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[すこし詩的なものとして]0071 分断の趣向と破壊の意識

内向的とも
外向的とも
言えない人生は
なんとなく
本能的な
防衛手段

手に浮かぶ
血管の
そのふくよかな
膨らみに
そっと突き刺さる
見えない針は
なにかを吸い取っているか
逆になにかを送り続けているのか
わからない

ただし
時を経る
時を経る
時を経る
その連続は
その境界を分断し
見えない世界が
互いに羨望する

しかしながら
なにもない中に
叫びも
望みも
存在せず
ただただ
見えないしこりだけが
自覚なく大きくなっていく

なぜ故に
人は安寧を
なぜ故に
人は混迷を
なぜ故に
人は平和を

その手で壊そうとするのだろう
内向的なあなたでさえ
外向的なあなたであっても
それは避けられない
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物事を万事うまくやりすごすことは難しい。
直面する出来事に、なぜを求めると大きな不安と果てもない理不尽を抱えることになる。
でも、それは人間である以上避けられないどころか、それが目を凝らすと幾重にも重なることに怒りすら覚えてくる。
だから、その矛先を幻想と理想で塗っていく。
ある種乖離は人を安心させるのだろう。

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