転って事だな…… うーん、

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1574.かまって  ミュンヒハウゼン症候群、貴方だってあるでしょう? そう断じてしまえば簡単だが実際はそんなかまってちゃん的な可愛い話では終わらない場合もある。  想像して欲しい。 (ちきしょう、自慢できる病気も怪我も無いし、家庭環境も特段不幸な境遇じゃねーしなー、そうだっ! 自傷でもすっか! ピッ、うおぉ痛ぇ、でも、えへへへ、これで皆に心配して貰えるぜぇ!)  ねえこれ見て、自分でやっちゃったんだ……

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1573.武勇伝 「北海道に上陸してからはまあ順調でした…… でも、油断大敵、その事を思い知らされました……」  言いながら自分の衣装の脇を捲り露出されたマナナンガルの腹部には鋭い爪で抉り取られた様な無残な傷跡がくっきりと残されていた。  ヒグマだろうな、そんな感じで思わず顔を顰めるレイブである。  その後、千島列島を島づたいに北上したくだりでは、ゴシショ一人の独擅場、おっと皆さんの時代では誤用の独壇場のが

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1572.夜叉の旅路  マナナンガルは魅惑的な瞳を揺らめかせながらペトラ曰く、やむにやまれぬカーイソーな事情について語りだした。  大まかな内容はこうだった。  住み慣れた地を離れて遥かなる楽園を求め旅立った彼等を待ち受けていたのは規格外の試練だったと言う。  皆さんに判り易く言えば、のんびり茶なんか飲んで過ごしていた日本の幸福寺周辺も大分ヤバイ感じになったので、仕方なく消極的に本当にいやいやながら出掛ける

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1571.彼我 「後は先程も言った通り、我々の配下と眷属、併せて数千がこの坑道に住み暮らしているのです」  マナナンガルの説明は締めの段に入っている様だがレイブはとても耳聡いのだ。 「ん? 数千? 確かぁ、さっき千って言っていなかったか?」 「ああ、それでしたら――――」  彼女は笑顔で質問に答えてくれた。  それによると、レッサーデーモン以上の配下、つまり悪魔は最初の話通りで、その他に食事係と言うべ

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1570.ドラゴンの子  そしていよいよネームド最後の一人がマナナンガルから告げられる。 「で、端にいるのがヴラドですね」 「…………え、えっとぉ、それだけ?」 「ええ、ヴラドです」 『こ、ここまでの仲間に比べて酷くあっさりしているのだな』 『名前だけだしねぇ、ね、ヴラド君には支配地とかは無いの?』  ギレスラの言葉通り、やけに簡潔な紹介で済ませたマナナンガルは首を傾げて見るからにうろおぼえな風情で

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1569.腰斬されし者  既にレイブは耳を両手で塞ぎギレスラは頭自体を翼の中にしまっている。  答えられそうも無い兄達に代わり答えるぺトラも、既に耳を自らの耳孔に詰めて騒音対策はばっちりである。 『判ったわよ、会うからもう少し静かに話して欲しいんだけど? それかその名持ちさんの中に低音ボイスのナイスガイとかいたら代わって頂戴っ!』 「えーっ? なーんーでーすーかーーーーっ?」 『キイィッ! アンタ、ワザと

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1568.マナナンガル  黒く長い布を胸から下で巻いただけの衣装は褐色の肌も合わせるとフィリピンの伝統的な服装に見える。  無論、植民地以降の装束であるバロトサヤではなく、それより遥かに古い時代の簡素且つ合理的な布つなぎ、皆さんの時代では少数民族の衣装として知られているマロン、つまりインドネシアのサロン、ミャンマーで言う所のロンジーと同様の筒状なスカートやワンピースに酷似している。  足首近くまで覆った着丈は

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1567.坑道の中  峠を降り、坑道の入り口に辿り着いたレイブは、訝しげに穴の中を覗き込む獣人達に大声で告げる。 「皆っ! まずは俺達が様子を確認してくるからそれまでここらで待っていてくれよっ! ほらっ、ダダ坊とガトがいる辺りから先が広くなってるみたいだろ? あの辺で休んでいてくれれば良いからさ!」  ギレスラが続ける。 『先ほど獲ってきたモンスターでも解体していてくれれば良い、くふふ、今日は大猟だったぞ

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1566.フラグ祭り 「レイブ、まさかアンタ等だけで行く気なの?」  ガトの全うそうな意見にレイブはキョトンとした顔で返す。 「そうだが? そもそも俺達がズィナミに頼まれた仕事だからな、厳密にはアスタさんが勝手に引き受けた仕事だけど……」 「そんな…… 危ないじゃ無いのよ」  幼馴染としては心配になる所だろう、気持ち的に理解は出来るが、それ、フラグの前振りにもなるから気を付けた方が良いと思う。 「なー

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1565.ディスカッション  発言の後、考え込んでいる二者に代わり口を開いたのはドラゴンの中では希少種なニーズヘッグ最後の生き残り、ギレスラである。 『確かにドラゴンの住処ならどこもそんな感じであろうな、と言う事は、だ』  ペトラが頷きながら兄に続く。 『既にハタンガに向けて進発しちゃったとかかしら? だとしたらヤバイじゃ済まないわよ! どうするの?』  パダンパは首を傾げながらも自分なりの意見を返す。

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1564.遥かに臨む竜王の里  面倒そうに頭を掻くレイブにぺトラの説明は笑顔で続く。 『アタシ達じゃ大変だと思ったからテューポーンさんに任せてきたわよ? アレでしょ? 間歩の入り口を封鎖して入気坑口を広げてくれば良いんでしょ? そう頼んできたんだけど』  ドゴンッ! ガラガラガラ ドガンッ!  ぺトラが言葉を言い終えると丁度同時に岩山の下方で何かが崩落した音が聞こえた。  タイミング的にテューポーンバッタ

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