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逃したチャンス:あの夏の海辺の思い出

それは遥か昔、時が追いかける記憶の中にある話だ。僕たちの青春の日々は、今とは違う独特の風潮で満ちていた。

僕が20歳を過ぎて自動車の運転免許を取得したとき、よく友人たちとドライブに出かけていた。
因みに、それをラップにしたのがこれ 👇

21歳くらいだったかな、僕と2人の仲間で神奈川県三浦半島にある、海辺の町、葉山へと出かけた。

男性3人ってことは、目的はただひとつ。ナンパだ(笑)

この考えが今日の若者にはどう映るのか不明だが、僕たちが若かった1980年代は、「男だったらナンパぐらいできないと!」みたいな風潮があった。彼女たちもまた、グイグイとリードする男性を好むと言っていた。

そして、僕たちもその期待に応えなければならないと強く感じていた。積極性が求められ、好みの女性がいればすぐに声をかけるべき。そんな男性がモテた時代だった。

そのため、僕たち3人は自動車免許を取得し、海に行って女性と出会うことを目指した。

     *

僕たちは深夜に集まりドライブに出かけた。朝方、目的地の葉山に到着。朝の海は気持ちがいい。車を駐車場に停めて深呼吸をして僕たちは喜びを感じた。

そのとき、女性3人組が僕たちのところに近づいてきて、「この辺りにコンビニはありますか?」と尋ねてきた。僕たちは何気なく「う~ん、ちょっと分からないな~」と答え、彼女たちはややがっかりした表情でその場を去った。

それを見ていた近くの的屋風のパンチパーマのおじさんが僕たちに近づいてきて、「バッキャロー!おめーら何やってんだ!あの子たちはおめーらと遊びたかったんだよ。なんでそんなことも気づかねんだ。ったくよー」と彼は僕たちを叱りつけた。

そのとき、はじめて気がついた。あの子たちからの逆ナンだったことを。

海にナンパ目的で来たのに、なんてこったー😂

僕たちはまだまだ経験不足で子どもだったってこと。そのパンチパーマのおじさんから学んだ。

「あー、失敗だったー」と嘆いてみても、後の祭りだ。

その後、僕たちは気を取り直して海岸に出て、何組かの女性に声をかけたが全敗(笑)。朝一のあの子たちの気持ちすら理解できなかったんだから、そんな鈍感な奴はナンパなんか成功しないよね(笑)

ま、そういう失敗も含めて人は成長していくものなんだけど。

それが、僕の青春の思い出。あの夏の記憶だ😌


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