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どうして、情報は「出すところに集まる」のか?

「情報を出していると、情報が集まってくるようになる」って、言われることがあります。

糸井重里さんも、『インターネット的』という本のなかで「情報はたくさん出した人のところにドッと集まってくるんだ、という法則があるのです」と言っていました。

ちなみに、その理由について糸井さんは『おすそわけをたくさんしている人や企業には、「これも、あなたが配ってください」という新しい情報が集まる交差点のようになっていきます。』と書いています。


「情報を発信していると、情報が集まってくる」っていうのは、経験則的になんとなくそうだよなーと思うことだし、実際に糸井さんの理論を読んでも、言っている意味は理解したつもりにはなるんですが、とはいえ、心のそこから100%納得できているわけではありませんでした。

「なんで情報を出していると、逆に集まってくるようになるんだ?」ということについて、ずっとじぶんなりの理屈を考えていたのですが、最近、ひとつ「あっ、そういうことか!」と気づくことがあったので、メモとして残しておこうと思います。


ここ1週間くらい、日本中の注目の的になっている、神戸大学の岩田教授ですが、彼に関して、人気ブロガーのちきりんさんがこんなツイートをしていました。


最初、これを読んだとき、ぼくは「いや、ちきりんさんに頼まないで、じぶんでシェアすればいいのに」と思っていました。

ただ、しばらくして「いやこれこそが、情報を発信していると、情報が集まってくるの、ひとつのパターンなのかもしれない…!」と思いました。


ひと言で言ってしまうと、「ちきりんさん」と「情報を拡散してくださいとお願いした人」の一番大きな違いは、「影響力」です。


本当に価値のある情報なら、仮に後者の影響力のない人がシェアしても、たくさんの人に届くかもしれませんが、ただやっぱり影響力がない分、確実に拡散されるかどうかは分からないし、仮に結果的にたくさんの人に届くことになっても、影響力の人にシェアしてもらうよりも、時間がかかるかもしれません。

それならば、ちきりんさんのような人の「影響力」を又借りするような形で、情報を発信したほうが、拡散される確実性や、スピードが上がります。


きのう公開された、人気YouTubeグループの東海オンエアの動画の概要欄にて、メンバーのひとりである虫眼鏡さんが、「めっちゃ正直なところ、僕たちの生命線はただただ「人気」だけなので」と謙遜していたのですが、たくさんの人がめっちゃ手に入れたいにもかかわらず、なかなか手に入れることができない「人気」を東海オンエアは持っているので、企業案件という形で、たくさんの企業が東海オンエアにお金を払って、東海オンエアの「影響力(=人気)」を又借りするのです。

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画像元:https://www.youtube.com/watch?v=_xs7DDxNKiQ


半年前くらいに、

というnoteを書いたのですが、とにもかくにも、「影響力があること」は、それだけでひとつの大きな武器になり得ます。


ちなみに、「情報を発信してるところに、情報は集まってくる理論」の別のルートで言えば、「その情報を発信している人は、このニュースに関してはどのような見解を持っているのか聞きたい」というのもあると思っています。

これはまた「影響力」とは別ものなのかなと思っていますが、きょうのメインである「影響力」から少し話がズレてしまうのと、ぼくがまだうまく整理しきれていないので、きょうはとりあえず、ちきりんさんや東海オンエアが持っている「影響力」に焦点を当てた話を続けます。

話を戻しますが、これらから言えることは、「情報を発信していると、情報が集まってくる」というのは、単に情報を発信していればいいというわけではなくて、その情報発信でなんらかの価値を出して、他の人に又貸しできるくらいの「影響力」を持つことが大事だということです。

言葉にすると、なんか当たり前体操みたいな感じになってしまうんですが...。

だから「情報を発信していると、情報が集まってくる」という話は、半分本当ですが半分うそで、正確には「情報を発信して影響力を獲得すると、情報が集まってくる」です。

そして、影響力を獲得するメリットは、「情報が集まってくること」だけではなくて、そのあとにある「影響力を又貸しできること」もあるなと、僕は考えていて。

うまく影響力を貸して運用すると、利子じゃないですが、影響力を雪だるま的に増やすことができます。

だから逆に良くないのは、「影響力」を単に「目先の小銭」に交換して、そこで終わってしまうことですね。

集まってくる情報のなかから、本当に価値ある情報だけを「厳選して」発信することによって、さらに「あの人の出す情報には価値がある」という影響力を獲得することができます。

ちきりんさんが岩田先生の動画を「拡散してください!」とお願いされたのにしなかったのは、ちきりんさんは「この動画には拡散する価値がない」と判断したからです。

「影響力を貸す」ということは、本来それだけの慎重な判断が伴っているんだなと、うえのちきりんさんのツイートを読んで、改めて思いました。


まとめると、「情報を発信していると、情報が集まってくる」というのは、正確には「情報を発信して影響力を持つと、情報が集まってくる」で、影響力をうまく使うのには、ただ単に情報が集まってくるだけに価値を見出すのではなくて、その集まってきた情報をうまく厳選することが求められそうだなーという話でした!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!