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「YouTuberは友だちっぽい」の本当の意味

ぼくたちの脳は『実物』と『映像』の区別がつかないそう。

なぜなら、狩猟時代くらい昔の時代には『映像』という技術が存在しなかったからです。

だから、目に映ったものはすべて、ぼくたちは『実物』だと認識します。

脳は本当の意味では映像と生身の女の区別がつかない。
写真やビデオであっても、自分を誘っているような裸の女をみれば、男は興奮する。(中略)
祖先の環境には映像など存在しなかった。
進化心理学から考えるホモサピエンス/アラン・S・ミラー)


きょうは『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観』という本を読んだ感想、第2回です。

きのうの第1回はこちら。


きょうは冒頭の『人間は映像と実物の区別がつかない』という話をもとに、最近ぼくがよく見てるYouTuberの共通点について書きます。


まず、『YouTuberが芸能人よりも距離感が近い(と感じる)』のは、冒頭に書いた『人間は実物と映像の区別がつかない』も、絶対に関係していると思うんですよね。

YouTuberのスタジオってだいたい家だし、普段着だし、なんかダラダラしゃべったりふざけたりしているのって、まさに『仲の良い友だちの家でくつろいでいる』状況そのもの。

そういう意味で、『YouTuberは友だちみたい』って表現は、的を射ています。


ただ、最近ぼくがよく見ているYouTuberが、だいたいグループで、少なくともコンビなんですね。

普段YouTubeを見ない方にはぜんぜんピンと来ないと思いますが、分かる方用に最近ぼくが見ているYouTuberを挙げておくと、まず東海オンエアは不動です。これはずっと見ている。

あとはスカイピース、ヴァンゆんチャンネル、はなおチャンネルです。

東海オンエアは地元の(ほぼ)同級生の6人組男性グループ、スカイピースは男の2人組、ヴァンゆんチャンネルは男女のコンビ、はなおチャンネルは5人くらいいます。

もっと言うと、スカイピースよりも、スカイピースとかすさんとまあたそさんが組んでいるした青春しゅわしゅわクラブ、はなおさん×ゆきりぬさんのコラボ動画が好きです。

逆にまあたそさんや、かすさん、ゆきりぬさんのソロ動画はそれほど頻繁に見るわけじゃありません。


普段YouTubeを見ない方にとってはマジでなんなんだこの5行くらいって感じですが、要はぼくが最近ハマっているのが『出演者同士のかけあいが面白いチャンネル』ということです。

これについて、以前漫画家のかっぴーさんがとても鋭い指摘をしていて、いまになってようやく当時かっぴーさんが言っていた意味が少し分かりました。


参考:ユーチューバーの楽しみ方が分かった

自分以外の親しい友人同士が絡んでるのって見てて楽しいんですよね。自分が発言しなくても、あいつとあいつが話してるの見てて楽しい。そういう時ってありますよね。(中略)

ユーチューバーのコラボ動画も、まさにそう言う感じで。自分が死んだ後の飲み会を見てる感じ(中略)。

よくユーチューバーの魅力って友達みたいに想える所って言いますけど、それって「オレと君は友達」って感じじゃなくて「オレが好きな友達達」って感じが近い気がします。


特に最後の『「オレと君は友達」って感じじゃなくて「オレが好きな友達達」』って表現、めちゃくちゃ鋭いなと思いました。


ちょうど1年前くらいに、『最近YouTuberのグループ化が進んでいるのは、動画に求められる質が上がってきたからだ』と書きました。


たしかに市場が盛り上がってきて競争が激しくなった結果、動画の質は数年前に比べてめっちゃ上がってると思います。

ただ、『グループ化』の背景は実は『クオリティ』の問題よりも、『いかに視聴者が傍観できるようにするか』のほうが大きく影響していたのかもしれません。

いくら『友だちみたいな感覚』と言われても、友だちが毎日画面(=自分)に向かって1対1で話しかけ続けられたら、少し疲れてしまいます。

いかに『自分の友だち達が楽しんでいる様子を見るか』が、YouTubeにおいては大事なのかもしれないなと、最近の自分のなかの流行りと、1年前に読んだかっぴーさんのnoteを読んで思いました。

ピンで見てると、こっち(視聴者)に語りかける形になりますよね。
そうすると、いまいちのめり込め無いというか、構えてしまうんですけど、あっちで完結してると全然見れちゃう。
ユーチューバーの楽しみ方が分かった より)


ただ、友だち達が楽しんでいるところって実際に見ていて楽しいし、それこそYouTubeのめっちゃ優秀なレコメンドアルゴリズムによって、油断したらもう永遠に見ていられるんですけど、終わったときの虚無感がなんとも言えないときもあるんですよね。。。

ああ、おれはこの2時間なにをしてたんだっていう。。。


だから、友だちが楽しんでいるのを見るのは、気分転換としてほどほどなくらいがちょうどいいのかもしれないです。

それよりもやっぱり、自分自身が楽しんだほうが何倍も何十倍も楽しいので。

とはいえぼくの場合は、YouTube見ながら思ったことをこうしてnoteに書くのも楽しいので、なかなか難しいところですね。

他のYouTubeに関するnoteも、ぜひ読んでください!


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