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「結果」は遅れてやってくる

きのう、会社の先輩と話してました。

その先輩は、外から見てる感じ、一時ほどスポットライトは浴びていないんですけど、ぼく的には日々なんだかすごくパワーアップされてるなって印象があって、そのことについて聞いてみました。


そしたら、「スポットライトを浴びていたときは、自分がそのときに持っていた力を最大限に発揮していただけ。言い換えると、できることを確実にやっていただけ。いまは、できないことをやろうとしてるから、外からの結果としてはまだ見えづらいけど、スポットライトを浴びていた時期よりも成長しているなって実感はある」って答えてくれました。

細かい言葉とか、細かいニュアンスとかはたぶん若干違うんですけど、一旦ぼくの解釈で話を進めます。


きょうの話のテーマは「外からの評価とか結果とか」と「実際に力が付いている」時期って、タイムラグが起きるよね、です。

でもまあ正直、このあたりの話は、けっこう言い古されていると思います。

ぼくも、「まあ、我慢が大事だな」程度に捉えていたのですが、なんでタイムラグが起きるのかについて、きのうその先輩と話していて、「あっ、できることをやっているのか、できないことをできるようにしているのかの違いか」ってことを教えてもらって、上の話に対する理解が少し深まりました。


ただ、理解が深まったのはいいですけど、そうなると余計に「できないことをできるようにする」期間って、とても我慢が必要な時期だなと思いました。

一般的な順番としては、「すでにできること」を着実にやって、結果が出て、評価されているから、「いまはできないこと」にチャレンジさせてもらえる機会が回ってきているのです。


だから、ちょっと前までは、自分のできることをやっているので、手捌きがいいし、結果は出るし、評価はされるしで、もう良いことずくめ。

そこから急に、自分のできないことを始めるから、もうわからないことだらけだし、自分の未熟さを痛感するし、結果は出ないし、評価も付いてこないしで、もう自尊心を殴られまくります。

そして、上の話を持ち出して「いまは我慢の時期だ!」と言い聞かせるのは良いのですが、もしかしたらいまこうして積み重ねているものは、この先で待っているはずの結果や評価ではなくて、ただの見当違いな積み重ねだという可能性だって、大いにあり得るわけです。

その不安といったら、たまらない。

自尊心がちょうど乱されているので、その不安は簡単に膨張するし。


みたいな感じで、「できないことをできるようにする期間」って、もう心も頭もめっちゃフル稼働なのですが、じゃあどうすればいいのかって言えば、もう全身全霊で「できないことをできるように」して、結果を出すしかないのですよね、これが。

「このいまのやり方は正しいのだろうか?」「もっと良いやり方があるんじゃないか」という定期的な検証は必要ですが、基本的には全力で前進あるのみ。

(あとこれとは別で「そもそもこれってやる必要があるんだっけ?」の点検も大事だとは思うのですが、ちょっと話がズレるので、一旦きょうは割愛)


ただ当たり前ですけど、もがいた先でちゃんと「結果」を出すことは大事です。

そうすることによって、次の「できないことをできる」ようにするための打席を、得ることができます。

ただ、結果を出すこと、定期的な「このやり方は合っているのか?」の検証を前提にしたうえで、きょう言いたいのは「自分にできないことがあるってことを認める」期間や、全然スポットライトを浴びない期間も大事だということ。

「仕事の報酬は仕事」って言葉がありますが、「結果」や「評価」は、やるべきことをやったあとに、後ろから少し遅れて付いてくるものです。


だから逆に言えば、周囲からの賞賛の声が少し増えてきたなと思ったら、「あ、これはできるようになったことの分類に入り始めたんだ」というサインと捉えて、次なる「できないけどできるようになりたいこと」「できないけどできるようになるべきもの」を探す旅に出る必要があります。


仕事って、結局はこの繰り返しなのかもなあと、ふと思いました。

「結果」や「評価」がついてこない、もがく、もがける時期の尊さ。

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