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知らない世界が頭に入るということ

僕が思うエンタメコンテンツの最大の魅力、それは「自分の知らなかった世界がインストールされること」だ。

漫画、ゲーム、小説、映画など様々な形態のコンテンツがあるが、どのコンテンツのどの作品にも言えることは「その作品独自の世界観がある」ということだろう。

いわばそれは現実とは異なる世界であり、その「現実と異なる世界に浸ることができる」からこそ人々はそれらに娯楽的価値を求めるのではないだろうか。

その現実とは異なる世界は、色々な作品に触れれば触れるほど自分の中に蓄積されていく。そうして自分の中に一つ、また一つと自分が知らなかった世界がインストールされていく。

時には、その作品を読み終わったり見終わったりした際にとてつもない虚無感を覚えることもある。「ここで物語はおしまい。」と告げられ、一気に現実へと引き戻されるあの感覚だ。さっきまでのめり込んでいた世界の主人公たちが実際の世界にはいないことにある種の悲しみを覚える。
もちろんその時は寂しいのだが、それでも「その作品を知らなかった自分より、その作品を知ることができた自分の方がよっぽどいいな」と思えるからエンタメコンテンツが好きなのだ。 

そうしてのめり込みと現実に引き戻されて虚無を覚えることを繰り返しながらいろいろな世界を自分の中に蓄積していく。
時に寂しいこともあるが、それでも、現実で生きているだけでは到底見ることもできない世界を知ることができる、そんなところが多くの人を惹きつけて離さないのだろう。

と先日進撃の巨人を全巻読んで改めて思った。居てもたっても居られなくなり文を書くにまで至った。非常に面白い作品だった。

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