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エッセイ『早起きは何文の得?』


『早起きは三文の徳』

この言葉は果たして本当なのだろうか。私はこのことについて甚だ疑念を抱えている。確かに朝早く起きた日は、その日のタスクを早めに終わらせたり、自分の好きなことに使える時間が増える。確かにそれは良いことだ。ただ、早起きってそんなに簡単だろうか。私的に、早起きは人生における最難関課題である。

仮に朝6時に起きたとする。私のような大学生にとっては十分な早起きである。少し喉が渇いているので、リビングの冷蔵庫へ行って牛乳を一口。ああ、幸せだ。太陽の光も心地いい。まだ6時半か、今日の予定は9時に起きればいいからまだ時間があるなあ。ん、、、、、、、、、、、、、?お前は誰だ? 私の視線の先には何かがこちらに向かって手を振っている。煩悩である。笑顔で煩悩がこちらに向かって手を振ってくる。素敵な笑顔だなあ。やめてくれ、今日は二度寝をしないと決めているんだ。

この類の煩悩との戦に私は勝ったことがない。いや、正確に言うと勝ちそうになったことは山ほどある。私と煩悩の戦いは、まるでアンパンマンとバイキンマンの戦いのようなものだ。毎回、倒せそうなところまでは行くのだが、結局最後にやられてしまう。悔しい。これからはバイキンマンを応援しよっと。

結論として、私はほとんど早起きをしたことがないから、三文の徳があるのかさえわからない。ただ一つ早起きをできる人たちに言いたい。『夜更かしは五文の徳』である。あなたたち、二文も損してますよ。

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