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【映画レビュー】『BLUE GIANT』

音楽がいい映画はあと味が最高です。この「BLUE GIANT」も最高でした。
原作マンガは未読ですが、映画単体でも十分に熱くなって楽しむことができました。

あらすじ
「オレは世界⼀のジャズプレーヤーになる。」 ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の⾼校⽣・宮本⼤(ミヤモトダイ)。 ⾬の⽇も⾵の⽇も、毎⽇たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。 卒業を機にジャズのため、上京。⾼校の同級⽣・⽟⽥俊⼆(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ⼤は、ある⽇訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。 「組もう。」⼤は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する⼤のサックスに胸を打たれ、⼆⼈はバンドを組むことに。そこへ⼤の熱さに感化されドラムを始めた⽟⽥が加わり、三⼈は“JASS”を結成する。 楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全⼒で吹いてきた⼤。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初⼼者の⽟⽥。 トリオの⽬標は、⽇本最⾼のジャズクラブに出演し、⽇本のジャズシーンを変えること。 不可能と思われる⽬標に、必死に真摯に、激しく挑む---。

https://filmarks.com/movies/99735

人前に出ることの大切さ

3人メンバーが集まって、早いタイミングで人前に出る決断をします。勢いというか、熱の高さがわかりますね。でも、実力は全然です。特に、ドラム初心者の玉田は、ミスの数がとても多い。

結果、初回ステージでは散々な経験になってしまいました。
ですが、大きな収穫があったと思います。「俺って、全然ダメじゃん」って思って、練習にさらに打ち込むようになったからです。

実力があるかないかは、ジャズファンであればだいたいわかってしまいます。目が肥えているからです。そして、観客がほぼいなくても、目の前の1人を説得する難しさを感じられたのは一番の収穫だったと思います。

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達人になるまでステージ裏にいるのではなく、
弱くても戦場に出て行っているところが最高に熱く、応援したい気持ちになります。今できる最高のパフォーマンスを続けると、天井がどんどん上がっていくようです。その天井がどんどん上がっていく様子が、好印象でした。

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ステージを重ねるうちに、初心者ドラマーの玉田にはファンが現れます。
めちゃ好きなシーンです。「うまい演奏」を聞きに来ただけではなく、演奏者の成長を見に来たようです。

ここに発見がありました。
応援の仕方って、「成長を見守ること」も含まれているんだって。
逃げずに、ステージに立ち続けたから、生まれた絆がうまさ以外にあったのです。

ジャズ素人の私でも、最初の演奏と、最後の演奏で何か変わっているなって思いました。(気のせいでしょうか…?)

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「熱さ」
この作品の1つの魅力だと思います。マンガでは表現しきれない要素もたくさんあって、いい映画だなって思いました。マンガの方も読んでみたいですね

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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