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自己愛性パーソナリティ障害(NPD)で、挑戦する人としない人

ときどき自己愛性パーソナリティ障害(以下NPD)について調べています。
だいたいのところは掴めてきたんですが、過去に出会ったNPDでNPDの典型といえる人と、間違いなくNPDなのにNPDらしくない人がいて、どういうことだろう?と考えていたところなんとなく答えが出たので書いておきます。
以下はあくまで体験を元にした素人意見なので、専門的に知りたい人が専門家の動画や書籍をあたってください。

NPDは挑戦しない

NPDは人に何かを習ったり新しいことに挑戦したりしないと言われています。
なぜかというと、NPDは自分が一番だと思っており、そうでなくては我慢がならない病気だからです。
なので誰かの下について言うことを聞くということができません。
また、NPDは失敗を極端に恐れるので新しい何かに挑戦することができません。
新しく何かをはじめれば必ず失敗を経験するからです。

実際にNPDらしき人で、自分ができること、知ってること以外に何もやらない、知ろうともしないという人はいました。
面白いのは、実際には何もはじめない、調べないのに、表面的には自分は何でも知っている、何にでも挑戦できると豪語していたことです。
そして人ががこれから始めることや既に努力していることに対し、できもしない、知りもしないのになぜか上からアドバイスしてくるということが多々ありました。
僕もよく被害にあっていました(毎度毎度適当に流していましたが)。
当然発言や行動は矛盾しまくりで周りはそれに気づいているんですが、そこはNPD特有の外面の良さや口の上手さでなんとか乗り越えていたようです。

挑戦するNPD

一方で、新しいことにどんどん挑戦し、新しい知識も貪欲に仕入れていたNPDもいました。
その人は表面的ではなく本当に行動し、勉強します。
失敗も恐れていないようですし、よく失敗しています。
じゃあNPDではないかというと、実際はものすごいナルシストだし、モラハラ魔王だし、共感性も皆無、自分の間違いを指摘されれば劣化のように怒るし、絶対に認めないというNPDのモデルのような人です。
これはどういうことかと改めて考えてみると、答えがみつかりました。
その人は失敗を必ず人のせいにしていたんです。
それを目の前で聞かされたことも何度もありました。
どうやら彼は、「失敗は他人のせい」という保険があるからどんどん挑戦できていたようです。

自分は凄い→その凄い自分が失敗などするはずがない→だから何にでも挑戦できる→万が一失敗したらそれは全て他人のせい……

どうやらそういうマインドのようです。
改めてそう考えるととてもNPD的です。
なるほど、そういう精神のあり方も存在するのか……と人間の複雑さを垣間見た気がしました。
ちなみにこの方は何度も何度も同じ失敗を繰り返しているのにそこから一切学ばないので(他人のせいだから学ぶ必要がないと思っている)、その失敗ループから抜け出せません。
同時に、アドバイスなんぞ受け付けないという空気を常に出しているため、端から見たらとても簡単なことなのに誰もアドバイスできません。
そうして能力を持てあましているのがとても残念ですが、自業自得でもあります。

擬態?

このように、一見NPDと真逆の行動を取ってはいるけど、だからこそ中身は誰よりもNPD的という人はどのグループや属性にもいそうです。
ある種の擬態ということでしょうか。
昆虫や動物が進化の過程で自分の特徴を隠したり何かに似せたりするように、精神疾患も社会に溶け込むために自分の特徴を隠したり真逆に見せようとする現象があるのかもしれません。
そういえばNPD特有の、攻撃的で共感性がないのに外面がいいというのもある種の擬態ですね。

挑戦できない人はややナルシスト傾向がある?

一般的には、新しいことに挑戦できない人はそれだけでNPDだとは言えませんが、ややナルシスト傾向があると考えていい気がします。
表向きはどうあれ、本当は失敗する自分を認識するのが嫌なのでしょう。
ただ、ナルシストの病気であるNPDの人は社会的成功者が多いとされるので、ナルシストがNPDまで進むと実際には行動を伴ってくるようです。
個人の成功のためには、中途半端なナルシストよりもそれが病気となったNPDの方が有利ということなのでしょうか?
経営者にはサイコパスやNPDなどが多いとされていますからね…