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[すこし詩的なものとして]0016 するとそこには光があった

数千年先の、僕のいた場所
たぶん多くの人たちが
そこで落ちて、壊れた
残された砂漠の中に
ひっそりと佇む一本のヤシの木

部屋の片隅で、泣き続ける
僕はそんな君のことを考えた
ずっとそばにいてあげたい
けれど、時と光の壁があるからできない

涙が止まらないのはなぜだろう
いくら泣いても止まらない
慰めてあげたいけれどできなかった

君が離れ去った千夜の後
自然の力が僕の夜に再び立ち上がった
ビートが闇を壊して
そこに生まれた鼓動と旋律

記憶は捕らわれ、手に残ったネオンと愛
肉体は君の腕の中でサンプリングされ
今まで聞いたどんな思い出よりも
なめらかでほろ苦い

もう泣く必要なんてないんだ
僕らはもう光の彼方
ダンスをしながら、フェードしてゆくから

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「光」は、僕の中でひとつの重要なワードだ。
あたたかみのあり、そして神秘的なものがある。
はじめて「光」を意識したのは、聖書で出会ったときだった。
創世記の1章である。
「神は「光あれ」と言うと、そこに光があった。
光を昼と名づけ、闇を夜となづけた。
夕となり、朝になった。第一の日である。」
僕らの世界に光なき世界は、ありえない。
しかしかならずそこには闇もある。
でも、人は光に寄り添われ、生かされている。
悲しみの闇に包まれようと、光は照れらしてくれる。
僕にもあなたにも、世界のすべての人に
光の花束が贈られますように。

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