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留める。あるいは、始まる。
記憶とか、曖昧なものをそこに“留めて”おく。
それが写真を撮るということなんだと思う。
留める
止まる
これらの言葉は、
今の時代においては一見マイナスなイメージを与えるかもしれない。
しかし、自分が留まることによって、
自分以外のあらゆる物事がそれぞれのはやさで動き出す。
見えるようになる
躍動する世界。
写真を撮ることは、
時間も記憶もそこに留めて、閉じ込める行為。
その写真が存在することで、
自分の輪郭を知る。
閉じ込められた自分と、
今ここに生きる自分。
きっと時間が経てば経つほど、
向き合い方も変わってくるのだろう。
その写真を見返すという単純な体験が、
何かの起点になることもある。
一枚の写真から、
何かが始まることもある。
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