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明るさの裏の競争社会:ネガティブな行動の理解

1986年、明石家さんまと大竹しのぶが出演したドラマ『男女7人夏物語』が放送されました。このドラマで、片岡鶴太郎がネガティブな性格の役を演じ、彼のセリフ「パンを落とすと、いつもジャムがついている方が下になるんだ」が印象的でした。僕はそのセリフを聞いて「そんな風に考えることもあるんだな〜」と漠然と受け止めていたのを思い出します。

1986年と言えばバブル経済が始まった年です。「前向きでイケイケ」というムードが強く、当時はみんな、「明るくないといけない」「元気でないといけない」「友だちは多くないといけない」という風潮でした。そして、ネガティブな性格はイケてないとされていました。

しかし、そのような状況でも、当時の僕たちは無意識のうちにネガティブな行動を取っていたのも事実です。

『男女7人夏物語』の「パンを落とすと…」というセリフを聞いて、僕は「悪いように考えるパターンもあるんだな」と思いました。このセリフだけが理由ではないけれど、言葉の力は本当に影響力があるのだと感じます。こうした出来事が積み重なって、ネガティブな言葉が身につくこともあるのかなと思うのです。

この時代、人々は「明るく前向きに」という気持ちを持っていましたが、実際にはネガティブな行動が目立つこともありました。言葉はポジティブでも行動はそうではなかったのです。これは、教育や社会の影響があるかもしれません。競争が激しい社会で育った僕たちは、他人と比較され、常に努力するように言われてきました。自分が損をしないよう、他人より劣らないようにするため、人をけなしたり、無意識に優位に立とうとすることも多かったのです。僕自身もそういう行動を取っていたことを覚えています。優しいと思われる人も、他人を見下す行動を取ることがありました。

このことから、言葉の力と心の持ち方がとても重要だとわかります。言葉が自分の心の状態を変えることを理解し、ポジティブな方向に意識を向けることが大切です。言葉は僕たちの心を形づくり、行動に影響を与えます。

今回伝えたかったのは、昔のドラマのセリフが今でも心に残っていることから、言葉の力がいかに強いかということです。ですので、ネガティブな言葉や行動に左右されないようにしたいと思います。


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