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詩)鈍器の様なもの 300詩目

薄っぺらい言葉は響かない
いくら重ねたとしても
トーストのバターのように
表面を滑るように伸びるだけ

刺々しい言葉は刺さらない
いくら研ぎ澄ましても
まち針で刺した程度で
表面をチクチク突くだけ

私の言葉に重みはあるのか
鈍器で殴ったように
ズシリと響くだろうか
鋭利な刃物ように
グサリと刺さるのだろか

私はいくつもの言葉を綴る
誰かに届けたいと
いくつもいくつも言葉を探す
響いて欲しいと
刺さって欲しいと
欲求という邪念に肩を叩かれながら
私は言葉を探し、言葉を綴る

綴る…つづる

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