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日本の将来を思い

正直、政治的なことを言うつもりはないし、右翼とか左翼とかそういったカテゴライズは好きではありません。

やれ自民党だのなんだの、と批判したところで別に何かが改善するとは思っていません。

あくまで僕の考えですが、強い口調で批判をしたところで政治的な何かが大きく変わることはないと思っています。

戦国時代なら話は別ですが、一応平和とされる令和の現代にそういった倒幕運動やら革命なんか起こしても誰もついてこないでしょう。

日本に横たわるさまざまな問題は、どの国会議員とかどの政党とかといった単位ではなく、もっと広い国民性レベルで啓発しなければ変わらないと思っています。

根深い問題を対処するには、苦労もあるし、時間もかかります。

今の政治家でそういったことに尽力できる信頼や体力のある人は残念ながら見当たりません。

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このような記事を読みました。

東京に特派員として駐在していたBBCのイギリス人記者が、10年間の滞在を終えて帰国する際に投稿したコラムです。

かつては脅威として恐れていた日本が、その後経済の低迷期を迎え、今や過去に執着するようになったという栄枯盛衰を語っています。

外国人からこのような投書をされてしまうことに悲しい気持ちを抱きつつ、外と中の両方から日本の歴史や現状を捉えたとても良い記事だと思います。

日本には多くの問題があります。少子高齢化、30年間上がらない賃金(空白期間)、そして変化に対する根強い抵抗、などなど。

これらを政治的な責任として批判することは簡単ですが、改善するには政治の力では限界があるように思います。

たとえば、国民性に関して言うと、未だに島国ならではの閉鎖的な空間を好み、外国人に対して強い忌避感を抱いています。

記事によると、過疎地域では出生率が低下しているのに移民の受け入れには否定的だ、と。

行政がメスを入れようにも住民の賛成が得られない。その結果、町から人がいなくなり、産業が衰退していく。

自業自得ではあるけれど、悲しい問題です。

ファッション、ものづくり、伝統芸能、和食、最近であればアニメ・マンガなど、日本の文化的な部分は世界からとても高く評価されています。

しかし、経済的側面から見ると、GDPは中国に抜かされ、賃金はもうじき韓国や台湾に抜かされるなど、明るい話題のない右肩下がりの国となっています。

こんな状況でいいのか。一人の日本人として苦しい気持ちになります。

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僕は日本人であることに誇りを持っています。けれど、同時にこの「変わらない国民性」には何度も辟易しています。

新しいものを含む「わからないもの」を強烈に拒み、あえて生産性の低い既存のシステムを維持し続ける。

こういった変化への対応力の低さには、危機感すら覚えます。(その割に、家は新築を求めがち)

僕は物心がついたころから、新しいものや外の世界に対する好奇心がありました。東京で生まれ育ったため、引け目を感じることなく、上昇志向の環境で育ちました。

加えて、社会に興味があり、世界における日本の立ち位置を漠然と認識していたことから、海外に進出できたり、日本に横たわる国民性を回避しながらここまでたどりつきました

今思えば、とても運が良かったのかもしれません。

ダーウィンの進化論でも語られるように、生物とは強い者や賢い者ではなく変化できる者が生き残ると言われています。

これは人間にも当てはまります。

変化に適応できなかった人たちはいずれ衰退の途をたどっていく。そう考えると、変化をしないことに対する恐怖心がつのります。

僕は不安を感じやすい性格ですが、そんな僕にとって「変化しないこと」とは「変化することに対する不安」以上に残酷に思えてしまいます。

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では、どうしたらいいのでしょうか。

僕は政治家でもなければ、活動家でもありません。そういった人になる気もありません。だから、自分勝手を承知で言うと、自分で自分の身を守る、これに尽きると思います。

この不安定な時代、周囲の人を助けるのももちろん大切だけれど、最後は自分が生き残ることを第一に考えることが大切だと思います。

これからどう生きていったらいいのか。

わかりやすい例を示すと、アフガニスタンや香港、ロシアの賢い人々は今どこでどう過ごしているか。

あくまで僕の知人に聞いた話ですが、多くの人は国外に逃げているとのことです。逃げることは負けではないし、生き延びることが大切です。

もちろん日本で生活してはいけないわけではありません。しかし、その日本の特有の空気に飲まれないようにしていく必要はあります。

これからの時代、どこで何が起こるかわかりません。

そんな状況で異変を感じたらすぐに逃げられる。そんな体制を取ることがいちばんの手段であり、リスク分散だと思います。

日本人として日本に対する誇りを持っているけれど、経済が傾いたタイタニック号にへばりつくわけにはいきません。

最後は生き延びることを目的として行動していくでしょう。そのための準備をどんどん進めていきたいと思います。

今私たちが置かれている状況をより俯瞰的に捉えていくことで、本当に必要なこと、本当にすべきことが見えてくるのではないでしょうか。


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それでは、また明日お会いしましょう!

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