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うつ病や不安に効くストア哲学。ストレスに対処しやすくなるために。

今回のテーマ

ストア哲学の考え方が現代ストレス社会に有効なので、その説明と
自己の体験を書いていきます。

よろしくお願いします。



始めに


現代社会は、忙しさやストレスが当たり前のように存在し、
多くの人々が心身の健康に影響を与えています。

やるべきことは増え続け、何もしなくとも、知りたくもない情報を絶えず浴びせ続けられているのが、現代社会ではないでしょうか?

経済の発展や技術の進歩と共に、私たちの生活はますます複雑化し、
不安やプレッシャーに満ちたものとなっています。

しかし、そんな大変な現代こそ、
古代の哲学であるストア哲学が私たちに与える知恵が重要となります。

ストア哲学は、古代ギリシャの哲学者たちが提唱したものであり、
心の平静と幸福を追求するための教えです。

この哲学は、現代社会のストレスや不安に立ち向かうための
有力な手段として再評価されています。
うつ病等で用いられる、認知行動療法もまたこの哲学からのアイデア
を利用しています。

なぜなら、ストア哲学は自己観察や感情の受容、
現実への受け入れと自己管理といった原則を通じて、
心の安定を取り戻す方法を提供しているからです。

現代社会では、情報過多や競争社会、社会的期待など、
さまざまなストレス要因が存在します。
しかし、ストア哲学を活かすことで、これらのストレスに立ち向かう強さ
と静けさを身に付けることができます。

自分がコントロールできないことについては適切に受け入れ、
自分がコントロールできることに集中すること
で、
現代社会の洪水のようなストレスから自分自身を守ることができるのです。

このように、ストア哲学は古代から現代まで、人々の心の安定と幸福追求を支える知恵の源として輝き続けています。

現代社会の大変さを乗り越え、心の平穏を取り戻すために、
ストア哲学の教えを日常生活に取り入れることで、
私たちはより豊かな人生を築くことができるでしょう。

私は認知行動療法を実践してからストア哲学について興味を持ち、
多くの書籍を読んで勉強していきました。
いかに自らに降りかかる苦難などの運命を克服していくかを
丁寧に論じており、大変惹かれました。

書籍等も現代哲学とは違い
読みやすいものが多く大変勉強になる考えです。


第1章:ストア哲学の基本原則

ストア哲学の基本原則は、自己への洞察と内省から始まります。
自己観察を通じて、自分の考え方や行動パターンを客観的に見つめ、
そこから不安や苦しみの根源を探ります。

さらに、ストア哲学では「物事に対する考え方を変えれば、それに対する感情も変わる」という考え方が重要です。
つまり、物事の捉え方を変えることで、感情のコントロールが可能になります。
例)嫌いな人も、仕事がデキる一面があり、助けられたと考えてみましょう。その人に対する見方も変わります。

これが、物事の見方が変われば、それに対する感情も変わるという意味です。

第2章:感情の理解と受容


ストア哲学では、感情を抑え込むのではなく、受容することが重要視されます。

感情を受容することで、その感情がどのような原因や背景から生まれたのかを理解しやすくなります。

感情を無視せずに受け入れることで、自己との対話が生まれ、
感情に振り回されることなく、より穏やかに物事に対処できるようになります。

焦りなどは余裕ある判断から自からを遠ざけてしまいます。
感情が生じるのは何かということを見つめ直すことは、自分の感情が生じるパターンを見つけるのに役に立ちます。その後分類すれば、事前対策もできる可能性が広がります。

第3章:現実への受容と自己管理


ストア哲学では、現実を受け入れることと、自己管理が幸福への近道であると教えています。過去や未来のことを気にするのではなく、現在に集中し、自分の行動や反応をコントロールすることが重要です。

具体的な方法としては、マインドフルネスや瞑想を通じて、
現在の瞬間に意識を向けることが挙げられます。自己管理を行うことで、感情の暴走を抑え、より建設的な行動を取ることが可能になります。

感情はあなたの思考という物語に、意味づけを行うことで生まれてしまいます。思考はただの物語と気が付きましょう。そうすれば、そこから生じる感情もおのずと消えていきます。

第4章:他者への思いやりと寛容


ストア哲学では、他者への思いやりや寛容も、幸福への道のひとつと位置付けられています。他者を理解し、受け入れることで、自分自身も幸福を見出すことができます。

他者との良好な関係は心の安定に不可欠です。他者への思いやりを持つことで、自己中心的な感情や考え方から解放され、より豊かな人間関係を築くことができます。

自分の心身を犠牲にする自己犠牲はやめておきましょう。それをするくらいなら、多少の自己中心的は許されると私は経験から言えます。

第5章:日常生活へのストア哲学の活かし方


ストア哲学の教えを日常生活に取り入れることで、心の安定を図ることができます。自己観察や瞑想、感謝の実践など、さまざまな方法があります。

また、ストア哲学では日々の小さな喜びを見つけることも重視されています。日常の中に幸せや喜びを見出すことで、心の安定を保ち、ポジティブな心の状態を維持することができます。

第6章:ストア哲学の現代への適用


古代のストア哲学の教えは、現代の生活にも適用可能です。

現代社会では、さまざまなストレスや不安が日常的に存在し、個人の心の安定を脅かす要因となっています。

しかし、ストア哲学の基本原則を取り入れることで、これらの困難に対処する方法が見出されます。

現代のストア哲学の実践としては、マインドフルネスや認知行動療法などの心理学的アプローチを活用することが挙げられます。これらの手法は、ストア哲学の教えと密接に関連しており、自己観察や感情の受容、現実への受け入れと自己管理といった要素を強調しています。

また、現代のストア哲学は、ポジティブ心理学や幸福学との融合も進んでおり、より実践的な幸福追求の手段として注目されています。

厚生労働省のホームぺージとコラム法のシートおよび説明資料

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/01.pdf

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/03.pdf


まとめ


ストア哲学は、人々の心の安定と幸福追求を支える知恵の源と言えます。

ストア哲学は現代において、心理学や哲学、実践的な心理療法において重要な役割を果たしています。

これらの原則を日常生活に取り入れ、心の安定を図る努力を惜しまず、より豊かな人生を築いていきましょう。

心が苦しい、ストレスでつらいと思ったときに、
ぜひストア哲学の考え方を学び、対処法を実践してみてください。



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