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少しでも読んでもらえる記事のタイトルをつけようと思って工夫したところ

昨日、会社のほうでこんな記事を書きました。

タイトルは『【大企業と迷ったメンバー多数】ベンチャーに飛び込んだ新卒8人が振り返る、社会人1年目』

正直、この記事を公開するにあたって、一番頭をひねったのはタイトルかもしれません。

普段は良くも悪くもそこまでタイトルに考え込むことはないんですが、今回は久しぶりにああでもないこうでもないとなったので、テーマとしては興味ある人がものすごい限定されますが、今日は備忘録としてぼくがどういう経緯でこのタイトルをつけたのかについて書いていこうかなと思います。

ちなみに、大した実績にはなりませんが、一応公開したWantedly上で急上昇ランキング1位になったので、そこまで的はずれなタイトルじゃないっていう前提で進めます!

今回、どうしてタイトルにああでもないこうでもないとなったのかというと、去年全く同じ趣旨の記事を書いているからです。

(しかも去年のこの記事を書いたのも自分)

昨年のタイトルは『ベンチャーで成長したいってよく言うけど、 ぶっちゃけどうなの?2年目を迎える社員5人に聞く』

要はこの会自体の目的は『1年でどんな仕事をしたのか、どんな成果があったのか、どれくらい成長できたのか』を発信して、採用活動につなげていこう!ということです。

そこで話されてる具体的な話はもちろん違いますが、会の大枠自体は全く同じなので、極端な話、記事のタイトルは2年連続でも問題ありません。

というか、無意識にタイトルをつけようとすると、ほぼ似たようなタイトルにならざるを得ません。

なんですが、それはぼくのライターとしてのプライドが許さないのと、あと1年を経て記事を届けたい人たちの像がより明確になったので、そこらへんの事情を加味して去年とは違うタイトルにしました。

【去年のタイトル】
ベンチャーで成長したいってよく言うけど、 ぶっちゃけどうなの?2年目を迎える社員5人に聞く
【今年のタイトル】
【大企業と迷ったメンバー多数】ベンチャーに飛び込んだ新卒8人が振り返る、社会人1年目

意識して変えたところを一つずつ見ていくと

①数字を『2』→『1』に変えた

去年は『2年目を迎える』で今年は『社会人1年目』。

言ってることは同じですが、数字を変えることによってそれに装飾される言葉も変わってくるので、結果的にガラッと見た目の印象が変わります。


②体言止めにした

最初に無意識でタイトルの候補を作ったとき、去年と同じ『〜に聞く』で結ぼうとしている自分がいたので、これはいかんと違う結び方を考えました。

『話す』ってのも一瞬思ったんですが、動詞じゃなくて使う品詞ごと変えようと思い、体言止めに。

ただ、そこでパッと思いついたのが『〜の想い』とか『〜の胸の内』とかだったんですが、

3週間前に弊社で公開した記事(「大阪支社の立ち上げ」「別れた仲間との再会」―――入社式で語った新卒セブンの胸の内)と完全に被るなと気づき、ステータスを表す『社会人1年目』で落ち着きました。


③「成長」というワードを抜いた

ここでもう一度、タイトルの比較。

【去年のタイトル】
ベンチャーで成長したいってよく言うけど、 ぶっちゃけどうなの?2年目を迎える社員5人に聞く
【今年のタイトル】
【大企業と迷ったメンバー多数】ベンチャーに飛び込んだ新卒8人が振り返る、社会人1年目

ベンチャーと言えば『成長』や『裁量権』と言った言葉で惹きを作ることも多々ありますが、今年はあえて抜きました。

なぜなら、リード文の冒頭に書いたからです。

今年の記事のイントロは、

「圧倒的成長をしたいです!」
「経営陣の直下で働きたいです!」
「裁量権ある環境を求めてます!」


やや形骸化の感も否めない「就活解禁」という号砲から、はや2ヶ月。

今日も多くの学生が「400万分の1の奇跡」を探し求め、手と足と口とそして頭をフルスロットルさせる。

(400万というのは、日本にあると言われているだいたいの企業数)

しかし企業側だって、だまって口を空けて待っているわけではない。

です。

それで、この冒頭の箇所はSNSでシェアされても、Wantedly上でランキングにのっても、ちょっとだけタイトルと一緒に読めるんですよね。

こんなふうに。

(SNSに関しては、Twitterは読めるけどFacebookは読めないかな...)

ここのリード文に『圧倒的成長』や『裁量権』といった言葉は盛り込んであるので、あえてタイトルからは抜いて、その代わりに別の情報を入れました。

(後述しますが、それが【大企業と迷ったメンバー多数】の箇所)

ちなみに、去年の記事の入りは、

「絶対に後ろを振り返ってはならんぞ」

愛する妻・エウリュディケを生き返らせてほしいと願う、夫・オルフェウスに対して、王様が冒頭の条件を出すという、ギリシャ神話での一幕がある。

夫・オルフェウスが、一度も後ろを振り返らないまま「死の国」を出られれば、妻・エウリュディケは生き返る。

結局、途中で夫・オルフェウスが後ろを振り返ってしまい、妻・エウリュディケは生き返らなかったのだけれど…

と、なぜかギリシャ神話を持ち出してます。

まあ別にめちゃくちゃ変というわけでないし、カッコいいなと思ってくれる人もいるかもしれませんが、この高尚感が読者の離脱を招いてしまうリスクもあります。

当時は、多少なりともぼくのなかに教養アピールしたい側面があったんでしょうね。。。


④ベンチャーとの比較対象として「大企業」という言葉を入れた

最後です。

ぼくは大学1年生のときにちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』に出会って以来、ベンチャー企業一筋だったので、ベンチャー企業を志望する人は、ぼくと同じようにベンチャー一択の人ばかりだと思ってました。

なので、去年このテーマを書いてるときの記事の目的は、『数あるベンチャー企業のなかでも、wevnal(ウェブナル)はたくさん成長できる会社だぞ!』と訴えることでした。

ただ、この1年を通していろんな就活生の友だちの話を聞いたり、採用イベントに出て学生さんたちと話したりするなかで、意外とギリギリまで企業規模って決めてない人が多いんだなということに気が付きました。

あと、ベンチャーは一応視野に入ってるけど、第一希望は大企業という人が、大企業の選考がうまくいかなくてベンチャーに切り替えるというパターンもけっこうあります。

なので、今年のwevnalのライバルは、去年の『他のベンチャー企業』から『大手企業』に切り替えました。

そして、この4月の段階でまだ就活真っ盛りの人は、まさしく大企業とベンチャー両方を見比べている人(=ベンチャーのほうが選考が早いので、ベンチャー一本の人はもう就活が終わってる人も少なくない)なので、ピッタリだろうと思いました。

そこで今年のタイトルの冒頭には【大企業と迷ったメンバー多数】と、一番広い範囲の学生、しかもこの時期から採用するなら一番優秀な学生がいる可能性が高い層に向けて、タイトルをつけました。


今回の『【大企業と迷ったメンバー多数】ベンチャーに飛び込んだ新卒8人が振り返る、社会人1年目』というタイトルがつけられた経緯は以上です!


▼たまにはこうしてノウハウを言語化することも大事


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