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記事の導入の書き方

文章の書き出しって、けっこう考えますよね。。。

ライターやってる方だったり、別に仕事としてでなく、普段の生活のなかでも文章を書くにあたり、『書き出し』がひとつのハードルになってるひとも少なくないと思います。


ということで会社のひとに相談されて、ぼくなりの『書き出しのパターン』なるものを整理しました。


まだライター歴2年にも満たないぺーぺーのつたない分類ですが、なにか参考になることがあればうれしいです。


まず前提として、『時事ネタ』を書き出しに入れるかどうかは、ひとつのポイントです。

基本的に、時流に乗った記事で、瞬発的なPVを目的にするなら特に問題はないですが、アーカイブも意識した記事なら、あんまりオススメはできません。

まあ、究極的には『ケースバイケース』に集約されてしまうんですが、、


【パターンA-1】短い時間軸(数週間~数ヶ月)での時事ネタ

最初に断っておくと、これから例として出す記事は、ぼくが執筆するなり、編集するなりした記事です。

やっぱり、自分が関わった記事が一番印象に残ってるので。


①【大企業と迷ったメンバー多数】ベンチャーに飛び込んだ新卒8人が振り返る、社会人1 年目

この記事は、4月の下旬に公開しました。

且つ、登場人物が新卒の同期で、トークテーマも新卒から1年を振り返ってということだったので、書き出しのテーマは『新卒採用』にしました。

「圧倒的成長をしたいです!」
「経営陣の直下で働きたいです!」
「裁量権ある環境を求めてます!」

やや形骸化の感も否めない「就活解禁」という号砲から、はや2ヶ月。

今日も多くの学生が「400万分の1の奇跡」を探し求め、手と足と口とそして頭をフルスロットルさせる。

(400万というのは、日本にあると言われているだいたいの企業数)

しかし企業側だって、だまって口を空けて待っているわけではない。

意欲ある学生の琴線に少しでも触れるよう、

「圧倒的成長ができます!」
「経営陣の直下で働けます!」
「裁量のある環境を提供します!」

といった謳い文句を列挙する。

ただ「成長」や「裁量」ほど、その定義が難しいものはない。

どの企業でだって「成長」はできるし「裁量」はあるわけで、大事なのはその程度と内容。


②19卒学生は、19卒学生が採用する。「新卒0年目社員」の内に秘めたる思い

こちらも4月下旬に公開された記事。

その年の内定者1号にインタビューしたので、こちらもテーマは『就活』。

「自分のやりたいことって、なんだろう」

就活生、いや、もはや日本の全人口が抱えていると言っても過言ではない、「自分のやりたいことって、なんだろう」問題。

これまでの人生どれだけ回顧しようとも、永遠に答えは出ない、思考のメリーゴーランド。

ジェットコースターのように早く、この就活を駆け抜けてしまいたい――。


【パターンA-2】長い時間軸(半年~数年)での時事ネタ


①開始から1.5年で80万人超のユーザーを抱える、女性向けメディアの舞台裏

テーマは『メディアの盛り上がり』。

「自分も情報を発信する側になりたい!」

今や時代は、一億総発信社会。

スマホやSNSの普及によって、誰もが発信者、つまり「メディア」を名乗れるようになった。

それは個人だけでなく、企業も同じ。

ご多分に漏れず、弊社wevnal(ウェブナル)でも、事業の一環としてメディアを一つ運営している。

しかもそれは、コスメ・おしゃれ情報を主に扱う女性向けメディア…!今パッと思いつくだけでも、超有名な大手メディアさんが2~3は出てくる、レッドオーシャンな分野だ。

しかし、そんな厳しい競争環境の中にあっても、wevnalが運営する女性向けメディア『fasme(ファスミー)』は、獅子奮迅の活躍を見せている。


②【医療×IT】オープンイノベーションを創出せよ!異分野交流のトークイベントを開催

テーマは『イノベーション』。

「既存にあるもの同士を組み合わせて、新しい価値を生むこと。」

人によって千差万別な「イノベーション」の定義ですが、そのなかでひときわ人気な定義でいうと、上記のものではないでしょうか。

ビジネスに携わる人なら、日々の営みと切っても切り離せない関係にある、「イノベーション」という言葉。


③幾多の転職を経た広告運用のスペシャリストが、wevnalを一生添い遂げたい会社に決めるまで

テーマは『キャリア設計』。

「弊社は、中途人材の紹介サービスを運営しておりまして。」
ーーー鳴りやむことがない、会社オフィスの電話。

そして、その受話器の向こう側は、往々にして人材紹介会社さんだ。

日本最大級の転職サイトを運営する「DODA(デューダ)」の調査によると、2018年7月の転職者求人倍率は2.25倍。

これは1人の転職希望者に対して、2.25件の求人があることを意味する。

昨今は「キャリア設計」といった言葉も頻繁に聞くようになり、「新卒で入った会社の中で、定年まで過ごす」という価値観は徐々に薄れつつある。

もちろん我らがwevnal(ウェブナル)でも、新卒学生と並行して、中途人材の採用に注力している。


【パターンB】時事ネタではなく、寓話や歴史などの教養系

①大手アパレルか大手人材で悩んで、ベンチャー広告代理店のウェブナルに決めた

心理学の実験を持ち出す。

「選択肢の多さが、必ずしもより良い決断に結びつくとは限らない」

ということを示唆する、心理学の有名な実験があるそうだ。

なんでも、6種類と24種類のジャムをそれぞれ販売した場合を比較すると、6種類の方が立ち止まった人の購入率が高かったのだとか。

あなたも、なんとなく心当たりがあるかもしれない。

選択肢が必要以上に多いと、脳が思考停止に陥ってしまい、そこから非合理な選択をしたり、はたまた決断を先延ばしにしてしまったり…

今回インタビューさせてもらった新卒の高野 将也(たかの まさや)さんも、獲得したそれぞれの内定先が魅力的すぎるゆえ、悩みに悩んだ人間の一人だった。

ジャムくらいなら、選んだのがマズければ来週は違うものを買えばいいし、今日もし決められなかったら、明日は家にあるバターでも塗ればいい話だ。

でも、就職はそんな訳にいかない。

将也さんの、就活時の葛藤から実際に入社を決めた今の心境に至るまで、根掘り葉掘り聞いてみた。


②設立2年目で黒字倒産の危機!?創業者3人が語る、wevnal歴史大全【社内座談会】

寓話。

メキシコの田舎町。地元の漁師が、魚をとってきた。
それを見た、アメリカ人旅行者が、
「すばらしい魚だ。まだ日が昇っているのに、どうして漁をやめちゃうの?」
と尋ねた。

漁師は、自分と自分の家族が食べるには、これで十分だと言った。

「それじゃあ、余った時間で何するの?」
と旅行者が聞いた。漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者は、漁師に向かってこう言った。
「MBAを取得した人間として、君にアドバイスしよう。
君はもっと長い時間、漁をするべきだ。余った魚は売る。
少しずつお金を貯めていけば、億万長者になれるぞ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでに、どれくらいかかる?」
「20年、いや25年あれば十分だ」
「それからどうなるの?」

「そうしたら引退して、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。」

これは、ネット上で有名な「メキシコの漁師とMBA旅行者」という文章を、少し簡略化したものです。

ぼくたちは普段、時間の経過にともなって、ついつい「手段の目的化」を起こしがち。

我らがwevnal(ウェブナル)も、今年4月で8期目に入り、それにつれてメンバーも少しずつ増えてきました。

一度このタイミングで、「どうして今の事業に行きついたの?」「そもそも会社名は、どうやって決まったの?」といった経緯、歴史を共有することが必要です。

wevnal本来の、「目的」を再確認するために。

2018年6月27日の夜、wevnalメンバーが、一堂に会しました。社内座談会、開幕です。


③「直接答えちゃうよ!!」メンバーからの率直な声に、役員陣が生激白【社内座談会】

寓話。

「王様は裸だよ!」
沿道にいた1人の小さな子供がそう叫ぶと、他の群衆もざわつき始める。―――

童話『裸の王様』では、詐欺師が王様に対し、「愚か者には見えない布地」という謳い文句で、「無形の」布地を売りつけます。

実際にはそんな布地なんて存在しないのですが、王様もその家来も、自分が愚か者だと思われたくないので、「服が見えない」とは言えません。

そして、王様は「愚か者には見えない服」を着て、(つまり)裸のままパレードに出ます。

群衆もみんな周りに合わせて王様をほめるのですが、その中で、とある一人の子供がこう叫ぶのです。

「王様は裸だよ!」

このストーリーの解釈はいろいろとありますが、家来に本当のことを伝えてもらえない王様が統治している国ほど、危ういものはないという意見に異論の余地はないでしょう。

ということで我らがwevnal(ウェブナル)では、どれだけ人数が増えようとも、どんな役職であろうとも、常に声をあげ続けられる、自由闊達な組織を目指します。

6月27日に開かれた社内座談会の前編では、wevnal創業時の爆笑エピソードが、湯水のごとく沸いてきました。


④ベンチャーで成長したいってよく言うけど、 ぶっちゃけどうなの?2年目を迎える社員5人に聞く

歴史系。

「絶対に後ろを振り返ってはならんぞ」

愛する妻・エウリュディケを生き返らせてほしいと願う、夫・オルフェウスに対して、王様が冒頭の条件を出すという、ギリシャ神話での一幕がある。

夫・オルフェウスが、一度も後ろを振り返らないまま「死の国」を出られれば、妻・エウリュディケは生き返る。

結局、途中で夫・オルフェウスが後ろを振り返ってしまい、妻・エウリュディケは生き返らなかったのだけれど…

そう、基本的に僕たちは、後ろを振り返ることは良しとされていない。

日々、前進あるのみ。

ただ、時には後ろを振り返って、軌跡を確認し、今後の方向性を定めることも必要だ。

2017年度の終了を2日後に控えた3月29日、社会人1年目の日々を振り返ろうと、wevnal(ウェブナル)の新卒5名が一堂に集結。


【パターンC】時事ネタではなく、インタビューのなかで印象に残った言葉を引っ張ってくる

①「この会社を大きくするために、一生をかける。」元おちこぼれ新卒が、一連托生の決意を固めるまで

「俺はいま自分がいるこの会社を大きくして、支社の社長をやりたい」
そんな将来の抱負を語ってくれたのは、wevnal(ウェブナル)で新卒2年目をむかえる、小嶋和弘(こじま かずひろ)さん。通称こじさん。


②アメリカのディズニーランドでコックやってた好青年が、入社してくる!!

「オレさ、もう考えることをやめようと思って!」
「えっ」

どこをどれだけ善意で切り取っても、全く賛同しかねるこの衝撃発言の主は、石川るいさん。4月から弊社wevnalに正式入社予定の22歳で、現在はインターンという形で働く。


・・・

各パターンを踏まえたうえでのメモ

・たぶん書きやすい順としては、C→A-1→A-2→B

・うまく書けたときのインパクトとしては、たぶんその逆

→インパクトというのは、導入と記事の本題との距離感、ギャップ、意外性みたいな話。

たとえば下の記事は(ぼくが書いてない記事だけど)、

導入は雨のなかを傘をささずに帰る小学生の話をしていて、そこからどうなるのかと思ったら、着地点はインターネットの空気感について。

とてもつもない距離感がある。

・ただ、記事のタイプや目的によって、
 究極的には入り方のタイプに優劣はない。
 →大事なのは使い分け


なにか参考になることがあればうれしいです!!!

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