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[すこし詩的なものとして]0150 さよなら夕焼けの街よ

たぶん僕たちはなんとでもなるだろう
でもね
その選んだ道が本当によいのかどうかとても不安だ

君の家の裏庭で遊んでいると
犬が鼻をクンクンと僕らの周りを嗅ぎ回る
誰かが盗んだ血のついた銃は
土の中で眠っている

すべてが不完全だろう
そんなものに意味はないのに
僕は涙を流して
テーブルのマーブルケーキを頬張った
コーヒーを淹れるママの後ろ姿がまぶしかった

僕らの胸を痛めつけるために
あの鐘が鳴っている
それが若さの終わりだってことに
ようやく気がつくのさ
耳障りのよい言葉を言おうにも
どうしても僕の舌はうまく回ってくれない
君がこれを祈りと呼んでも
運命だと言おうとも構わない

スヌーピーが言っていた
配られた手札をチョイスしていくしかないんだと
人はさまざまな可能性を抱いてこの世に生まれてくる
科学者にもなれたろうし
軍人にもなれたろう
小説家にもなれたかもしれない
でも君は君以外のものにはなれないんだよ
これは驚くべき事実で
本当に驚くべき現実だ

今こそ裏庭の弾丸を掘り起こそう
銀の弾丸を手に
学校のチャイムが鳴る前に
僕らは駆け出し街に出よう

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なんだろう。
月日の経過とともに、自分は昔と何が変わったのだろうかと思い悩む。それは変化と無変化の間の問題で、都合よく解釈ができなくなってきている。それは不安であり、自信であり、いや不安だな。

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