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人生は、一周まわっても省みなければ周回遅れ

まずは「一周まわって」の意味を共有したいと思います。

360度回ってまたもとの位置に戻った状態、「同じ考えに戻る」ということなのです。
(コトバの意味辞典より)

…そのまんまですね(笑)。

この言葉は、どのようなシチュエーションに用いるかで「意味の深さ」が変わる珍しい言葉だと考えています。

普通に考えれば、元の位置に戻るということは、ムダ足ではないか?とか、貴重な時間をドブに捨てた…と考えてしまいがちですが、ちょっと考え方を変えると、本当に「意味の深さ」を実感できると思います。

「意味の深さ」って何でしょうか?

最後までお付き合いいただけると幸いです。

デザート・スイーツ・ベリームース・ナッツ・装飾・パフェ

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それでは、意味の浅いところから考えて行きましょう。

例えば、仕事が終わって帰宅途中のコンビニで、自分へのささやかなご褒美としてコンビニスイーツを買おうとします。

ここのところ、ご飯もあり合わせで済ませてしまったりと、食に無頓着だった日々が続いていて、陳列されたスイーツは、まるで宝石のような輝きで食欲と購買意欲を刺激してきます。

あなたは、職場での重要事項の決定をするかのように腕組みをして考えます。

「この疲れた体に、極上の癒しを…(*´з`)」

悩みに悩んだ末に選んだご褒美スイーツを手にレジへ向かうと、他の客が行列を作っています。

仕方なく並んでいると、次第にスイーツを食したい欲求が低下していきます。

「…そういえば、今月かなり使いこんじゃってたな…」

「うわっ(゚Д゚)‼前に並んでる人、脚ほそーい‼」

…。

……。

「(;´・ω・)、やっぱりやめとこ…」

この例えは、人によっては深い問題なのかもしれませんが、まだまだ浅い意味合いだと思います。

なぜなら、この行動が未来に作用する力が小さいからです。

次は深めのシチュエーションを考えてみましょう。

シガレット・タバコ・吸い殻・指でつまむ・煙

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こちらは端的なケースを紹介するだけで、ニュアンスは伝わると思います。

例えば、禁煙すると言いながら禁煙できない人。

禁煙する気がないのでしたら、公言する必要はないですし、自ら評価を下げてしまう行為だと思います。

また、一周どころか何周まわっても禁煙できないのでしたら、何が原因であるのか?そもそも目的が禁煙ではないのではないか?と、さまざまな角度から考えることを放棄している可能性もあります。

このような重大な問題を抱えつつも、省みないばかりに損をされる方は意外と多いと思います。

毎回似たような異性のタイプと交際しては傷ついてしまう人。

何度もどこかからお金を借りてしまう人。

注意されたことを繰り返す人。

…これらは、人生において与えられた選択の岐路に立っていることに気づかなかったばっかりに、同じところをグルグルと回っているのだと思います。

もっとも、当人は毎回違う選択をしていると考えているのでしょうが、見ているところが違うのだと思います。

左に進むことで、違う道に出られるのに、「右」の次に「斜め右」を進んでしまうような…。

ちょっと上手な例えが出ませんでした( ̄▽ ̄;)。

イラスト・シャボン玉・マインド・青空・経験

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本来、「一周まわって」を経験すると、その分の経験値が蓄積されます。

ですから、例えばコンビニスイーツを購入したとしても、衝動買いした場合と、一周まわって購買に至った場合では、過程が異なるので、自分の中で納得感が違います。

意志力、というと抽象的な言葉になってしまいますが、自分の行動に対して明確な根拠や理由を示せるようになります。

ですが、途中で述べたように何度回っても、本人が選択すること、省みること、意志を示すことを欠いてしまっては元の木阿弥です。

【元の木阿弥】
いったんよくなったものが、再びもとの状態に戻ること。
(デジタル大辞泉より)

さて、この「元の木阿弥」に陥った場合、蓄積されるはずだった経験値はどうなるのでしょうか?

個人的な意見ですが、自分の成長につながるはずの経験値は、思考や意志にぜい肉となって取りつき、歪んだ価値観を生んでしまう温床になるのだと思います。

似たような体験を繰り返しても言い訳や諦め、偏見や虚勢を張る行為をしてしまっているのなら、一度自分の歩んだ道を遡ってみてください。

きっとどこかで、間違った選択をしてしまった分岐点があるはずです。

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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