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[すこし詩的なものとして]0081 東で誰かが呼んでいる

船の帆が風を孕んで
カモメは涙を流す

夜明けの空に
誰かが忘れた声が響く

寝る間の準備をする
深呼吸をして
ベッドの上に横たわる

ここはかつて訪れた場所
これ以上あなたはなにを望むのだろう

波は砕けて
しぶきを浴びる
海は漕ぎ出し
地球をゆっくり回っていく

古いホテルの
窓辺で空を見上げる
夜の空気は
めまいと一緒に時が駆け出す

いつまで待っても届かない
マッチ箱の裏に書かれた
どこかの住所

すべてに背を向けて
世界のうわべに
抗いながら
ただひたすら
ほほえみ続ける

高速道路を静かに走るタクシーに
真夜中の風が邪魔をして
誰の声も届かない

ポケットに手を入れる
割れた貝殻と
コインが同居する

仰向けに
水面を浮かぶ
波止場に座る君のこと
水平線には
海に差し込む光の柱

疲れた体は
黄色い屋根の
小さな街に横たわる

君はどこかで叫ぶだろう
西に逃げ出す
あなたのことを

もう私に行きたい場所などない
これが最後だと言い聞かせながら
夜明けの街を闊歩する

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夜中に思いつく言葉を書き連ねてみた。
案外病んでいる。
でもそれも自分なんだと諦める。

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