「労働集約化型」からの脱却
「記事を書く」って、ぼくのなかでものすごくアナログな行為です。
アナログとデジタルの定義にもよるんですけど、「文字を書く」って、別に究極的には、山奥に住んでるすごい機械音痴なおじいさんでも、できることはできるじゃないですか。
だからぼくにとっては「ライターって、めっちゃアナログな職種だよなー」と思っていました。
きょうは「労働集約化型とテクノロジー」というテーマについて書いていこうと思っていて、このテーマだけ見ると小難しい感じが出てしまうんですけど、要はきょうの最初の例で言うと「ライターって、あんまりスケールしなさそうな仕事だな」ってことです。
ぼくの認識のなかで「文章を書くこと=アナログ=労働集約化型」と、全部がイコールでつながっていました。
文章って、機械使って一気に100記事量産!みたいなことが(少なくとも現時点では)できないじゃないですか。
1案件受注したら、1案件分の労力がかかるし、2案件受注したら、2案件分の労力がかかります。
ただ、ぼくたちの体力や時間や有限なので、その感じでいくと、わりと早く「あっ、これ以上は案件を受けられない」って状態になってしまうんですね。
かといって、記事の単価の上がり幅にも、よっぽどインフルエンサーとか大御所とかのライターでもない限り、限度があるので、受注数の観点でも売上の観点でも、ライターって、けっこう(個人では)早く天井が来てしまいます。
だから、なんとなく「デジタルなパワーをもっと使いたいなー」とか「テクノロジーをフルに使った領域で仕事をしている人はすごいなー」とかって思いが、頭のどこかにありました。
ただ、このまえ社内のエンジニアの人と話していて、「職種とスケールするかどうかって、あんまり関係ないな」ってことに気づきました。
エンジニアって、素人にはまったくわからない英数字の羅列を大きなPCの画面に向かって打ちまくっていて、外から見たら完全に「テクノロジーをめちゃくちゃ使った、デジタルなお仕事」って感じですよね。
少なくとも、山奥に住んでる機械音痴のおじいちゃんには、なかなかハードルの高そうな職業じゃないですか。(基準が変)
だから、そのエンジニアの人に、きょうのnoteの序盤に書いた内容と同じような話をして、「エンジニアリングができると、仕事がスケールしやすそうですよね」って言いました。
そしたら、そのエンジニアの人に、「いや、職種とスケールは関係ないですよ」って言われて。
結論から言うと、「じぶんの資産になるコンテンツ or プロダクト」を持つことのほうが、スケールには大事なんだなって、エンジニアの彼と話してて気づきました。
たとえば、同じ「文章を書く」って行為にしても、「クライアントから依頼してもらって納品する」ことによってお金を得るフローなら、案件が増えるごとにライターのかかる労力が増えますが、これがnoteで「有料コンテンツを販売する」ってなると、どれだけ記事が売れても、使った労力は1記事分だけです。
逆に言えば、仮に「エンジニア」っていうものすごくハイテクなことをやっていても、じぶんのプロダクトではなくて、クライアントから依頼された、言い方が正しいかは分からないですけど、受託としてのエンジニアリングをしていれば、こちらも案件が増えるほどかかる労力も増える、いわゆる労働集約化型の状態になります。
別にスケールすることだけがすべてじゃないですけど、ぼくたちのお金や時間、労力が有限である以上、基本的にはできるだけ少ない労力で、効率的に価値を生み出せるなら、それに越したことはありません。
ちょっとかっこいい言い方をすると、「レバレッジを効かせる(≒少ない労力で、効率的に価値を生み出す)」ってことですかね。
レバレッジを効かせることによって生まれたお金や信頼、時間の余裕が、また次の取り組みの燃料になるので、効率よくスケールさせることは大事です。
それにせっかくじぶんの貴重な時間や労力を捧げたつくったものなんだから、それを目先のお金に変換してしまうだけではもったいない。
できることなら、中長期的なじぶんの資産になるように、積み上げていける仕組みにしていきたいですよね。
ということで、「労働集約化型とテクノロジー」とか「職種とスケールの度合い」とかっていうのは、本当は全然関係なくて、大事なのは「じぶんの資産になるコンテンツ or プロダクト」に、労力やお金を注げているかという話でした。
いますぐにリソースの使い方を変えるっていうのは難しくても、少しずつでもいいから、切り売りじゃなくてちゃんと「じぶんの資産になるもの」を、ゆっくりと育んでいけるようにしたいですね!
▼でも労働集約化型も悪いことばっかりじゃないよってnoteも、ぜひ合わせて読んでください!!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!