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詩集

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noteを始めてから書いた詩を全て載せてます。 気付いたら400詩を超えてました😂
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#詩

詩)砂上の楼閣

空から降る砂は 足下に散らかって どれだけ降り続けるのか 分かりはしないけれど 時おり、足下…

kesun4
1か月前
36

🍎詩)在りし日に

夜の帳を蝶が舞う 騒がしい街の律動 禍々しさを眩い光に隠し 隣の人はのっぺら坊 慌ただしく…

kesun4
7か月前
80

詩)屑ガミの中身

悲しい歌はルララルララと 目の前を通り過ぎて行った 大きな世界の何とかよりも ポケットの小…

kesun4
9か月前
74

日々、日々

お元気ですか? いかがお過ごしですか? 毎日はただ流れゆく景色のようで くさびを打つような…

kesun4
10か月前
65

詩)嫌にすらならない

ひらり、ひらりと 淡い白は降りてきて 両の腕で肩を抱き さすれども、さすれども 温もりは生ま…

kesun4
1年前
67

詩)あちら

車窓から見える星は ずっと遠くにあって その手につかむ事など 叶うはずもないと言うのに ま…

kesun4
1年前
70

詩)優しい嘘

また、今度でいいよ 一緒にいられたらそれだけで幸せだよ 嘘じゃないんだ 嘘じゃ 本当に側にいたいし 一緒にいたら楽しいし でも、本当は グシャグシャにしてしまいたいとか 思い通りにして欲しいとか 独りよがりの愛情は欲望と同居して 混じり合う事も分離する事も出来ずに 頭蓋の中をクルクルと回っている 君が好きだからなのか 僕が嫌われたくないからなのか 正直、考えるのも面倒になって 何処からか借りて来た様な定型分を 君に送っては これが愛情なんだと 自慰にふけっては白い息を溢す

詩)カケラ

崩れ落ちて散らばった私 色んな形の色んなカケラ 尖り、丸まり、大小様々 1つ1つ拾いあげ …

kesun4
1年前
90

詩)いつか

いつかのあの場所が いつの間にかセピア色に染まり 朧げな記憶は途切れ途切れ いつかのあの場…

kesun4
1年前
76

🍎詩)骸

目の前に蝉の骸 ひっくり返って固まって 今も辺りはミーンミーンと 他の蝉の声が響く 青空に…

kesun4
1年前
74

🍎詩)そらの“あお”

難解な言葉とメタファーの群れは メェメィと声を上げて群れをなし はみ出してはいけないよと …

kesun4
1年前
87

詩)梅雨が終わり、また、夏が来るらしい

雲から逃げ出した雨は 地面を叩いてはしゃぐ 一定の律動は心地よく 目の前の景色が歪む 海の匂…

kesun4
1年前
78

🍎詩)詩う

名も知らぬ鳥が歌う 何かを憂いているのか 喜びを語っているのか 風の音や木々の囁きを消して …

kesun4
2年前
117

詩)唯の人

些細な事にイラついて 先の事を話すより 戻れぬあの日を語ってばかり 大した経験もないくせに 俺らが若かった頃はって 煙たい説教と愚痴を垂れ流して いつの間にそんなに偉くなったんだ ちっとも偉くも立派にもなってやしない あの日、いつかの夢を語っていた青年も 気づけば初老のおっさんになって 麦酒の苦さを美味いと感じる位しか 理想の大人にはなれていない訳で それでも毎日はくるくると繰り返されて きっとこんな大人は そこらにたくさん転がっていて NO.1よりONLY ONEだなんて