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[すこし詩的なものとして]0048 かすがいの街

夜のまほろば
うれしくもかなしくもあった
雲の切れ間に
あなたはやさしく
どこまでもうつくしく
はばたいた

浮世のはざま
乙女はほほを赤くし
ガンガーの流れのように
いつまでも恋しくて
薄らいほこりに
ただよいまつる

いつまでも冷めない
酔いの果て
心はいざ奮い立たん
かがやく
月夜の
通りはおぼろに
霧の中

ここは骸の町
誰もが無関心に通り過ぎていく
そして
人は無感情に
人は無意識に
人は無価値に
人は無責任に
人は無秩序に
人は無作法に
人は無表情に
流れゆく

はかない
もろい
逃れてどこへゆく
でも生きていたい
私はあなたの
あなたの思いに泣く

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この世に生きることに対して
無関心というキーワードが僕の中にある
それは良くも悪くも
生きる上で大切なことだ
ただ、無関心だけだと、この世界に生きる意味がないと思ってしまう。
人生は意味なんてないという人の言葉を幾度となく、聞いて、読んで、見てきた。
だが、こんな無意味な人生を生きるには、これほどまでエネルギーが必要であることに今更ながら感心する。
だから、横にいる君の想いに寄り添うと涙が出るのだろう。

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