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ぼくたちはなにで出来ているのか

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2022年11月の記事一覧

#379_じっとしていると、ノイズがゆっくり消えていって、最後に本体が残ると思ったら、全部なくなってしまうような気がしてコワいです

#379_じっとしていると、ノイズがゆっくり消えていって、最後に本体が残ると思ったら、全部なくなってしまうような気がしてコワいです

「じっとしていると、ノイズがゆっくり消えていって、最後に本体が残ると思ったら、全部なくなってしまうような気がしてコワいです」

「全部なくなったらダメですか?」

「ダメじゃないけど怖い」

#378_余韻は時間をかけて薄れていき、やがて消えます。

#378_余韻は時間をかけて薄れていき、やがて消えます。

たとえば体側を伸ばすポーズのあとに、ゆっくりと座って、ゆっくりと呼吸をして、身体に残っているポーズの余韻に意識を向けます。

余韻は時間をかけて薄れていき、やがて消えます。

消える瞬間の、左右のどちらに余韻があってどちらにないかが分かる状態からわからない状態への移り変わりを認識することによって手に入るものは「限りなく無音に近い、かすかな信号が感じられる静かな状態」であり「急いでも早くならないもの

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#377_身体の境界線を強化してしまうような速い動きや力強い動きではなく、心身の深い安心を損なわないためのゆっくりした動き

#377_身体の境界線を強化してしまうような速い動きや力強い動きではなく、心身の深い安心を損なわないためのゆっくりした動き

ゆっくり動く目的は、身体が安心して動きを受け入れてくれることです。

ヨガでは、世界を幻想の自我の存続のために意味付けられた概念であると見做し、その意体系のルートである自我を、力づくで否定するのではなく(実体がないことや不要であることに)への気づきでこれを捨てるに至るために、最終的に境界線が知覚出来なくなっていく心身の関係を、まずゆるめることから始めます。

身体の境界線を強化してしまうような速い

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#376_ニンゲンなら「自分と向き合う」というところですが、ネコには自我がないので「身体と向き合う」。

#376_ニンゲンなら「自分と向き合う」というところですが、ネコには自我がないので「身体と向き合う」。

ネコのポーズをするときにネコのように振る舞うことは大切です。

ネコそっくりに動くのではなく、ネコが身体と向き合うように身体と向き合います。

ニンゲンなら「自分と向き合う」というところですが、ネコには自我がないので「身体と向き合う」。

コトバで認識されず、装飾されず、未来をイメージすることによって変形されず、ここにある身体がいま必要なことだけが、起こること。

#375_「お手本をカタチに再現するために筋肉のちからを使う」というやりかたを捨てて

#375_「お手本をカタチに再現するために筋肉のちからを使う」というやりかたを捨てて

ヨガのポーズを行じるときに

「お手本をカタチに再現するために筋肉のちからを使う」
というやりかたを捨てて、

「お手本のとおりにしようとするとブレーキがかかるので、ブレーキが消えてなくなるのをゆっくり待つ」
を選択します。

ブレーキは、セルフイメージであったり、記憶であったり、こころの中にあるので、そっちが静かになることで。

#374_もはや世界が自己との関係としてしか認識出来なくなってしまうことの気づきです

#374_もはや世界が自己との関係としてしか認識出来なくなってしまうことの気づきです

「瞑想の目的は、なにかを手に入れるとか、なにかに手が届くみたいなこととではなく、そうすることで自己というノイズが起動し、もはや世界が自己との関係としてしか認識出来なくなってしまうことの気づきです」