所在地で振り返る2022年
年末になると、気づいたら今年の精算みたいなことをしてしまいます。今は将来に悩んでいるから、自ずとこれまでの自分を振り返ろうという気持ちになっています。
今日はシンプルに今年訪れた場所について振り返ってみます。
昨日、2ヶ月間居候させてもらった友人の家を出て、シェアハウスに移動してきました。人からの紹介で決めたこともあって、ここに入居することに抵抗はありませんでした。
それでも、居心地の良い空間になるように自分なりに適応するのは大変です。
7月にジョージアに来てから、宿の移動を繰り返して、ここは17軒目です。
居心地、金銭面、立地、いろんなことを考えて移動を繰り返してきました。その落ち着かなさが、自分のメンタルを不安定にさせていることには後から気づくことになりました。
人間は元々遊牧生活を送っていたと言うけれど、出不精な僕にとっては定住の方が性に合っているのかもしれません。
家を借りて1年くらいは住みたい。それが2023年の目標です。
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2022年の年明けは東京の実家で迎えました。
あの頃はまさか自分が今ジョージアにいるなんて思ってもいませんでした。
当時は、いつフィリピンに行けるか、といったことばかり考えていました。会社から渡航を焦らされ、セブ島に上陸した巨大台風のこともあったから、なかなか日本から出られなかった。
それでもやっと1月下旬になってフィリピンへ渡航できました。
ただ、煩雑なビザの申請や会社からの不遇な扱い、急遽することになった歯の治療、溶け込めなかった日本人コミュニティなど、そこからはつらいことの連続でした。
効率の悪い仕事や働き方にもイライラ感はつのっていき、僕は早々とフィリピンから離れる決断をしました。
6月下旬、僕は初めてつかんだ海外就職を半年で終えて、フィリピンを出発しました。
つらい思い出が残るフィリピンだったけれど、首都マニラで過ごしたことでいろんな世界が見えたことは事実です。
アジアの新興ビジネス街として林立するビル群、そしてそのすぐ近くには貧困層のバラック群。ピンからキリまでを自分の肌で知れた生活は貴重な経験でした。
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ジョージアに向かう途中に寄ったのはドバイ。せっかくだからと5日間滞在することにしました。
中東自体訪れるのは初めてで、アラブ世界とは何かというものを知った気がします。
ドバイはわかりやすいくらいの成金の街です。勝手な偏見だけれど、住んでいる人たちはお金を使うのが大好きなんだと思いました。
煌びやかな装飾やとにかく上に伸ばしたビル群。そこにはマニラとはまた違った世界が広がっていました。そしてとにかく暑かった。
正直、僕はドバイにはあまり惹かれませんでした。なんとなく感じるぎこちなさがあったからです。
砂上の楼閣は、どこかに致命的な欠点がある気がしていました。自然の少なさや、お金が全てを解決する様子、そういった部分に居心地の悪いものを感じていました。
旅行で訪れる分には楽しいけれど、住む場所ではない。直感的に感じました。法人税ゼロは魅力的ではあるけども。
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ジョージアには半年もいることになりました。最初は数ヶ月の予定だったから、随分と長い滞在になりました。
ここはヨーロッパとアジアの境目という土地柄、双方の文化の入り混じり感がありました。
ヨーロッパ調のおしゃれな通りがあれば、アジアにあるような市場があります。そのごちゃ混ぜ感がジョージアの面白さだと思いました。
ただ、ソ連やロシアの影響は相当受けていて、以前ロシアのウラジオストクに行った時に見た建物や街のつくりにとても似ていると思いました。
ウクライナ侵攻の影響もあり、現在進行形で世界情勢の舞台にいるような感覚があります。
反ロシアデモが起きていたり、ロシア人が大量に流入していたり、それにともなってジョージアラリの価値がどんどん上がっていきました。
世界に触れている、という感覚を強く感じることができました。この経験は今後の人生の中でも強く影響していくのではないかと思います。
ゲストハウスを転々としていたからロシア人と話すことも多く、ロシア人側からの意見を知れたこともとても良かったと思います。
ここにはもうあまり長くはいないだろう、というより居心地が良いからこそ将来に悩む場所にもなってしまいました。
ちなみにビザなしで1年滞在できるとか、法人税がとても安いとか、いろいろと事務的なメリットを言うこともありますが、僕が思うジョージアの魅力は「虫がいないこと」だと思います。
Gは当然のこと、部屋に何の生物も入ってこないことはかなりの長所ではないでしょうか。あとは天気が安定していることかな。
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そのほか訪れた場所は、ドバイの後に行ったアゼルバイジャン。ジョージアのトビリシからバスで行けるアルメニア。そして旅行で訪れたフランスとドイツ。
日本からは遠い距離の国でも、ジョージアからは安くいろんな場所に行けるのは魅力的です。
国によって街も人も大きく変わる。
日本人がよく言う海外を一括りにする考えには違和感があります。国によって文化や習慣は大きく変わるし、それを実感するには自分の目で見て肌で感じることだと思います。
海外に出る日本人はまだまだ少ないし、外国人と直接コミュニケーションを取ることで得られる知識や感覚は経験しなければわからないものだと思います。
僕はまだまだ海外での生活を続けたいです。仕事はどうしようとかいろいろと悩みは尽きないけれど、そこだけは自分の中での軸として持ち続けたいと思います。
自分の視野を広げてくれる場所にいることで、毎日が刺激的なものになります。
ジョージアも慣れてきました。最近は部屋に篭りがちだったから、年明けからはまた外に出ようと思います。
来年はどこかの国で落ち着いていることを期待して。
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それでは、また明日お会いしましょう!
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