見出し画像

文章の導入でアニメや漫画の話をするときの注意点

「あれは、まぎれもなく将でした。
漂殿の一声で、絶望しかけていた我らに再び火が灯ったのです」

みなさん、映画『キングダム』はご覧になりましたか...?


2日前に『記事の導入の書き方』というnoteを書きました。


それで、きのう新しい記事を公開したので、『記事の書き出し』の追加事例として、その記事について意識したことをまとめていこうと思います。

ちなみに、きょうのnoteの書き出しが、きのう公開した記事の書き出しです。


>高い離職率、浸透しない組織風土...急拡大ベンチャー人事の、1年以上にわたる社内改善記


一旦、きのうの記事の導入部分だけ抜き出します。

「あれは、まぎれもなく将でした。
漂殿の一声で、絶望しかけていた我らに再び火が灯ったのです」
みなさん、映画『キングダム』はご覧になりましたか...?
(下のツイート挿入)
(導入続き)山崎賢人さんはカッコ良すぎたし、吉沢亮さんはクールすぎたし、長澤まさみさんは可愛すぎた本作品なんですが、劇中でも原作となったマンガ中でも、隊長や将軍のたった一言で、その隊や軍が急に強くなるシーンがよく描かれます。

その一言で、急に体がムキムキになったり、頭がキレキレになったりするわけではないのに、隊や軍が強くなるのはなぜか。

それは士気、言い換えるとみんなのモチベーションが上がったからです。

つまり組織力において、「モチベーション」はとても大事な要素と言えます!

そこで今回は、リンクアンドモチベーション社の組織改善サービス『モチベーションクラウド』を活用して、社内の組織改善に注力する我らがwevnal(ウェブナル)の人事・高島 由衣(たかしま ゆい)にインタビュー。


...っていう流れで本題に入ります。

2日前の記事の分類でいくなら、『【パターンA-1】短い時間軸での時事ネタ』ですね。


それで、今回の記事の導入で意識したのは、『いかに柔らかいテーマにするか』ということでした。

なんせ、本文の内容が『組織改善』とめちゃくちゃお堅いので、せめて導入だけでも柔らかくいこうと、エンタメ関連を考えました。

ただ、このときに注意しないといけないのは、エンタメは『知っている人』と『知らない人』がいるということです。


今回の記事で、例えば書き出しを『いまは働き方改革で〜』などと書けば全員が知ってるんですが、エンタメは昨今は特に好みが細分化してるので、『絶対に全員が知ってる』タイトルでなければなりません。

実際にそのマンガを読んだり、アニメを観たりしたことがなくても、せめて主人公とあらすじくらいは知ってるタイトルです。


そういう意味では、今回導入に選んだ『キングダム』は、実は☓寄りの△なんですよね....。

だっていくらいま勢いがあると言っても、実際にマンガを読んでるひとって、言うほど多くないですよね。

ドラゴンボールやワンピースと比べたら。

なので、ある意味で書き出しに『キングダム』を扱うことは『賭け』でした。


もしここで『あっ、自分はキングダム知らないからいいや』と、離脱されてしまう可能性も大いにあったわけで。

ただ逆に、賭けのタイトルだからこそ、ハマったときのインパクトは大きいわけです。

例えば導入に『ソードアート・オンライン』を持ち出したら、たぶん『ソードアート・オンライン』を知らないひとはほぼ全員離脱しますが、逆に『ソードアート・オンライン』のことを知ってるひとだったら、『おお!おれの好きなマニアックアニメ、ソードアート・オンラインがこんなところに出てきてる!!』って、めっちゃテンション上がりますよね。

そうなってくれれば、ほぼほぼ最後まで集中した状態で記事を読んでくれます。


それを踏まえると、キングダムは確かにまだ全国民の支持を受けたタイトルとは言い難いですが、今回の記事を読んでくれるであろうベンチャー界隈のひと、特に今回の記事のテーマである人事や経営まわりのひとは、異常にキングダムファン率が高いので(ぼく調べ)、多少の『自分知らないからいいや層』を取りこぼしてしまっても、『おお!キングダムか!!!!』層のおつりのほうが大きいと判断しました。


あとまあ、キングダムいまは映画をやっててめっちゃヒットしてるし、1ヶ月まえくらいはめっちゃCMもしてたので、中身を知らなくても、キングダムっていうタイトルと、戦国系という雰囲気と、実写版の主要キャストくらいはなんとなく知ってるだろうと思いました。


なのでまあ、あくまでもぼくの仮説ですが、『え、キングダム知らないからいいや』で離脱したひとは、そんなにいないはず。


それでキングダムの話を数行続けて、『タイトルでは組織改善とか人事とかって言葉が出てきたのに、その話はどこに行ったんだ?』となったところで、『モチベーション』を切り口にして本題に入るという流れです。

ああ!そう結びつくのか!と思ってもらえれば、そのあとも高い集中力で記事を読んでくれるはず。


っていうようなことを考えて、今回の記事の導入は書きました。

実際、急上昇1位を取れたので、そこまで仮説は外れてない、と思います。。。


誰かのなにかしらの参考になればうれしいです!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!