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やっと掴んだ海外就職への切符【海外就職への道10】

こんにちは。マニラからお届けします。

今回は前回の続き、セブ島留学中に行った就職活動についてお話しします。面接で英語が伝わらなく、日本語でも上手く話せなかった中、最終面接のお知らせが届きます。

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2020年、年明け早々に始めたセブ島での3ヶ月間の語学留学も、もう残すところあと1ヶ月という状況になっていました。この頃、世間は新型コロナウィルスの感染拡大で、徐々に自分の身にも危険が迫っているようなピリッとした空気感を感じるようになっていました。

そんなある日、僕は再びセブ島「ITパーク」のとあるオフィスビルに向かっていました。

今回は最終面接。前回の後悔ばかりの面接を終え、もう諦めて日本で就職活動しようかと考えていたそんな時に、この最終面接の連絡を受け取りました。

大きな山を乗り越えた気分でした。まだ内定がもらえたわけではないけど、最終面接まで来たらもういける、なぜかそんな確信めいたものを感じていました。

以前と同じようにチノパンに襟付きのブルーのシャツを合わせ、指定されたオフィスを目指します。受付で名前を告げたところ、今回はすぐに会議室に通されました。眺めの良い部屋は住宅街の奥の山々までくっきりと見渡せました。

数分経ってからフィリピン人の女性が入ってきました。いつもメールのやりとりをしていたHRの方でした。軽くあいさつをしてから、早速面接に入ります。質問は入社する意思について。全て英語だったものの、なぜかちゃんと受け答えができました。曖昧な答えで口籠もってしまった前回とは異なり、今回は拙い英語ながらハキハキと目を見て伝えられました。

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10分程度で終了。あっという間でした。あまりにも早すぎてこれでいいのか疑心暗鬼にもなりましたが、ひとまず帰路につきます。

続報を待っている間、以前のような不安感は一切ありませんでした。短いながらもやり切った、という気持ちがあったからだと思います。周囲の友達から、もうここまで来たら大丈夫でしょう、と明るく接してもらったのも大きかった気がします。

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面接から1週間後、再びオフィスに来るように伝えられました。3月11日午後1:00。時差を考えるとちょうど9年前に東日本大地震の大地震が来た時刻だと思いつつ、今は自分のことに集中し、オフィスで待機しました。前回が最終面接だったら、今回は何をするのだろう、そんな不安もよぎっていました。

会議室に通され、会社への入社が決まったことを伝えられました。

エントリーから1ヶ月半、拙い英語での応対もありましたが、なんとか内定を取ることができました。外資系企業特有のこのスピード感に驚きつつ、強い安心感を覚えました。良かった。

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晴れて内定を取れたものの、未曾有の感染症の流行によりまたも僕の行く先は落ち着かなくなります。

この続きはまた明日。では。

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