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#031_まぶたを閉じている間も、ぼくらはなにかを見ようとしていて、そのことに気づいていません。

こすり合わせた手のひらをおわんの形にしてそれぞれ左右の目にかぶせて、手のひらの温かさを感じる、というのをとくに日本のヨガ講師はよくやります。

「目を温める」という方もいらっしゃいますが、これは目にリラックスをもたらすためのもの。

まぶたを開いているとき、ぼくらはずっとなにかを見ています。なにかに目の焦点を合わせようとして、目の筋肉を緊張させています。
まぶたを閉じている間も、ぼくらはなにかを見ようとしていて、そのことに気づいていません。

手のひらをおわんの形にして両目にかぶせて、温度を感じようとした瞬間、この筋肉は緩みます。
緩んだことが自分でわかり、呼吸を使って緩んだ時間をキープ出来て、その時間を気持ちよく味わえる状態、心と身体が受入れ合う関係になっている時間をヨガでは価値あるものとします。


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