「視座」の違い、入り口ですり合わせるか?中ですり合わせるか?
『大きくなっていくベンチャー企業』と『公立高校の部活動』って似てるよなぁと、時々感じることがある。
今日聞いたVoicyがそれに関連する話だったので、Twitterで勢いで連投ツイートしたものをば。
(上からのツイートの続き)それで『全国優勝を目指してる人』にとって、『とりあえず体を動かしたい人』は物足りなさすぎるんだけど、ルール上は別に誰が入ってもいいから『とりあえず体を動かしたい人』にも、全く罪はないわけで。
ただ、その組織になかで存在感があるのは『全国優勝派』で、その人たちの声が大きくなりがち。
ただ、ここで『大きくなるベンチャー』と『公立高校の部活』が違うところは、そこで取るべき対処法だなと。
部活動の場合は多分、全国優勝を目指してる人がエクササイズ勢に同じ水準を求めすぎないことがベター。
まあ部活動でももちろん、メンバー同士で話しあって目線をすり合わせやり方もアリだけど。
はっきり言って、公立高校の部活動という位置づけで、認識のすり合わせを行うのは酷な気もしている。
全国優勝したい人も、もし本当に全国優勝したいんだったら、最初から私学の強豪に行けばよかったわけで。
『無名の公立高校を、オレが改革して甲子園に連れて行くんだ!』もロマンはあるけど!!!
公立の部活動と違って、ベンチャー企業は『入り口の段階でスタンスを表明できる』という点においては、学校でいう私立に近くて。
ただ、人数が増えていく過程において、メンバー間に視座の振り幅が出てくるのは、ある程度は避けようのない現象だなと。
基本的には『入り口』と『入ってから』の両方で、徹底的に認識のすり合わせを行って、それでも出てくるズレは、『全国優勝したい派』の人が『体を動かしたい派』の人にとりあえず『県No.1を目指す』くらいを求めるのが、現時点では組織への満足度とパフォーマンスが一番上がるのではないかと。
創業初期のスタートアップだったら、それこそ全員を『全国優勝するぞー!』で固めて、トップギアで駆け抜けるべきなんだけど、そこから50人100人となっていく過程において、視座の問題ではなく単純に『社会的手抜き』的な課題はあるし、そこの視座をガッチガッチに固めるのは相当難易度が高い。(ツイートここまで)
(ここからはnote上での補足)ちなみに、最後に出てきた『社会的手抜き』は、一言で言うと『人が増えると、他がやるからいいやと思って、一人ひとりのパフォーマンスが落ちる現象』のことを指す。
だから言いたかったのは、一人ひとりの視座の違いって問題だけじゃなくて、単純に人数が増えるという『環境』が、視座に幅をもたらす要因になるよなということで。
あと、最初に紹介した音声コンテンツ『組織を壊す人と伸ばす人は同じ人。組織力向上マインドのカギ!』で言っていたことの一つは『とりあえず80点を目指そう!』という話。
タイトルが『組織を壊す人と伸ばす人は同じ人』っていうなんとも刺激的な感じなんだけど、要は今日の比較対象として出した部活動でいうと『全国優勝を目指している人』は『100点満点』を目指している人のこと。
自分に厳しくて成果を出すという意味では『組織を伸ばす人』なんだけど、周囲の人間にも『100点満点』の基準を要求して、『組織を壊す人』にもなりかねないという話だった。
しかもちょっとやっかいなのが、100点満点を目指して自分に厳しくて成果も出してるから、往々にしてその組織内で存在感や影響力が大きいし、指摘してる内容自体は間違ってない(むしろド正論)だから、経営陣などのより上の役職の人も注意しにくい。
『まずは80点を目指そう!』というのは、100点を目指してるからこそ、現状が80点だった場合、残りの20点分がその人にとってはとっても物足りないんだいけど、実はそれは根底には80点分の満足があるからということの裏返しでもある。
現時点で一応80点分の満足度はあって、その組織や人のことが好きで、もっと良くなって欲しいと思うからこそ、さらに20点の上積みを求める。
ベースにあるのは『まあまあな満足度』というポジティブ感情なんだけど、だからこそ残りの20点が目について、周囲からはその表面上のプラス20点を求める、ある種のネガティブな感情が目立ってしまうという難しさ。
Good&Moreじゃないけど、そのさらなる20点に関しては、『80点分のベースがあったうえで、さらに上を目指そう!』とポジティブな状態で表出されることが、組織全体にとって大事だとのこと。
十人十色の人間が集まっている以上、全員が100点は絶対に無理だから、まずは『全員が80点以上』の状態を目指す。
そりゃたくさんの人が関わってやってるんだから、思い通りにいかないこともあるし、ムカつくこともあるけど、『20点分』はもう一旦割り切ってしまって、まずは『まあトータルでみたらまあまあ』という状態を目指す。
ただ、まあ80点はやっぱり言い換えれば『20点分の妥協』でもあるわけで、手放しで褒められる状態ではない。
だから、これは『組織のフェーズに応じて』という条件つきの話で、上のツイートコピペのとこでも書いたけど、これが創業初期の5人とか10人とか、20人とかのガチガチのスタートアップだったら、全員を『うおー!100点満点!!!というかもう120点!!!!!!!!』みたいなメンバーで構成するべき。
そうしてトップスピードで駆け抜けないと、会社が潰れる。
今日の話は、どちらかと言えば50人100人くらいのちょっと大きくなってきたベンチャーくらいから、出てくる話なのかなとは思ってる。
50人100人ごときでっていう気持ちもなくはないけど、まあ別に組織としてみたときにすんごい小さい数でもないしなとも思ったり。
こういう話を書くと、自分が『100点を目指してる人』大前提みたいになってしまって、それはそれでおこがましいなとは思いつつも、ただまあそんなこと気にしてたら経営者しか組織について考えたらダメなのか!ということにもなってしまうので、こういう話を書くときは一旦『自分はどうなんだ!』という問いは棚に上げていくスタイル。
ということで、今日はまったくもってまとまりのないメモ書きのようなnoteになってしまったので、あえてめちゃくちゃクリックされなさそうなよく分からんタイトルにしておこう。
机上の空論を展開する分には、誰にも迷惑かけないし、無料だし、自由だし。
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