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大学卒業までに見てほしいおすすめ映画10選

大学生の時は1年間で映画を100本見ていました。
昼過ぎまで寝ていて、ただ過ぎてしまいそうな1日も、
映画を見て、どうにか「何かをやった一日」として昇華していました。

なんでもない時間を感動した時間に変えてくれるのが映画の良いところです。そんな経験と思いから、1日を空費せず、感動した日にしてくれる映画を10作品紹介します。

①グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年)

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あらすじ
実際に親友同士のマット・デイモンとベン・アフレックが脚本・出演し、アカデミー脚本賞含む数々の映画賞を受賞したヒューマン・ドラマ。過去のトラウマから心を開くことができず非行に走る天才青年と心理学者の交流を描く。出典:filmarks

何度でも見たい青春映画です。
主人公は才能を活かすことなく落ちぶれていました。そして、才能のせいで人を見下し、心を開くことができません。自分の周りはすべて敵です。甘え方を知らず育った主人公がぶつかりながら、精神的に成長する話です。

ぶつかっても、嫌われても、信じてくれる人が手を差し伸べてくれます。その手を信じる心は持っていたいです。この映画は「味方はいる」って教えてくれるんです。信じるにも勇気は必要なんですね。

②アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年)

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あらすじ
イギリス南西部に住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに!なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと……。そして、本当の愛とは、幸せとは何なのかを知る。同時に、ティムと時間の旅をともにする私たちも、愛と幸せの本質を実感することになる。出典:filmarks

ただの時間を尊い時間に変えてくれる映画です。
「おすすめ映画は?」といわれたら、「アバウトタイム」を紹介しましょう。
タイムトラベルをして気になる人にアタックするところも、家族の時間を真剣に考えるところも、メッセージにあふれています。恋したくなる。

大学1年時の夏、夜、「アバウトタイムを」見ました。見終わったあと、感動ししすぎて眠れず、深夜なのに自転車ぶっとばして、閉店間際のレンタルビデオ店に行って映画を借りて、そこからさらに映画2本みた見たのはいい思い出。

主人公とお父さんが浜辺を一緒に走るシーンがめっちゃ好き。

③きみに読む物語(2004年)

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あらすじ
療養生活を送る老婦人(ジーナ・ローランズ)の元に、足繁く通う老人(ジェームズ・ガーナー)が、物語を読み聞かせる。 それは、1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出逢い、恋に落ちる。 けれど、娘の将来を案じる両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻されてしまう。 ノアは365日毎日手紙を書くが、一通の返信もないまま、やがて、第2次世界大戦が始まる…。(C)MMV NEW LINE HOME ENTERTAINMENT,INC. ALL RIGHTS RESERVED.出典:filmarks

王道の恋愛映画です。
まさにロミオとジュリエットのようなお話です。ひょんなことから2人は出会うのですが、最初の出会いって実際でもそんなもんだったりしますよね。時代に振り回される展開もほんと、熱い。ある意味、映画でしかできない恋かもしれないけど、映画の醍醐味と思ってみてほしい。

最初の老人ホーム(?)病院(?)のシーンがつながった時の衝撃をよく覚えています。こんなに「永遠」を感じた映画はありません。「永遠」に強い意味を感じさせてくれて、この映画を見た日のことをずっと覚えてられるかも。

④バッド・ジーニアス 危険な天才たち

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あらすじ
タイ・バンコク。リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は小学1年生の頃から成績はずっとオールA、中学でも常に首席の頭脳明晰な天才女子高生だ。教師である父親との父子家庭で、決して裕福とはいえない生活を送っているリンだったが、優秀な成績が評価されたことで、晴れて国内有数の進学校に授業料の全額免除とランチの無償提供つきの特待奨学生として転入を果たす。転入初日にリンは、勉強はてんで出来ないけれど天真爛漫な明るい性格で女優を目指しているグレース(イッサヤー・ホースワン)と友達になり、勉強を教えることに。しかし中間テスト本番、グレースは教えたはずの問題も解けない始末。見かねたリンは試験の最中に、ある古典的な方法でグレースを助けた。リンのおかげで見事に成績が上がったグレースは大喜び。リンを、彼氏の御曹司パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)の家での祝賀会に誘う。グレースから試験での話を聞き、自らも良い成績を手軽に手に入れたいと考えていたパットは、リンにあるビジネスを持ち掛ける。それはテストの答えと引き換えに、一人一科目につき3千バーツの代金をリンに支払うというもの。渋っていたリンだったが、ピアノの鍵盤においた指の動きからインスピレーションを受け、画期的なカンニング方法を思いつくのだが・・・。出典:filmarks

頭がいいことの功罪を示してくれる映画です。
嘘が混じった努力でも、練習して成果がでると嬉しくなります。人をだますような入念な計画、準備、そして実行。こうした結果の成果は学生の目をくらませるには十分でした。若い感性と成功、失敗、そして後悔。何か気づくことがきっとあると思ったので、選びました。

2人の秀才の選んだ道は考えさせられます。「これはダメ」って気づけること、「NO」といえること。言い続けること。決断する際に参考になるかもしれません。いつもでも太陽がよくあたる場所を歩みたいですね。

⑤ドリーム(2016年)

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あらすじ
1960年代初頭、旧ソ連との熾烈な宇宙開発競争での劣勢を覆すため、「宇宙飛行士ジョン・グレンを宇宙空間に送り出し無事に帰還させる」という合衆国の威信をかけた一大事業に尽力し、NASAの頭脳として最も重要な役割を担った3人の女性、キャサリン・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォ―ン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)。大きな功績を残しながらも近年までほとんど語られなかった驚くべきこの3人の先駆者たちの物語は、性別や人種、世代を超え、すべての世代を大きな夢へと導いた感動の実話です。出典:filmarks

時代の壁と先例をつくる勇気を教えてくれる映画です。
女性であるために能力があっても評価されない。この空気の中で、苦しみながらも結果を出した3人の研究者の話です。「デスクにいつもいない」と叱咤されるシーンがあります。その理由は女性用トイレが何十分も離れたところにしかなく、往復の移動時間が長かったからです。環境とも戦っていました。

この作品の主人公3人は人以上の努力で道を開いていますが、容姿や出自に関係なく評価される方がよいです。今その機運が高まりつつありますが、少し前の時代を知るにはうってつけの作品です。

⑥きっと、うまくいく(2009年)

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あらすじ
あなたの人生が光り輝くヒントがきっとある!大学時代の親友3人が織りなす、至高の人生感動エンターテインメント。 舞台は日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。未来のエンジニアを目指す若き天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラージューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させるハチャメチャ珍騒動を巻き起こす。 彼らの合言葉は「きっと、うまくいく!!」 抱腹絶倒の学園コメディに見せかけつつ、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。その根底に流れているのは、学歴競争が過熱するインドの教育問題に一石を投じて、真に“今を生きる”ことの素晴らしさを問いかける万国普遍のテーマなのだ。出典:filmarks

大学生特有の友情とノリを楽しめる映画です。
大学生だからこそできる「バカ」ってありますよね。そうです、あの「無敵」を自負できる感覚です。そして、インド映画のダンスシーンやぱちゃめちゃな展開は「今しかできない!」という感覚も味わえます。

社会人になってみると、大学の時のような友情は築きづらいです。だからこそ、大学の時の友人は大事にしたいですね。友人と一緒に「いっと、うまくいく」を見て、数年後思い出話のタネにしましょう。

⑦マイ・インターン(2015年)

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あらすじ
ジュールス(アン・ハサウェイ)は、家庭を持ちながら何百人もの社員を束ね、ファッションサイトを運営する会社のCEO。女性なら誰しもが憧れる華やかな世界に身を置く彼女。仕事と家庭を両立させ、まさに女性の理想像を絵に描いたような人生を送っているかに見えたが...彼女には人生最大の試練が待っていた。そんな悩める彼女のアシスタントにやってきたのは、会社の福祉事業として雇用することになった40歳年上の“シニア”インターンのベン。人生経験豊富なベンは、彼女に“最高の助言”をアドバイスする。次第に心を通わせていく2人だが、彼の言葉に救われたジュールスには予期せぬ人生の変化が訪れるのだった。出典:filmarks

誰もがうらやむ人の苦労と年長者へのリスペクトが垣間見える作品です。
理想的な生活をしていそうな人にも苦労はあるんです。輝かしい成功にも苦しさはあって、キレイなところをみてるだけなんでしょうね。仕事は感情で動くときもあって、正論をいってもダメなときもあります。でも、この映画できっと出口を見つけられるはずです。

注目してほしいのは、うまく変化したときのきっかけとそれまでのプロセスです。「5分前にFacebookをはじめた」とか、心の内をさらけ出すまでにどんな会話や行動があったでしょうか。何かのヒントがつまっています。

⑧ショーシャンクの空に(1994年)

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あらすじ
スティーヴン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」をフランク・ダラボン監督が映画化。無実の罪で刑務所に収監されたアンディは、30年にも及ぶ刑務所生活にもめげず、強い意志で奇跡を起こす。出典:filmarks

数年来の決意と友情を語ってくれる映画です。
名作中の名作なので、必ずみましょう。逆境の中で光を見つける方法は何でしょうか。必ず成し遂げたい野望のために何が必要でしょうか。この作品で答え合わせをしましょう。見るたびに新しい発見があるでしょう。

この刑務所の中で、図書係をしていたおじいさんが登場します。長年刑務所暮らしをしていたために、出所しても時代の変化についていけず、心地よさを感じられずに過ごします。このような高齢化と浦島太郎現象は近年実際に起こっていることです。その現象を94年時点で表現されているは興味深いですね。

⑨ガタカ(1997年)

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あらすじ
DNA操作で生まれた"適正者"だけが優遇される近未来"不適正者"として自然出産で生まれた若者が適正者に成りすまして宇宙へ旅立とうとするが・・・。出典:filmarks

時代を先取りした熱い人間ドラマのある映画です。
遺伝子操作がテーマとなっていて、今でいう「デザイナーベイビー」の概念が登場します。公開当時は「デザイナーベイビー」という言葉がなかったように思うので、時代を先取りしていますね。優生が意味を成す社会に何を感じますか。

また、「才能VS努力」という対立軸も見出せます。遺伝子操作を受けていない主人公と、遺伝子操作を受けた弟の対比です。海で泳ぐシーンは熱いですね。このシーンはめちゃ好きです。運命に抗う主人公を応援できるかで見方が変わりそうです。

⑩この世界の片隅に(2016年)

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あらすじ
どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。出典:filmarks

「普通」が「時代」に翻弄される映画です。
男性は兵隊にいく。女性は家を守る。生まれた場所や性別によって、役割が決まっている。それが「普通」な時代を描いています。誰が悪いのか。この作品で登場する人は誰も悪くないのかもしれません。でも時代には誰も逆らえないのです。この時代を経て、今があることはきっと忘れてはけないと思って、選びました。

この作品は、実は、ロングバージョンもあります。ちょっと大人なシーンが追加されているバージョンです。このロングバージョンを映画館に見に行った時、お年寄りが多く劇場にいたことを覚えています。これから先も、この映画が担う役割はずっと変わらないでしょう。

*

いかがだったでしょうか。
今回はどんなタイミングでみても、ココロオドル作品を集めました。

映画は何度も見返すことができます。そして、見るタイミングで感じ方がかわります。例えば、高校生の時、大学生の時、社会人1年目の時、夫になった時、父親になった時で、注目するシーンや印象に残るセリフがきっと変わります。

学生のうちにこの10本の映画をみておいて、数年後立場が変わった時に見返してほしいです。きっと、自分の変化を感じ取れるはずです。

知識は人生を豊かにします。

そして、知識は教科書の内容だけではありません。良い作品に触れた感情や思い出も知識です。それでは、映画でよい毎日を送りましょう!

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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